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学校3 ご飯…美味しいな…

早急に出すって言ってたのに全然遅れました…まじごめん…まじごめん…まじごめん…ほんとごめんなさい

大体軽く授業を聞き流してたら時間が経った。

因みに大体の問題が超ギリギリ理解することができたが超ギリギリである。


(マジわかんね〜……前まで学校の授業とか軽く聞いても8割理解できたしちょっと復習すればテストもいい点取れてたのにな〜)


悩みながらノートとにらめっこする。

それで理解できてない所をじっくり見つめながズルズルと頭を回転させながら一つずつ教科書とノートを目で行き来して考える。


考えて考えて考えた結果1つある結論に至る。


(お腹すいた)


無力感に打ちしひしがれて机に突っ伏して、ダラッとする。

そうしていると肩をポンポンと叩かれる。


「どうだい調子は?」


裕二である。

演技の無い何時もの口調かつ、周りには聞こえないように小さな声で話す。


「良いわけ無いでしょう…てか良いの?今の俺と話してると変な噂が立つかもよ」


なんてふざけで言う。


「だろうな…でももういいだろ角はもう五角形分くらいは立ってる」

「随分と気持ち悪い例えを」


馬鹿みたいな頭を介さない会話をする。

裕二は席を寄せてきて、対面に座って自身の弁当を広げる。


一瞬弁当?と思ったがそう言えば昼休みに入っていたな、と思う。

と言うか朝ごはんも食べたのに腹のすくと言うことは今思えばもういい時間だからなのだろう。


(そう言えば俺も美桜から弁当貰ってたな…ありがたい)


そんなこんなで考えつつ自分もご飯にしようかと、美桜からもらった弁当を取りに席を立つと。

別の男子たちがコソコソ話してる声が聞こえる。


「おいおい、篝のやつ狙ってんのか?」

「あれはデキてますwは〜」

「でも菫ちゃん?可愛いから寝取っちゃおうかな」

「おいおいやめとけ」


そんな会話である。


(おいおいやめてくれよ。マジでキモいから)


いまキモい会話しているのは男の時から仲良くない性格の悪いクソ男たちである。


まあ少し言い過ぎな気もするがマジでクソなやつである、素行の悪いヤンキーなんかよりもずっとクズであると言える。

人の彼女を奪ったなんて話も聞いたこともあるし、関わっていいことのないクズである。


(狙われてるらしいがどう関わらないで回避するか)


そうな事を思いながら弁当箱をとり席に座る。

それで裕二に小声でまた話しかける。


「おい、なんかもう角が立ってるみたいだぞ?どうにかしてくれよ」

「こっちのセリフだよ」


そんな会話をしていると、少し教室がざわついた気がした。

そうして周りを見渡して見るとコツコツと、少し強い足音を立てながら歩いてくる。


そうその女、夢那さその人がいた。


「ようよう!元気してっか〜」


こちらを観ながらそんなふうに話す、肩で風切るってのはこういうことだろう。


こちらまで近づいてきて、"フイ"っと一息つきながら天馬の机の上に座る。


「聞いてよ〜今日さ〜寝てったら先こうに怒られてよ〜気分が悪い!」


なんて平然に話してくる。

それを聞いて裕二はため息をついた後一言。


「それはお前が悪い、頭悪いんだから授業くらい聞いとけ」

「酷くない?!」


そんな会話を小さくしていると、周りからザワザワ聞こえてくる。

そうして天馬の頭はぐるぐる回る。


(こいつ…この****女が許さん!絶対許さん!頭を介さずに会話しやがってこっちが、こっちが色々考えてやってるんだろうが!ボケ!許さん!許さん!こんど格闘ゲームでボコボコにして泣かす100%泣かす)


拳を強く握り歯を食いしばりそう心で強く誓う。

そうして、小声で話しかける。


「おい!おい!ほんとにお願いだからあんまり近くにいないでくれ!夢野!お前が近くにいると…その色々避けられるだよ!それのせいで俺等2人はあんまり友達がいないんだぞ!」


そうして少し批判のような話をすると、夢那は一瞬意味のわからなそうな顔をして、天馬と肩を組む。


「なんだよ〜釣れないな〜別にいいじゃん」

「よくない…マジでよくない」


そんなふうに会話していると横から日名内が話しかけてくる。


「え…えっと…その菫ちゃってそ、そ…そ、その甘苗さんとも仲いいの?」


手には自分の弁当を持っていたがそれをスッと隠しそう言ってくる。


ここで天馬思考する。

 

(どうする?どうする?これこれ?絶対"いゃ?全然宿敵だよ?"くらいで言ったほうがいい気がする、でもそれすると後で夢那になんか言われるし、てか何年も一緒の幼馴染に対してそんなん言うのはなんか良心が痛む)


固唾をのんで…その上で覚悟をもう一度決めていう。


「確かに…うん…仲いいよ…」


俯きながら渋々そう吐く。


「へ〜…そうなんだ〜あ、私そう言えば一緒にお昼食べる食べる約束してたんだった〜」


そんな事を言いながら苦笑いして、ひいていく日名内。


因みに日名内の思考は


(やばい…関わるんじゃなかった…やばい…ほんとに止めとけばよかった次から最も人間関係気をつけよう)


因みにこれは天馬がこう思われただろうと言う読みであって実際の思考では無い。

まあそこまで実際の思考と相違は無いのだが。


(う〜…友達減った…絶対…)


チラッと夢那をみれば美味そうに購買で買ったのかパンを食べていた。


それが凄く憎く映った。


そうして一口運んだ、美桜の手作り弁当はありえないほど美味く覚えた。

それを一口また一口食べた。


(いま…桜桃の心情がわかった)


そんな事を考えながら色々諦めるのであった

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