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シンギュラリティAI と ハヤト  作者: 小泉ハヤト
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シンギュラリティAI と ハヤト

 コタロのターン

 円形古墳のような、パラパラ木の林 の中にあるその森古墳、中央に 洞窟があった。コタロは、ハヤトが全員に、魔法でみせている(同時地図サーチ)古墳全体の、立体的(3D)地図を、何の抵抗もナク 受け入れ、洞窟入口で 笑いながらゲーム?をしている、見張り役の装備を 睨めつけていた。仲間の攻撃隊の 動向も気にしておらず、博打チンチロリンに夢中なのだ。40人の盗賊達は、是迄負け知らずで 留守番組みは、カモネギ商人など 楽勝と考えていたから。槍は入口に 立掛け、無防備過ぎて コタロは 腹がたった。念話で、ハヤト達に 見たままを報告、「コタロ、シールド魔法は、盗賊達の攻撃は 防ぐ。一人で、見張りを 無効化出来るか?」「ハイ、出来ます」即答した。コタロは考える。まず、1人を自分の 身を隠す、薮を揺らし ガサガサ音をたてて お引き寄せるのだ。「ああーん、ナンだ?音がしたよな?」ツルツル頭が気付く。「ちょっとみてくらー」と、槍を構え 近づいてきた。3メートル位先で、コタロは、盗賊を痺れさせる、麻痺光線を、ロックオン(ハヤトが、訓練の場で 好んで叫ぶ言葉)!、「ファイア!」と小声で、発射したビームは、一瞬でツルツル頭を無効化した。「おいっ!どうした?」駆け寄る、一本眉男も、コタロの攻撃で崩れおちる。何か一瞬、ウサギ狩りとは違う 違和感に、顔をしかめたコタロ。殺してはいないが、人を攻撃したのは、初めてなのだ。コタロは、「見張り二人を梗塞、小規模範囲麻痺光線で、一気に洞窟内を 無効化します。」「コタロさん、やっておしまいなさい(このセリフを 言ってみたかったハヤト)」何かおかしな言いまわし?だけど、ゴーサインは出た。腕時計で、ビームの範囲を、古墳全体を包むように 調整、「範囲麻痺光線発射!」コレで、洞窟内の 盗賊達、全員倒れたハズで、コタロは、盗賊を梗塞すべく、洞窟に入る。ハヤト謹製の魔法檻は、反則的に便利で、次々と盗賊を呑み込んで行く。縦一例になった盗賊達は、攻撃班と、直ぐに会えて 4列縦体になり、おちょぼ口のひょうきんな 盗賊として、次の街の警備隊に渡される。「洞窟内に、捕虜はおらず 盗賊のお宝は、アイテムボックスに収納、帰還し、作戦終了します」と報告した。なお、古墳の森では、蝶や小鳥等小動物も、麻痺して落ちたが、ハヤトのフォローで 直ぐ立ち直る。「コタロ、麻痺の魔法は、範囲や攻撃力だけでなく、人や魔物など、目標設定もしないとね?でも、作戦成功おめでとう!」コタロは、とても嬉しそうだ。盗賊は 金銀財宝を、小国の王都の 宝物庫程も、蓄えていた。糧食や、弓矢や等武器装備も 潤沢だった。一応、そのままコタロ保管として置く。必要時の使用許可も 出したハヤトに、コタロは、驚愕する。「どうしたの?旅には、旅費は必要だし、色んな状況で 使える物資は役に立つ。細かい判断は、コタロは コタロで行なうんだ。」太っ腹にも、ほどがある!国庫金単位の、お小遣いなんて!でも、コンナ状態 慣れてきたコタロは、「ハイ」と、短く答える。いつも 考えたら負けなヤツはスル~する、順応力を発揮していた。



 パーティ

 田園都市の 冒険者ギルドで、無事コタロの登録を済ませた。カードの色はグリーン。冒険者は一番上のクラスが金枠の ミスリルカードで、世界中でSSSの、カード保持者は 1人だけ、目の前で 更新した、ギュンターだった。

初心者のギルドカードはグリーン、そのレベルアップにより カードの色は、更新されていく。王国ギルドマスター会長 スターシアナは、王子様が 一足飛びに、Sクラスのカード取得後 各種調整に追われ、デスク上の 増えた書類の山脈を、日夜削り倒しているダロウ事実を、ハヤトは 今日初めて知った。イリアやギュンターにしてみれば、カードは 移動手続きの為 使用しているのであり、レベルや色など些事に過ぎないのだ。ハヤトは スターシアナに、 辺境都市名物のお土産を、忘れないよう 心にメモした。それよりも、此処で 四人パーティを立ち上げ、パーティ名を 決めようと、思い付く。いつも、いきあたりばったりなハヤト。しかし パーティは、メンバーの提案を、公平に選ぶべき!「5分後に、各自1つ提案してね?」と白いメモ紙を配り、ハヤトは 【アミダくじ】を、ワクワクしながら作成。5分回収した、メモ紙のパーティ名を、アミダくじの 一番上の線端に、書き込む。左から、ハヤトの(フォレンジャー隊)を、3人は チョットハズいと内心考え、イリアの(お茶友達の会)は、3人とも 絶対ナイと心から考え、コタロの(瑠璃色の風)に 3人は やっとマトモなの来たーと感心し、ギュンターの(魔王の息吹)に、3人ともため息を我慢した。アミダくじの下部を3回折り、4人は、1本づつ 好きな場所に、線を引いた。ドキドキだ!この様子茶番劇?終幕を ジッと耐えて待つギルマス。線を辿り、ナゼか、花まるマークに大当たりしたのは、ギュンターの(魔王の息吹)だった。少しだけ、誇らしげなギュンター、目を泳がせ満面の笑みの3人に、「申し訳ありませんが、既に(魔王の息吹)は、登録されており、ギルドの決まりで、使用不可です」と淡々と告げる。残念なのを表情に出さず「仕方ありません」とキッパリ言う。「「「瑠璃色の風」」」と、コタロ以外の3人が、同時に発言。パーティ名は【瑠璃色の風】で、登録された。「もし ずーっと先で、コタロが パーティを抜けても、僕達はこのパーティ名を使わせてもらうね?」と、ハヤトは破顔して宣言した。コタロは、ハヤトの右手をとった時から、お兄ちゃんに着いて行く!と決めているのだ。そんな決心を出さず、コタロは親指をたてるサインで答えた。このパーティなら、一国をも滅ぼせるだろうと、ギルマスは それでも 素晴らしいパーティだと、好ましく感じた。王国の 強い味方 戦力になってもらいたいと 期待した。

リーダーは、ハヤト。パーティ内は名前は少し前から お互い敬語抜き、発言 脱退自由、しかし、チームワークと 絶対生きる!ことを、目標にした。きっと、ジェットコースター的 イベントが続くだろう。勇者のたまごかいるし、イリアと ギュンターは、名前しかステータスを見れない。二人はもう、パーティメンバーで、従者ではない。ハヤトは カードに新たに刻まれた、パーティ名を、大切そうに 撫でた。他の3人は、同じように、人知れず撫でた。



 ギルドを出て、田園都市から 旅を再開する。なお、盗賊達は、都市の衛兵隊に渡した。犯罪奴隷として、土木工事等に 従事させるそうだ。王国の奴隷には、充分な食事と、清潔でそれなりに 快適な環境での 安息も約束されており、その分、しっかり仕事をしてもらうのだ。犯罪奴隷がの、働いた分の給金は、孤児院の 運営費の一部になる。40人の労働者の確保に、騎士団長は 笑みを浮かべた。瑠璃色の風は、盗賊を売り渡した報酬も、全額寄付した。コタロは、そっと孤児院の院長先生に、ミスリル金貨10枚を、清潔で 快適な孤児院に、建て直して下さいと渡した。それは、コタロの判断なので、パーティメンバーに、否やはないのだ。



 スライム

 辺境都市へ 近ずくと、馬車の索敵に 魔物が頻繁に 引っかかるようになる。外道の開けた草原の、点在する薮に スライムが多数いた。ハヤトは 片手剣、コタロには、攻撃力付与の魔王剣の 訓練の場とした。ハヤトとイリア、コタロとギュンターのペアで、ダンジョンの魔物に 対応出来る戦闘術を、取得する。腕時計の 魔物のコア索敵の補助もあり、透き通ったスライムの、動き廻るコアを 剣でクリティカルヒットするのは、なれるまでに 3日かけた。基本は 魔法学院で学んだハヤトと、コタロの勇者のたまごの勘?は、スパン!とコアを両断し、バシュッ!と刺し貫き破壊するのに、それでも3日もかけた。両目を閉じた2人に、スライムは クリティカルヒットされて行った。尚、3日間イリアと ギュンターは、改善点の指摘しか しなかった。戦争は対人戦であり、大量殺人戦なのだ。冒険者が自己責任で 命をかけるのと、国を護る 戦士の挟持は、究極は同じだ。2人の旅は、まだ始まったばかりだ。

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