シンギュラリティAI と ハヤト
スタディビア
時は少し戻る
最後のブリーフィングで、数勝負と 決定したハヤトは、数は虫(G)とか だけど、ゴブリンのホウマシ!と、森林地帯に突撃し、滝つぼ側にいる。ナント昼寝した!覚醒後 本人は スッキリしていた。透明な水底を覗くと、5〜6cm位のお玉じゃくしが、飛びついて来た!シールドに当たり、自爆している。ピンポン玉位の頭部が、半分に割れ ギザギザのキバがサメみたいだ。魔物の幼体なので、コレでもカウントされる!うっわー!何万単位だよ〜、キモっ!じゃなくて、投網を使って 一網打尽!すくって 地面にぶちまけ、フェザー消滅!を 何回も繰り返すと、掬える数も減ったし 腕時計のカウンターは3万近くなったし、何より飽きたのでヤメた。滝つぼの横の崖を、ロッククライミング!時々手元や 足元の岩が崩れ、心臓がドッキドキだけど ヒリヒリの緊張感に、シビレるよ!ジリジリジリと 登り終えると、視界が開けて 頬にあたる風が気持ちいい!右手前方と 左前方で、イリアと ギュンターが、闘ってる。僕は、集合地点に一番近ずいてる。数は一番だよね、3万だし。山頂に向けて 歩き出した。崖の上は、膝下程度の草と ゴツゴツした岩だから、歩きにくい。グラグラする岩に 注意しないと、すっ転んだら 普通に痛いだろ?15分程歩くと、草原に出た。所々で 何かが動き回り 闘ってる。魔法学院初等部の 草のスタディピア そっくりの花が、山鳥に 噛み付いてる。根っこで ネコのように素早く(ダジャレ狙ってないデス)、スパッと飛びついて噛む!ム~ン 赤い花弁が、異常に コワイぞ!視界の中に100 位いる。岩場では、面倒だ。ちまちまと 赤い花を真っ二つに していると、デカいヤギに似た魔物が、赤い花を食べに来たようだ、デカい!馬並だ。ぷっ…一人で受けた。ヤギ魔物!僕を見るな!ぷっちょ、へーんざロック!手は挙げないし、ロックオンされたら 即滅殺だよ。足場悪いから、レーザーでゴメン!足元の岩亀みたく ジッとしてたら、いいのに。11頭目が 倒れたら、スタディビアの花は いなくなっていた。この先の山頂が 集合地点で、ボス部屋入口だ。後方の崖下で ズッがア~ンと 派手な音が、2度も響いた。コタロが来たけど?「カエルの魔物?を倒した?」「ハイです。マジでイボガエルは、テラテラしてて 魔剣が汚れないか、心配しました。」「ソコ?いやいや気にするとこ、間違えてるよ。レベルAクラスだったよ?」
「二匹でゲッコゲコ鳴いてたので、先制攻撃して 二匹共に 4分割にしました。」コタロは、胸を張った。話しいるうちに イリアとギュンターも揃った。「ボスは なんだろうね?」山頂に ボス部屋のドアが出現した。「アッつ!」熱風が 叩きつけられた?シールドなかったら、真っ黒焦げの、消し炭になってたよ!ちょっと、何なん?「王鳥ガルーダです!」ギュンターが、珍しく ニヒルに笑った。イリアは「尾っぽの、飾り羽2本は、ハイエリクサーの材料ですから、傷はつけられませんよ!」ガチで、溶岩のように 光り輝いてるけど、眼球燃えてないか?コワっ!て、ビビッてないけど、「誰が行く?」「相性では、ワタクシかと愚考いたします」ギュンター…何故今、丁寧語だよ!ギュンターは、魔剣グラムを 抜いた一瞬で、振り抜いた。風圧零!ガルーダ切られたの 理解できたかな?心臓も左右泣き別れの 真っ二つになった伝説の王鳥ガルーダ!カチンカチンに凍っている。それでも、サラサラダイヤモンドダストみたいに、輝きながら消滅していく。ボス部屋には、立派な2本の尾羽と、数本の飾り羽根、嘴と爪、血液の入った小瓶三本が ルビーの指輪と、一緒に キラキラ宝石が輝いてる宝石箱に、詰まっていた。小さい赤い何種類かの、宝石達と。王鳥ガルーダは、輝くのが きっと、大好きなんだろうな。♡ソコちゃうやん♡???何か突っ込まれようだけど、きっと気のせいだね。ギュンターには、絶対にてきたいしないと、コタロは心にメモする。
「えーっと、結論は最下位コタロの8887匹です。あと一匹で 8のゾロ目でしたね。」イリアさん、脱線してまーす。「しかし、ハヤトのお玉じゃくしのマン単位は 反則スレスレのレッドカードでは?」「待ってよ!スレスレならレッドじゃなくて、イエローカードだよ!」僕は、ガンバるぞ!僕は、スッポンポンが 恥ずかしい、デリケートな お年ごろなんだよ!うぶ毛が うぶ毛がちょろ〜んと、うぶ毛なんだよ!ホンの1分弱の協議は、ハヤトとコタロ2者同位で最下位決定!旗艦の体育館に 転送してもらい、スッポンポンで、バク転50回 目にもとまらぬ、華麗な回転をおみまいしましたとも!夕食時、大スクリーンは勘弁してほしい。下半身だって、自信あるけど……セクハラだよ!!!
そんなこんなで 最下層の扉の前。コタロが 一瞬身震いした。「武者震いです。緊張は 適度で想定内です」パーティは、同時に頷く。いよいよ200階最下層だ!




