レアモンスター即落ち2コマ
あるダンジョンにて
「このダンジョンって、レアモンスターが出るんだって」
「へー」
そんな会話を通路でしているのは、剣士の少年と魔術師の少女だ。
この二人は冒険者の兄弟で、よくダンジョンに潜っては魔物を倒し、お宝を発掘している。冒険者の中では割と有名な二人組だ。
「やっぱりロマンあるよなー」
「そうだね」
妹がドライ。兄のわくわくは理解できてもそんなに興味が無いようだ。
「おっ、さっそく…」
「あ」
進む中で、兄はレアモンスターの狐の姿をした魔物と見つけた。
兄はすぐに妹が魔術で付与した炎を剣にまとわせて倒した。炎を剣に付与できるとかさすがファンタジー。
「もう一匹ほしいなー」
「そう簡単に出ないでしょ」
「あ、でた」
「そんな噂をすればみたいに…」
兄が強欲にぼやいていると、すぐにもう一匹が捕捉された。即落ち2コマかよ。
何の問題もなくレアモンスターは狩られた。
「まだまだほしい」
「強欲過ぎない?」
「強欲でいたほうが楽しい」
「はいはい」
兄弟はしばらく探索していたが、それ以降はレアモンスターは現れず、上々の成果を外に持ち帰った。
レアモンスターの毛皮は兄弟で一つずつ所有することにしたとか。