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お家の事は任せな!

眠みー

数分経っただろうか。

楓が出かけてる間先のことを考える。


(粥でも作るかね…でもまだお腹は空かないかー)


そうすることが無いのである。

美桜に付き添っておくにも寝かせてあげたいので出来るだけ近くには居ないほうが寝やすいだろう。

なんせ美桜も思春期の女の子なのである、兄の前では少しぐっすりしづらいだろう。

ひっくるめて言えば気遣いである。


「さてと〜美桜ー調子はどうだい?」


取り敢えず見てみてから決める。


「うー…キツイ…」

「はは…体調崩したのはしゃーないからいっぱい休んでな」


っとそれだけ言って部屋を出る。

やはりいま天馬が出来ることは殆どない。

強いて言うなら家事くらい。


「よし、家事しよう、美桜がいない分今日は俺が、全部やる」


そんな決意を固める。

いつもは家事分担(ほぼ、楓はやってない)しているが今日明日は天馬が一人でやらないといけないことになりそうだ。


(ま、やることないからそれでいいんすけどね)


取り敢えず落ちている大きな物を大体拾う。


「姉貴のやつ…酒の缶捨ててくれよ…たっく」


そんな愚痴を零しながらも少しずつ物を拾う。

だいたい目ぼしい物は拾って除ける事が出来たので掃除機を持ってくる。


(そう言えば掃除は殆ど美桜がしてくれてたな…感謝しかない。)


基本的に選択と洗い物は天馬、掃除料理は美桜と言う感じで分担しているので久しぶりの掃除である。


(なんか今日はやる気があるぞ〜ピカピカにしてやろう)


再びそんな決意じみた意気込みをして、隅々まで掃除機をかける。

普段はやらないがしっかり雑巾で拭こうと思う。


何十分か経って家の掃除が完璧に終わった。


「我ながら途轍もなく綺麗になった、A型をを舐めないで欲しいもんだ」


そんな愉悦に浸りながらも次の行動へ移す。


(洗い物だ!まだ朝だから昨日の夜の分しか無いけど時間とやる気があるうちにやるべき!)


そう思いたち速攻行動に移す。

案外こういう場面での天馬の行動の速さは侮れない、だがしかし無計画生も侮れない。


「ふんふんふ〜♪らら、らら〜らら〜らららら」


そんな軽い鼻歌を歌いながら洗い物を進めていく。

単純作業の繰り返し、だがしかし洗い物というのはそれがすこしめんどくさいのだ。


(ふぃ〜大体終わったかな〜あと米あるかな)


濡れた手を拭きながらそんな事を考え炊飯器の中をみてみる。


(うん、無いね…炊いておこう)


取り敢えず3合ほど米と水を入れる。


シャカシャカと大部シャカシャカと。

水が白くなっては変えてを7回ほどして大体白い濁りが無くなってから3合分の線に水を合わせて炊飯を押す。


「よし!次ぃ!洗濯や!」


まず洗濯機の中を見てみる。

そうすると洗い終わったものが入ってる。

それにその近くにまだ洗ってないものがある。


「取り敢えず晴れてるしこれを干して…」


洗濯機の中の物を洗濯物籠に移して、物干し竿まで持っていく。


そうこれなのである、一番めんどくさい作業は濡れた洗濯物を干すことである(異論は認める)

無駄に重いし…たまにハンガーにかからんし…

まあそんな無駄なことを考えながらも手は止めない。


全ての中の洗濯物を物干し竿な干し終わった。


(よし…あとは洗濯機かけて、乾いてる洗濯物を畳んで大体終わり!)


っと考えている時にガチャリとドアが開く音が響いてくる。


「ただいま~」


っと楓の声が響く。


「おかえり姉貴、早速だけど俺が荷物届けけるから姉貴は洗濯物畳んどいて」

「突然すぎるな…まあ断りはせんけど」


などと楓に押し付けてみると案外受け取ってくれるようだ。

ならと楓の買ってきた荷物を受け取って美桜の所へ行く。


「美桜〜どう?」


そうやって気遣う時の優しい声で聞いてみる。


「……おおよそ大じょばない…」


なんて返事が返ってくる。


「あはは…家事とかは治るまでお兄ちゃんがやって置くから、あとこれ姉貴が買ってきてくれたから何は言ってるか分からんけど多分有り難いものが入ってるんだと思う。」


そうだけ言ってビニール袋を寝ている美桜の隣に置き、天馬は外に出る。 


「ふ〜姉貴ーどう?」

「私がやったら1時間かかるから手伝って〜」


楓に問うとそんな返答が返ってくる。


(不器用姉貴が…) 


そんな事を思いながら楓のもとに行く。


「って…姉貴雑!丁寧にやってよ…」


楓の畳んだ洗濯物を見てそんな言葉を吐く。


「真面目にやっててこれなんだよ天馬はひどいな…」


なんてニヤニヤ嬉しそうに言う楓に"今日も平常運転だな"っと思う天馬。


「もう良いや取り敢えず働いて」

「ほーい」


そんな軽い会話をしながら今日言う忙しい日は始まったのであった。




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