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転生者ライ3歳…… 前世の黒歴史を創製する!?


(ヤバイ!?)


そう思った瞬間に、魔刀を掴んでいた僕の魔力が砕け散った魔石を包み込む!


「こ、これは……」


『マスターの魔力が……〝結晶化〟したのか?』


魔刀だった時の〝使用者の魔力を吸収して再生する〟特性故か……


砕け散った魔石が包み込んだ〝僕の魔力〟を吸収して、最初の魔石より一回り大きな魔石の様な結晶石になった。


(念のために、魔刀を買い取っていて正解だったな)


魔刀の方は…… 刀身は完全に再生していたが、砕け散った魔石が魔刀の核だった様で……


ただの刀になっていた。


その事もあり、足早に宿に戻り直ぐ様に僕の魔力と魔石が混ざり合った〝謎の結晶石〟を、ロボとハンナで調べ始めた。


「ロボの解析によるとなぁ……」


『マスターの魔力が〝魔石化〟した……〝人工魔石〟とも言える物です…… しかも、かなりの上級の魔物と同ランクの』


「それは……」


「うん…… かなり……」


「「「危険だ(わ)(……)」」」


魔石は、基本的に魔物から獲る物で…… ロボの言う〝上級の魔物〟とは……〝ドラゴン〟などの厄災レベルの魔物の魔石だと言う事で…… その多くは国宝級の魔道具や武器防具に使われていると言われている。


つまり、ある程度の条件が揃えば…… 国宝クラスの魔石を量産できるかも知れない僕は……


どの国も欲しがる金の卵を産む鶏ならぬ〝国宝級の上級魔石を作れる子供〟って訳だ。


 ・

 ・

 ・


「マスター! やっと…… やっと〝完成〟したぞ!」


上級魔石が作れる事が判明してから数日後……


できてしまった人工上級魔石の使い道として、〝ある物〟をロボとハンナに製作してもらっていたのだが……


『マスター言う通り……〝金属系〟のスライムが使えるとは……』


「注文通りに〝グローブ〟にしたから、試してくれ」


ハンナが差し出した物は…… 手の甲に人工魔石が嵌め込められた金属プレートが付いた〝手甲型の指抜きグローブ〟だった。


「では……」


ハンナから受け取ると、手に装備して〝あの日〟の思いが甦る高揚感を感じながら…… グローブを試す為に念じる……


そう…… 俗に〝中二病と言われる前世の黒歴史に思い描いた武器〟を……


(先ずは……〝剣〟から!)


手甲の部分から刃が伸びる! サイズ的に手の甲に10㎝の両刃のダガーを付けた様な感じだ。


「おお!」


『形状変化に成功…… マスター、性能の確認を』


ロボの差し出した金属の棒に向かい、下から上に切り払うの様な感じで切り付けたら……


ゴト……


金属の棒の先が地面に〝音〟もせずに転がり落ちた。


「うそだろう……」


その切れ味を見たハンナが驚愕しているが…… 僕は〝俺の思い描いた最強武器〟の姿を思い出しながら、次々と形状を変化させて……


「うへ…… うへへへへ……」


薄気味悪い笑みを浮かべながら、魔力切れで倒れたのだった。


何時かの映画で見た液体金属系ロボット……


その発想力を応用した〝とある男〟の黒歴史武器は……


異世界にて、生まれてしまうのだった。


そう…… とある男の中二病は…… 転生しても治らなかったのである。




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後……


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