シンギュラリティAI と ハヤト
聖剣エクスカリバー
朱雀忍者の修行中、オムツでよちよち歩きの時から、「おいちぃ〜ちょい(ひよこボーロ、来い!)」と、念力いやいや 生活魔法の風を操り、大好きな、小さい丸いお菓子を おちょぼ口に インしていた。人は、物心がつく(欲望がわく)と、ソレを処理したくなる。ただ泣くだけの、おチビではなかった朱雀は、しかし、両親手ずから みっちり愛情込めて、鍛えられた。流れのある川に、ザバーンと投げこまれ、アップアップしてると、「この子 あなた似よね?」「そうたな、溺れそうだ。むむ?潜水の術か?」いやいやいやいや、今溺れそうって!溺れてますって!母親が、スポッと掬いあげると、「プっはあ…ひいっぐひぐ」と泣き始めた。「根性が足りん!」赤ちゃんだし、コレ日本国だったら、虐待で大アウト!逮捕級のバツだよ…「あなた、何やら 美味しそうな 川魚が、沢山よっております」「そうだな、晩メシに獲って行くか。」二人は、朱雀を抱いて、川岸に転移 「「パルスショック!」」と、魚達を痺れさせ 浮いた所を風魔法で寄せ、護衛中の親衛隊に、笹の葉に串刺しにさせた。見学していた、民達にも 自分の晩メシにするよう、処理する許可を出す。政務が押していて、親子でお散歩&民草の視察と 言う名の 王子の特訓も、ほぼ日課だった。王様やお妃様は、共働き状態だし、小国のトップがワーカーホリックなので、国策が 悲願達成までは、赤子でも 立派な忍者のたまご扱いなのだった。ソンナこんなで、朱雀は 7歳、川魚もウサギも、子ども親衛隊と一緒に、狩りまくる!「スザクっ!ア・ソ・コ!」ナオが指さすのは、鹿だ。2頭いる。朱雀は、親指と 人差し指で、カズと自分のサイン、同時に矢を放った。人には無害な、痺れ薬が 鏃に塗られており、2頭の鹿は ドウっと倒れる。駆け寄ると二人は、トドメを指した。子鹿が2頭 寄って来た。「幸運だったな、子鹿は飼っておこう」親鹿の 血抜きをしながら、二人付いていた、大人の親衛隊に 荷車に載せて貰えるよう 指示する。野山や湖、川などは 忍者修行と、美味しい 食材の宝庫なので、とり過ぎないよう、植物などは 留意して、つんだり掘ったりする。国内の、何処に何があるのか、どんな人達が住み どのような暮しぶりなのか、幼少時から 把握する。遊びであり、第一王子の仕事であり、忍者の修行なのだ。「朱雀様!今日も 大量ですね!」冒険者ギルドに、獲物を渡すと、ギルド職員一同 大喜びだ。「7歳から、両親とは 一緒に修行出来なくて、成果が中々に上がらず、すまなく思う」と朱雀が 答えると「トンデモないです!度々獲物をありがとうございます!」ギルド職員一同、ピシッと揃って 敬礼した。小国内は 常時臨戦体制であり、7歳でも 次期国王は、国民から慕われ 愛されている。魔物討伐は、禁じられているが、山の探索中には、観察したことは 何回もある。ハシッコそうな子どもの集り 子ども親衛隊と、朱雀は週何度も 王国内を駆け回る。ある日、湖のほとりの岩に、其々腰掛け 弁当を食べていた。魚を焼いている 竹串を、回していると 腰掛けていた岩の端の、おにぎりが 1個減った?デカおにぎりだから、1個減ったすき間もデカい!気配をうかがうと、何かが そ~っと 離れていくのだ。野薔薇の大きな茂みを、掻き分けてみる。ソコには、子どもが 潜り込める位の 横穴があった。♣お主 一人で入るのじゃ♣と、腹に響く恫喝があった。大人の親衛隊二人は「危険です!」と、朱雀の前にでる。「弁当を、食べたら 入ってやるよ」と、朱雀は 事もなげに答え、残ったデカおにぎりに 大口でカブリつく。やっぱり、塩見がたりないけど、いつもウマイ!魚も焼けたのから、各々(おのおの)噛じる。♣妾にも、もう一つずつ、おにぎりと焼き魚の串をたもれ♣今度は、弱々しい声が響く。「ちょ潜ってみるよ」と、お茶で口をすすぐと、朱雀は頭から穴に 特攻した。狭かったのは、入口から 1m程度で、中は広くなり 2m程度の洞窟に なっている。「デカおにぎりと、焼き魚の串をコチラに」と、穴に送ってもらい 受け取ると、「暫く待機、あっ念の為、1人隊長達を呼んでおいて、待機してもらうようにね」心配する、親衛隊を残し、生活魔法のライトを おにぎりにかけ、洞窟の奥へ歩き出す。ホンの100メートル位で、東京ドーム程の空間がある 広場に出た。少し肌寒い。広場の真ん中には、黄金の剣に 背中を串刺しに されている竜?がいる。♣よう来たのう?恐怖は感じたろうに♣「僕は、この小国の第一王子朱雀です。僕には、弟妹が 年子で3人います。ヤスくはない命ですが、覚悟は とうに出来ています。貴方は、伝説のエンシェントドラゴン様ですか?」、臣下の礼をしながら デカおにぎりセットを 捧げると、捧げた両手が スッと軽くなった。エンシェントドラゴンは、大昔 勇者により、心臓を貫かれ 背中から串刺しにされ この地に 封印された。エンシェントドラゴンは、ジークフリートによる ドラゴン皆殺し作戦のせい?で、数が激減した為に、滅殺は免れたそうだ。心臓はないし、何千年も眠り 巨体は縮み 今では、3m程度の 串刺しドラゴンに見える。♣妾は、何千年も眠りつ 次代へ繋ぐ 卵をなしたのじゃ。妾を縫い留める 聖剣エクスカリバーを 抜くのじゃ!妾は塵になり この世を去るが、妾の卵をお主に託す。よろしくお願いするぞ?!報酬は、聖剣じゃ!不足はあるまい?♣と、のたまうエンシェントドラゴン。ドーム大のドラゴンが 縮んだのかー…マジ凄いな?と、朱雀は 一人ゴチる。♣何千年ぶりかの、お主の食べ物は うまかったのう。早速妾の背中の 聖剣エクスカリバーを手にとり 天にかざすのじゃ♣僕は頷くと、少しだけ(結構な時間)雑談し、ドラゴンに裸足になり その背中によじ登るった。両足の指から 頭のてっぺんまで、気合いを練り 両手で聖剣の柄を握った。一瞬で、全身の毛が逆立ち 僕達は黄金に発光!♣「今っ」♣と、息を吐出し呼吸を止め 一気に聖剣エクスカリバーを抜いた。




