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お粥はそんなに美味くない(主観)

「お兄ちゃん…何してるの〜?」


後で天馬のベットに寝っ転がりながら美桜がそんな事を言ってくる。

先程"暇だけど体調悪くて寝れもしないし携帯もすぐ頭痛くなって使えないから話して"っと天馬の部屋に歩いてきていた。

部屋に居てやらないでいたほうがいいのでは?って言う気遣いはお節介だったらしい。


「今はね動画作ってんの」

「何の?」

「最近ね、始めたの」


そんな軽い会話をする。


「体調大丈夫なの?寝とけば?」

「さっき寝ようと思ったけど咳で30分で起きちゃって…てか怠くて寝るのも無理」


同情の気持ちを持ちながらも適当に会話をする。


(さてさて…どうやって編集したものか…零さんの声は、加工して…で適当に立ち絵みたいなの…って立ち絵もクソもないんだよな〜取り敢えず字幕とカット編集とか諸々だけやっちゃうか…)


そう考えて会話しながら片手間にちょちょいと編集をしてみる。



何分か編集に打ち込んで思ったことがある…


(めんどい…字幕打つのとか特に…しかもこれ…声加工せんとならんの?だる〜…)


しょうがないか〜…などと肩を落としながら編集に打ち込む。


「お兄ちゃん、大変そうだね〜」


そんな風に言ってくる美桜。


「見てて楽しい?」

「楽しいよ、なんか知らないけど、切磋琢磨して頑張ってて、何も分からんから興味程度で見てるだけだけど」


美桜はあんまりパソコンとかは分からないタイプの人間だからかやはり天馬のしている作業にイマイチピンときていないらしい。


「ま、美桜が楽しいならいいよ、お腹空いてない?粥でも作る?」

「お願いしていい?」


"了解〜"っと返事をしながら、パソコンを閉じて部屋を出る。


(粥ってもな〜炊くたり、鍋でやるったて時間かかるしな〜)


そんな事を考えながら色々探してみるとレトルトのお粥を見つける。


少し歩いて自分の部屋に戻る。


「レトルトでもいい?」

「うん、全然いいよ」


一応聞いておいて、それを温める事にする。


(うーん…レトルトの粥だけではなんか作ると言った手前…)


そんな事を考えながら他に発熱時に食べたほうがいいものを調べる。


(うどんに…お粥…スープ…温かい飲み物…どうしようか…卵もいけるのか…じゃあ少し卵スープでもつくってやるか…でもお粥と卵スープって汁すぎるか?ま、どうでもいいから作るか)


そんな事を考えながらも取り敢えず調理を始める…



何分か調理をして、取り敢えず2品完成させる。


(それと、水筒を貰ってきたから追加で水を入れないと)


そう思って、水筒にも水を足す。


(大体これでいいかな〜)


思いつく限りの用意は終わらせて美桜まで持って行く。


「美桜ー持ってきたよ〜」

「ありがとう」


美桜は、ベットのうえで座りなおして天馬からお粥と

スープを貰う。

それと取りやすい所に水筒を置いてあげる。


「おいしいよ、ありがとう」


美桜は何口か食べてそんな事を言う。

こう言う感謝の言葉が途轍もなく嬉しいものである。


(さてさて…妹に優しくしたことだし、編集の続きをしようか)


そう思って、パソコンの前に座り直し編集を始める。




カタカタと作業をしてて手が止まる。


(あれ?ここどう編集すればいいんだ?)


編集ソフトの使い方で分からない部分が出てきた。

流石に素人できないことなど何個もある…だからといって妥協するのもなんだか違うし。


天鬼〈あんさーん!編集の仕方おしえーて〉

aren〈突然だな…画面共有して、通話しながらやろう、そっちのほうが教えやすい〉


そんなチャットをする。


(たしかに…でも美桜がいるからな〜)


そんな事を考え美桜を見てみる。


「…ねえ美桜、今から知り合いと話しながら作業したいんだけど大丈夫?」

「うん?別に大丈夫だよ?勝手に部屋に居るの私だから、お兄ちゃんは自由にやって」


そんな返答が返ってくる。

"じゃあもう気にしないで良いや"と考えて恋華と通話を繋げる。


「で…ここはね…」


そんな恋華の声がヘッドフォンを通じて天馬だけに聞こえる。

と言っても天馬の声は美桜には聞こえるので少しうるさくなるのはしょうがないのだが…


「なるほど、分かりましたやってみます」


そんな会話をしながら適当に作業する。


「お兄ちゃん、何の話してんの?」


会話の内容が気になったのか美桜がそんな問いを飛ばしてくる。

それにミュートして答える。


「これはね、分かんないの教えてもらってるの」

「ふーん…お兄ちゃんもパソコン関係分かんないことあるんだね」

「それはなんだい?悪口かい?」


恋華そっちのけでそんな、会話をする。

こんなのもまた楽しいものである。


ミュートを解除して、再び作業に戻る。

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