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異世界で一年…… 名無しのまま過ごしています。後、ロボが子犬な〝妹〟を拾って来ました。


「ひゃん♪」


「あいあい」


日に日に設備や家具が豪華になる洞窟で…… 俺は1歳になった。


(そろそろ靴が欲しいな…… 外を歩いてみたい)


等と考えていると…… 俺を掴む小さな手がクイクイと引っ張る。


「なぁにぃ?」


「きゃんきゃん」


俺よりも小さな赤ん坊が子犬の様に鳴き笑う…… 赤ん坊には〝犬耳と尻尾〟が生えていた。


 ・

 ・

 ・


初めて、ナビゲータースキルと対話してから数日後……


「どうしました? あらあら、大変」


『森で獣人の幼体を発見…… 保護した…… マスターの判断を求める……』


何時もの様に森で警戒していたロボは、獣人(たぶん犬系)の捨て子を発見し連れ帰って、まだ赤ん坊の俺に指示を仰いだ。


前世?だった時の幼少期、下の兄弟が欲しかった俺は……


「あい(俺…… 弟が欲しいな)」


と、保護者と守護者に触れて〝念話〟を使った。


「そうよね…… 兄弟がいると楽しいわよね♪」


『マスターの兄弟…… 守護する』


どうやら、ちゃんと念話が通じた様だ。


「とりあえず、清潔にしないと…… あら?」


『何か問題か?』


「この子……〝弟〟ちゃんじゃなくて、〝妹〟ちゃんだわ」


こうして…… 俺に子犬な妹が出来た。


「あい…… おいで」


「く~ん♪」


犬耳の生えた頭を優しく撫でる…… 前世の自家の愛犬を思い出した……


(あの暑さ…… 大丈夫だったかな?)


愛犬は平均寿命を超えた老犬だったから、暑さで倒れた俺には心配事だ。


(こちらで赤ん坊になってしまった俺には…… どうする事も出来ないが…… 愛犬に誓って妹を可愛がるとしよう)


どことなく…… 愛犬の面影を感じながら、子犬な妹の頭を撫でた。


それは…… 妹が腹を空かせて泣くまで続いた。


 ・

 ・

 ・


(妹の事を思うと…… 衣をどうにかしたい。ミルア(牛な獣人美女)とロボのお陰で、衣食住の食住は何とかなるけど…… 服や下着、靴が欲しいな)


「ミルア、ロボ(服や靴…… 用意出来る)」


「そうね…… そろそろロボが拾った物では限界があるわね」


『何者かに襲撃されたと推測される馬車から、回収した衣服ならば用意可能ですが…… 今のマスターに合う物が在りません』


「せめて…… 布地と裁縫道具があればねぇ?」


『それらを手にするには…… 知的生命の生活地域に行く必要がありますが…… マスターと妹子を危険にさらす恐れがあります』


「お二方が赤子の内は避けたいわね……」


『ユニークスキル生活保護のLvが上がりました。スキル保有者の安全な生活を保護する為に、必需品を生産する〝生産者〟を呼び寄せます』


「あい!?」


何時もの如く突然の電子音声の後、俺がいた地面が光った!?


「おっ? 随分と可愛らしいマスターだな」


「うん…… 可愛い♥」


光が消えたら…… 俺は着物姿の美少女に抱かれながら、もう一人の鎧姿の美少女に見つめられていた。




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後……


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