異世界の生活保護は…… 過保護気味?
「あう……」
(今回は…… あまり熱は出なかった様だな? 身体の怠さも無い様だし……)
『スキル〝自然治癒〟が発動し、身体の不調を治癒しました』
「!?」
(誰だ?)
『スキル生活保護により支給されたスキル〝ナビゲーター〟です』
(ナビゲーター…… カーナビみたいな物か?)
『似た様な物です。貴方の安全な生活を保護する為に、貴方の目的をナビゲーションします』
(俺の目的を…… なら、今の状態が知りたい)
『スキル生活保護から支給されたスキル〝鑑定〟を、御自分に使用する事を推奨します』
(鑑定スキルも支給されたのか? スキルを使うには…… どうするんだ?)
『御自分の手に向かい、鑑定と念じて下さい』
(よし、鑑定と…… !?)
赤ん坊の俺の手の上の空間に…… 文字が浮かび上がる!?
【名無し(転生者) 種族???Lv2 年齢0(生後5ヶ月)歳】
【ユニークスキル 生活保護Lv2】
【スキル 全言語学Lv1 ナビゲーターLv1 鑑定Lv1 自然治癒Lv1 状態異常耐性Lv1 成長率上昇Lv1 生活魔法Lv1 念話Lv1 空間魔法Lv1】
(名無しか…… 種族が解らない? Lvが2なのは、あのゴブリンを倒した事になってるのか? 後は…… スキル…… 多くないか?)
『スキルは…… ユニークスキル生活保護から支給されました。スキル全言語学で言葉を覚えていますが…… まだ幼い為に声帯が未発達で、言葉を発声する事が出来ません』
(言語が使えるなら問題は無いな…… 念話もある様だし。それにしても、状態異常耐性と自然治癒って…… 普通に生活していれば死ぬ事が無いよな?)
『この世界には、多種多様な状態異常が存在していますので…… 耐性Lvの強化を推奨します。また、自然治癒だけでは、失われた部位を元に戻す事が出来ませんので…… 油断は禁物です』
(今の状態だと…… あの二人が(一人はロボだが……)いる限りは…… 安全な気がするが……)
『保護者と守護者は、ユニークスキル生活保護が呼び寄せた存在なので…… 近くにいれば安全です。しかし、万が一に備える為にも、スキルのLvを上げて置く事を推奨します』
(わかった…… けど、スキルのLvを上げるには…… どうしたら良い?)
『そこにある石を〝空間魔法〟の〝アイテムボックス〟に出し入れして下さい。それを眠る前に繰り返せば、1歳前には空間魔法のLvが上がると思われます…… 魔法を使い過ぎると気を失う事がありますから、無理をせずに続けましょう』
(わかった…… とりあえず、寝る前に反復練習だな)
ナビゲーションに従い、空間魔法の練習を続ける内に……
俺は…… 1歳になっていた。
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後……
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