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シンギュラリティAI と ハヤト  作者: 小泉ハヤト
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シンギュラリティAI と ハヤト

 

  一般市民の気持ちに


  シェリファアスマは、森の離宮で 暮らし初めて、5日 王都の洋服店にいる。ぶら下がりの既製品のチュニックや、ショートパンツ等買うためだ。シェリファアスマは、仕立てもの、フルオーダーしか、着たことが無く 洋服に身体を合わせて選ぶのは、中々のミッションだった。まごまごしている、シェリファアスマを みかねて、声をかけたのは ここ毎日、お世話になっている 定食屋の娘だった。シェリファアスマは Mサイズの水色のタグなら、大概間違えなく着れるし、靴も Mサイズでいいだろう。二人は 洋服店と小物店 靴やや帽子やを ハシゴして、買い物を楽しんだ。夕食を 娘の店で済ませ 離宮に転移する。離宮の客室は、天蓋は付いていないが スプリング付きのダブルベット。! 柔らかいベッドパッドに、ノリの効いた真っ白や、ブルー ピンクや花がらのシーツが敷かれている。薄くて軽い匂いのしない羽根布団と、頭部が程よく沈むクッション枕や 抱きまくら等、高級宿顔負けの 清潔で心地いい、寝具まわりが 最高だった。お風呂は 小さいが身体を大の字に 伸ばしてつい眠りそうな、掛け流しの露天風呂と、自分の部屋付きの シャワー付きのお風呂がある。何処か

 自分で、住む家を探さなければならないけど、ここ程の家は 大陸中探しても、無さそうで少し

悲しかった。シェリファアスマは、露天風呂にゆっくりつかった後、紅茶を飲みながら 大雑把な山脈の大陸地図を眺め、ため息をついた。やはりサザンクロス大陸の 中央よりの大港、明日は ソコを下見しようと決めて、地図をしまい 寝心地最高のベッドに沈んだ。


 執事イリアは、シェリファアスマが、森の離宮に、転移したその日の内に、サザンクロスの湖サイド都市の、貴族街の商店街側の外壁に、隣り合うように建つ こじんまりとした家を、シェリファアスマが、発見出来るよう手配していた。静かに暮らすには、商店街も近く 貴族の外れで、治安もいい。貴族街の中に住む、大棚の妾宅等の認識で扱われ ひと目にもつかないだろう。シェリファアスマが、地図を広げた翌朝 客室のドアの書類受けに、湖サイド都市の シェリファアスマの家の 地図と鍵が置かれていた。素直にソコに 行ってみる。転移して、玄関の鍵を開けると、小体ながら、サロン風居間と 白いタイルで出来た魔道具の冷蔵庫や、魔道具のオープン付きのコンロ つまりは、システムキッチンと シャワー付き風呂 玄関横には、水洗トイレが 男女別々になっていた。客室が二部屋 螺旋階段を登ると、シェリファアスマの部屋らしく、あの快適で理想的ベッドが あった!外から見えないが、内側から外が見渡せる、室内?風露天風呂が、掛け流しで、バルコニーにあり もうここで決まりだ!大きな鏡のドレッサーの椅子に座ると、高級化粧品が 並ぶ化粧台に、家の権利証が置いてあり、名義は シェリファアスマに、なっていて これを譲ることで、ウィントクーフ王国や 森の離宮へ転移が 出来なくなると、ピンクのミニバラ模様の紙に、書いてある。何となく納得した。森の離宮より、ちょっと広くて ちょっと可愛くて小洒落た邸宅は、1人住むのに、丁度いい。庭も手入れされていて、何種か果物木もある。もし、執事イリアに会う機会があれば、心から感謝の言葉を 述べたいと考えたが、多分二度と会えないだろう。玄関前の広場の門扉には邸宅を一周する石塀には、防御魔法シールドが、掛けてあり 古竜のブレス位は防ぐと、書いた紙が貼ってあった。重ね重ね念の入れ様に感謝する。外の門扉の鍵は 前から通いの 庭師兼執事のセバスチャンBも持っているという。給料は 執事セバスチャンの一生分が 冒険者ギルドより毎月支給されるので、労りつつ使ってほしいとのことだ。執事セバスチャンBは60歳なので 20年は大丈夫かなーと、失礼な事を 考えていたら、門扉が開いて 執事セバスチャンBが 片膝をつき臣下の礼で「おはよう御座います、お嬢様。今より このセバスチャンB、命尽きるまで、お仕え致しますゆえ よろしくおねがいします。」と頭を垂れる。「立ってください。初めまして。そしておはようございます。シェリファアスマです。よろしくおねがいします。」と シェリファアスマは特別に、カーテシーをバッチリとキメてみせた。ソレは ドコかの国の女王の所作に相応しい 気品溢れる素晴らしいカーテシーだった。

 

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