海を目指して…… 旅、再び。
「またせたねぇ。あの悪魔付きの傭兵団だが…… やはり、死人の集団になっていたよ」
ロンの街に滞在して三日後、冒険者ギルドに呼ばれて……
ギルドマスターから、滞在する原因になって悪魔付きの傭兵団について教えられた。
『では、我等は行っても良いのか?』
「ああ、旅の途中だったね。あてはあるのかい?」
『穏やかな海の近くで、この子達を育て様と思っている』
ロボが、僕を見て言う……
「穏やかな海かぁ…… 1番近い海は、馬車で5日ぐらいの東南にあるが断崖絶壁でねぇ…… 人が住むならば、西南の〝港町シーズ〟が良いかもな」
『港町シーズ…… どの様な場所なんだ?』
「近くに砂丘がある港町さぁ。何も無ければ、馬車で7日ぐらいの中規模港町だよ。治安も比較的には…… 安全なんだけどね」
『何か問題でも?』
「いやまぁ…… あんたやその子にあの娘には、腕が立つからねぇ。うちのギルドに居て欲しかったわ」
ミィとの付き合いが長いのだろうか…… ギルド長が寂しそうだ。
『ギルド長……』
「まあでも、この街はあの娘には辛い事が多かったからねぇ…… あの娘にも、丁度良いのかも知れないね」
こうして、僕等は海を目指して再び旅に出た。
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「こ、これは…… なに?」
生活保護から届いた〝段ボール箱〟にミィが驚く。
「あれ? 1つ多い…… ミィの分? ミィも保護対象なのかな?」
それぞれに届いた段ボール箱の中を確認して見る……
「あっ!(好きな漫画とラノベにBlu-rayBOXだ♪)でも、Blu-rayって…… この世界で、どうやって見るんだよ」
『マスター…… これを』
ロボの段ボール箱には、ノートPCとモバイルバッテリーにソーラー充電器が入ってました。
「にぃ! これ!」
「こっちにもある」
ルーとミィが段ボール箱から取り出したのは…… 犬用と猫用の○ュールでした。
「これって…… 獣人が食べて良いのかな?」
『大丈夫です。問題ありません』
ナビのお墨付きをもらったので、1本づつ袋から出して……
「はい、こっちはルーので、こっちがミィの…… ルーとミィみたいな獣人のおやつかな? ちょっとづつ出して舐めると良いよ」
ルーとミィがちょっと出た○ュールを舐めると……
「「!?」」
後は、無言でペロペロと…… ルーとミィが○ュールをひたすら舐める。
その姿をみんなで微笑ましく見ながら、馬車を動かすロボの横に座って、膝の上のモモを優しく撫でる。
「じゃあ、行こうか?」
「「「「「はい」」」」」
『了解、発進します!』
こうして…… ライ達は新たな仲間ミィを連れて、魔導馬車を海へと走らせた。
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後……
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