そろそろ不安になってきた……
豪勢な洞窟暮らしが始まり…… たぶん、数ヶ月経った。
(赤ん坊な俺には、時間の感覚が乏しく…… 身体の成長からしか判断できない)
最近、ロボが作ってる畑の野菜達が離乳食に出るし…… 少しだけ歩ける様になってきた。
(生きる為とは言え…… 美女の胸を吸う刺激的な食事を繰り返したお陰様で、健康には育ったと思う。ただ……)
豪勢な洞窟内には、赤ん坊な俺と牛な美女にロボ……
(俺…… ちゃんと〝言語〟が発達するだろうか?)
前にテレビなどで、乳幼児期に言葉を聞いていないとダメだと言っていた気がして……
(此処は……〝何語〟…… 何だろうか?)
明らかに大人だった自分のいた世界と違う世界に…… 言語や文字が通じない気がして、不安に襲われる。
(今は良いけど…… 将来的に衣服や食料品に薬…… 俺の世話をしてくれる彼女達が…… 何時までもいるとは限らない)
最悪なのは……〝人の存在しない世界〟の可能性だが…… ロボが拾って来る物から、人か人の様な存在がいる事は解った。
(後は…… どう接触するか?)
近くの街か村に…… ダメだな…… 赤ん坊連れの牛な美女(たぶん獣人)と良く解らないロボ(成人男性サイズの人型)……
俺なら警戒するし、マンガやアニメになる小説や薄い本の様に〝獣人が迫害されてる世界〟の可能性も高い……
(せめて…… 小説やマンガみたいに〝異世界言語〟と〝鑑定〟スキルがあればなぁ……)
色々と考えていると…… 身体に違和感を感じた。
(ヤバイな…… 考え過ぎたか…… 知恵熱だ……)
長く考え過ぎると…… 赤ん坊の身体が付いてこれずに発熱するのだ。
(酷くなる前に寝て、脳を休めるとするか…… もう少し…… 喋れる様になったら…… 美女とロボに頼み…… 人の近くに連れ……)
『スキル生活保護がLvアップしました…… 保有者の成長を支援する為に…… 生活補助系スキルを支給します』
熱に浮かされて眠る直前……
あの電子音声が聞こえた気がした。
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後……
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