不気味な男に絡まれ…… 冒険者ギルドから猫を貰う?
『致死性の高い魔力を感知…… ユニークスキル〝生活保護〟が、キャンセルしました』
「な!?」
『貴様…… 何のつもりだ!』
「その子…… 何者?」
ナビゲーターの言葉に、魔法攻撃を受けた事が解った瞬間、ギルドの入口に向かいロボが怒鳴る!
すると、入口から不気味な声がした。
(ロボ?)
『マスター、あの男から魔力を感知しました』
「何!?(彼奴が俺に攻撃したのか?)」
ロボが、不気味な男を睨み付ける。
「私の魔力を弾いた…… ただの子供じゃないな……」
『貴様…… やはり、マスターに攻撃したな!』
「お前…… 良い…… 欲しいな……」
「ロボ!」
『即死系魔法…… 無駄だ。我には効かない』
「チッ…… 即死系無効甲冑か……」
(この野郎…… 正気か!? 冒険者ギルドの中で、即死系魔法攻撃を仕掛けるだと……)
「ヒィ!」
さっきまで、受付嬢と口論していた奴隷商が悲鳴を上げて、腰を抜かしている。
「遅いですよ…… これだから〝生き物〟は使えない…… でも、良さげな〝駒〟が二つ…… いただくとしましょうか♪」
『む!?』
不気味な男の足下から、アンデッド系ゴースト系のモンスターが沸きだした。
冒険者ギルド内に、受付嬢達の悲鳴が響き渡る!
「さあ…… その魂を捧げなさい♪」
「いやだね。ロボ!」
『了解です。マスター』
俺に迫るゾンビ系のアンデッドが…… 轟音と共に吹き飛ぶ!
『敵性アンデッド、ゴーストを確認…… 殲滅します』
『ぎゃあぁぁぁ……』
「何だと!?」
ゴースト系モンスターが、ロボの目から放たれた光を浴びると…… 悲鳴と共に消える。
「な!? その光は! まさか『生体反応無し…… 貴様もアンデッドだな』チッ! ギィヤァァァァ……」
「ボス!?」
ロボの目の光を浴びて、不気味な男が崩れ落ちる。
「てめぇ…… よくもボスを!?「呼び出されて、来てみれば…… これは何の騒ぎかしら?」ヒィ!?」
ロボがアンデッド達を薙ぎ倒していると…… 冒険者ギルドの入口付近にいた不気味な男の仲間に、剣を突き付ける人物が現れた。
「ギルマス! 襲撃です! その連中がアンデッドをギルド内で呼び出しました!」
「ならば…… 冒険者ギルドに対しての戦争ね」
その言った瞬間に、不気味な男の仲間達が倒れた。
「この程度なの? 冒険者ギルドで騒ぎを起こしていて」
「すみません、ギルマス。丁度冒険者が少ない時に襲撃されました」
「支部にも結界の魔道具が欲しいわね…… そこの奴隷商に賠償金を払わせましょう」
「な!? 何で! 私が!?」
「中立の冒険者ギルドで、同じ中立の商人ギルドの者が厄介事を起こしたんだから、当然の事でしょう」
「違う! 私も被害者だ!」
「うるさい! 弁明は衛兵と商人ギルドしなさい」
奴隷商が項垂れた状態で、引き摺られて行くと……
「で、貴方達に礼をしないとね…… 冒険者では無いの?」
『我は、冒険者では無い』
「そう…… ランク上げはお礼にならないか…… ミィ、今回の事で、貴女の所有権が私に移るけど…… この人達の処に行かない?」
「行きたい」
「じゃあ、決まりね。お礼に私の奴隷ミィをあげます。可愛がってあげてね」
自分達の身を守ったら…… 奴隷をもらいました。
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後……
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