表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
シンギュラリティAI と ハヤト  作者: 小泉ハヤト
27/38

シンギュラリティAI と ハヤト


 絆


 自室で 入浴後、僕は 少し緊張する。これから、初めて ブレスレットを使う。母上と 話すんだ。左手首に 右手を重ねる、何故か 瞼を閉じていた。母上のお顔 少し驚き とても嬉しそうに 笑う。「こんばんは お母様。突然すみません」「こんばんは ハヤト、息災ですか?」「ハイ、僕は 元気です。実は、明日 北小国群の件で 相談したくて。友達と 登城してもいいですか?」「転移が 出来るように、魔法ガンバったのですね!勿論 大歓迎!ああ…早く会いたいわ!何時でもいいから、きっと 待っています。」母上は、少し涙声になるから、何か僕も 涙でそうになって、急いで「では、明日 午前10時に伺います。おやすみなさい。」と、静かに話した。「おやすみなさい。」ブレスレットは キラリと一度 煌くと見えなくなる。母上のやさしい声が リフレイン……明日会える…寝よ。ルーティンのAIとの 楽しい?雑談のあと、僕は

意識を手放した。


 翌日、朝食後 シン馬車を降りて、アイテムボックスにしまうと、昨夜検討した サザンクロス帝国の王城前広場「公園じゃないのは、大部隊が待機出来る 広さなんだろうな」の、片隅の木陰に 四人で転送した。特に目立つこともなく 王城の大門前の、衛兵に声を掛けた。大門横の詰め所で、待機してくれていた サザンクロス帝国宰相が、王室専用馬車で 王城の玄関前まで 案内してくれた。玄関には 親衛隊隊長の 軍服の母上がいて 挨拶もせず、ハグしてくれた。暫くして ゆっくり僕から 離れた母上は、何もなかった様に、やさしい笑顔で「この執事長が、ハヤト達の 世話をしてくれます。挨拶度は あとでゆっくりしましょう」と言い残し、サッと転移してしまう。パーティの3人が、生温かい笑顔をしてくれた。執事長は、僕のフロアに 案内しながら、王城について 説明してくれる。僕のフロアは、僕が誕生した時には、用意されたそうだ。僕の住む 森の離宮の 3倍の広さはありそう!フロアで 僕の部屋に、案内してもらい 3人には、好きな客室を 選んで貰った。右隣がギュンター 左隣にイリア、コタロは フロア入口の客室を選んだ。そして それぞれ正装に着替え、謁見の間に 呼ばれるのを待つ。クローゼットには、僕達それぞれに、サイズぴったりの服が 各種揃っていて、勿論 靴やハンカチ等も、王家の紋章と名前付きだった。恐るべし 帝国の諜報機関!僕は、サザンクロス第1王女の 第1王子継子だ。キチンと 覚悟出来てる。大鏡の中の 僕は、やっぱり それでも、普通に僕なんだ。僕のフロアの応接間に 四人揃い、ソファに座ると、執事長が お茶をいれてくれる。それは、とても美味しかった。コタロは、チョコレートが タップりかかった、しっとりしたケーキに 夢中で、おかわりしたよ。昼ごはんが、入ら?イヤ入るな!成長期まっただ中だからね。そして 僕達は、おじい様 祖父である帝王の、秘密の応接間に通された。「ハヤト、よく着た!オレがお前の じいさんだ!」と、バリトンの 腹に響く声の大男は、僕をガッチリとホールドした。ハグじゃ無いレベルで 痛いし苦しい!僕が ピクピクすると パッと身体を離して、大声で 楽しそうに笑うんだ。「驚くな!時間がなくてな!タラタラ挨拶等ムダだからな!お仲間の皆さん、ハヤトをよろしく頼む!」と 順に握手を始めた。「イリです」「ギュンターです」「コタロでっ!」…あっ、コタロ噛んだ!仕方ないよ、エンシェントドラゴンより 圧が凄い。「わはははっ、笑ってすまん!しかしな、気が弱い奴は 普通に気絶する。コタロは しっかりしてるぞ!まぁ、みんな座れ!それでな………」・・・僕達は、じいちゃんの提案No.1 の、大陸西側を 今の勇者に統一させる方向に、影で小国群を動かす!ことにした。最悪、「オレが、乗り込んで黙らすっ!!」なので、僕は とてもおもしろくて じいちゃんは尊敬できる!と決定した。単純なのは 家系だな。突然の訪問なので、食事は 全部会食になっていて、一緒には食えんが 転移出来るなら、フロアは 何時でも自由に使え等、言うコト言ったら じいちゃんは、再度僕に ホールドをキメたあと、笑いながら 部屋を出て行った。四人一緒に 笑顔になった。


 サザンクロス帝国王城の 僕のフロアは、【基地】サイドワンと 呼ぶことにした。昼食を食べながら、このあとの 相談をする。「まず、あっちのじいちゃんに、報告だね。そして 潜入捜査再開だね。」「そうですね、今度は、二人ペアになって、少し突っ込んだ 調査をしましょう。」「出来れば、小国事に 信頼できる協力者が、ほしい所です。」「むぐっつ!」コタロ、慌てて食べなくてもいいから。帝国の素晴らしいごはんは 逃げないし、これから 何度でも食べられる。執事長は、これから 僕専用に、任命されたと報告してくれた。臣下の礼をとると、「これより マサムネ とお呼び下さい。」と、名前からも よくキレそうだ。僕達は、様付けで呼ばれらしく、ソレは絶対譲れないそうだ。「「「「よろしくお願いします!」」」」と、全員揃って、お辞儀をした。帰る所があるのは 心強い。地上の活動拠点としては 最高の環境だ。帝国王城の料理長は 大陸一の凄腕だろう?!ココも、超大事!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ