生活を保護してくれるのは…… 牛な保護者とロボの守護者
「とりあえず、痛いの治しますね。【治癒の光】」
そう言うと、赤ん坊な俺の身体が光った!?
「あう?(魔法?)」
「あらあら…… 体も綺麗にしましょうね?【洗浄】」
赤ん坊の身体は中々我慢がきかないので…… 色々と垂れ流していた様だ。
『周囲の索敵…… 敵勢反応微量に感知…… マスターの安全を最優先に…… 移動を進言します』
「あう!?」
牛な美女の他に…… ロボがいた。
「そうね…… こんな雨の中では、風邪をひいてしまうわ。何処か安全な場所に行きましょう」
『周囲の地形を感知…… 彼方に頑丈な岩肌があります。そちらに移動を進言します』
「では、行きましょう」
ロボに案内されるままに…… 硬そうな岩肌が剥き出しの場所に着いたが……
(ただの岩肌が剥き出しの崖下だな…… どうするんだ?)
『これより…… 安全な拠点確保の為に……〝掘削〟を開始します。少し…… 離れて下さい』
(ウソだろ…… 数分で六畳間くらいの洞窟が出来たぞ……)
「安全面は?」
『割れにくい一枚岩をくり貫いたので…… 崩落の心配はありません』
「雨が上がるまでならば、充分でしょう…… 中で休みましょうか?」
『入口で待機します』
牛な美女に抱かれたまま洞窟の中に入ると……
(あ…… すげぇ…… ねむい……)
暗くなったせいか? 赤ん坊の身体な俺を強烈な眠気が襲った。
「あら? お眠かしら? ゆっくりとお休みなさい」
『マスター…… 良き夢を……』
牛な美女とロボの声に…… 俺は意識を手放した……
・
・
・
「う…… しぃ…… まんま……」
「あらあら? はいはい♪」
あれから数日……
俺達は…… まだ、ロボがくり貫いた洞窟にいた。
それと言うのも…… この牛な美女とロボが優能過ぎるのだ。
この数日で…… 六畳間くらいだった洞窟内をロボが〝掘削拡張〟し、俺がゴブリンと死闘をした場所(たぶん森)の奥から〝色々な物〟を拾っては修繕して改良……
洞窟内が洒落たホテル風になって行く…… 六畳間の部屋が6にキッチンとリビング…… 牛な美女の魔法で使用して無いが…… 各部屋にバストイレ付きだった。
(部屋を照らす灯りは、何だろう? 魔法か? それとも…… 何かそう言う〝道具〟があるのか?)
そして、今も〝何か〟を作っている?ロボの近くで……
「はい、ごはんですよ♪」
洞窟内を照らす灯りに疑問を持ちながら、赤ん坊な俺は…… 牛な美女の胸に口を付けるのだった。
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後……
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