シンギュラリティAI と ハヤト
副艦長はエース 船乗りの伝説
《並列思考を開始します。マジックアイテムとして、リ○ジンバス級の 乗り心地、最新鋭各種便利機能搭載の、新馬車の製造・転送が可能です。いかがされますか?》… フウ …現在進行形で、大問題は 馬車の揺れ、何でもAIに頼りたくはなかったけど、【使えるものは 何でも使え!】と、魔法学院の戦法で教わったハズ…追い込まれていた僕は、本当に 素直な気持ちで、「おねがいします」と、言葉に出していた。AIの報告の 一部を除いて、心から感謝した。…ハア…わかってるんだ、もう慣れてきた。搭載?最新鋭各種便利機能搭載?コレは絶対考えたら負けなヤツなのだ。《ラジャー!これより2時間後、最新鋭各種便利機能搭載機を、アイテムボックス内へ転送 納車します!》何か 気合い入りまくり?僕に「どうかされましたか?」と、アイテムボックス内 整理確認作業の 手を止めて、イリアが、目線を合わせる。「こんな状態を、僕は一度も 経験したことが ないんだ。この旅も、僕の夢なのに、イリアは 叶えてくれた。僕は 本当にイリアに 感謝している。いつも ありがとうございますm(_ _)mこれからも ずーっと よろしく おねがいしますm(_ _)m つい言葉に出してた。イロイロ考えてた」不意打ちの 王子様の感謝の言葉と、心もちの吐露に、喜びに 泣きそうなイリアは 執事の嗜みの 総力を振り絞り「賢く聡明な王子様に この命を賭して お仕えするのが イリアの使命です」微笑で頷き、目線をさり気なく外し、アイテムボックス内 整理確認作業に、戻る事が出来た。(HP90% 軽く削る破壊力と イリアは愚考した。意識を手放さなかった、自分をホメた)「イイ報告があるんだ。アイテムボックスを 整理してたら、プレゼントの中に 埋もれてた、マジックアイテムの 馬車を 見つけたんだ。スゴい(凄まじ過ぎる)魔法が、散りばめられられてて、イリアも きっとびっくりするよ!露天風呂の駐車場で、この馬車と交換しよう。」僕は、イリアに ウソを付かなくて済んで ホッとした。二人は、それぞれの想いに、暫く無言でアイテムボックス内 整理確認をした。AIは、ヤラかしていた。確認した 搭載内容は、全部魔法なんだ!!!で通す。そして、あのホッした時には、もう、僕も ヤラかしていたんだろう。駐車場に着くと、馬車の交換を イリアと御者に任せ、更衣室に 突撃した。1秒でも早く、露天風呂に浸かりたい。魔法も使い、パッパパパッと、スッポンポンになり、浴場まで走り、露天風呂の端っこに、シャワーセットを設置、温泉を頭から、シャワシャワーっとかぶり、全身用シャンプーで 髪からつま先まで、泡泡ーっと泡まみれになり、再びシャワーっと 汚れも疲れも すっかり洗い流し、ついに露天風呂に 首まで浸かると、お湯の中で 大の字になり 全身トロてしまった。「…ふぁーンニャ〜」…ブクブク!「おっ溺れてる〜」と、自虐ギャグをかます。「あははっ!気持ちイイですよねっ!こんにちは コタロです」小さな男の子は、太陽みたいな…暖かくマブシイく 笑った。実際、やや逆光で 夕日を背にしている。少しの間雑談した。僕は、冷水を浴びた気分であり、もしも、現れたのが、敵や魔物だったらと、考え猛反省していたのだ。コタロは「もうそろそろ出なければ、じゃーね~バイバイ」と、小さな手を振り 更衣室へ歩いて行く。すれ違うように 歩いて来たイリアは、僕を見た瞬間、顔色をかえた。「王子様に戻られてます」それは全部、僕の責任だ。変身解除は、2段階にし 同じ間違いをブロックした。先程の言葉尻も、乾かぬうちに、ひたすらイリアに ゴメンナサイm(_ _)mだ。 その上 僕は、アリエナイお願いもした!
露天風呂から出て、御者に コタロの向った先を、再確認する。コタロは、一人で辺境都市まで 旅をすると話していた。