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猫耳少女は冒険者ギルドの所有物?


「これらの情報から…… Dランクの俺達だけでは、対処できないと判断した」


「了解しました。あの街道周辺の森に大規模なゴブリンの巣がある様ですね…… 調査依頼は達成とさせていただきます。ですが、掃討依頼が発生すると思われますが…… 参加していただけますか?」


「ザコ狩りならな了解だ。それと【ミィ】を返却する」


「わかりました。ミィちゃん、お疲れ様」


「ただいま…… 疲れてないよ…… 馬車で送ってくれた」


冒険者達と別れて、ギルドの受付嬢と話す猫耳少女。


『彼女は?』


「ああ…… ミィは、冒険者ギルド所属の借金奴隷なんだよ」


「奴隷……」


「奴隷と言っても、借金奴隷…… 奴隷商に借金があるんだ。その借金を冒険者ギルドが肩代わりする事で、彼女は借金返済の為に冒険者として、人手が欲しい時に貸し出されているんだ」


「まぁ…… その借金も、ろくでなしの冒険者が孤児だったあの子に被せたらしいんだけどね」


「そのろくでなしが、冒険者としての色々な技術を仕込んだらしく…… 冒険者登録可能な10歳にして、盗賊系のBランクなんだがな」


『10歳…… 最近、登録したのか?』


「ああ、2年前にギルマスが連れて来て、10歳になるまでは酒場の手伝いとか雑用をしていたな」


(あの首輪が奴隷の印か?)


よく見ると、猫耳少女の首は…… 銀色の鎖付きの金属の枷が嵌められていた。


「ゴブリンの巣だぁ? 丁度良い! 俺達が殲滅してやるからよ。その奴隷を貸しな」


「ダメです! ミィちゃんの貸し出しには、ギルマスの決めた規定があります!」


別の受付嬢に、男達が絡み出した。


(見るからにならず者達だな…… ロボ、警戒を)


『了解……』


「アイツ等…… まさか、【死食い人】か!?」


『死食い人?』


「ある意味で名の知れた傭兵団だ……」


「団長が…… ネクロマンサーでね……」


「殺した敵を操って、どんな難攻不落の場所も攻め落とすって…… 噂だ」


(ヤバそうだな…… 早めに海の場所を調べて、移動した方が良いな)


「うるせぇな! その娘の奴隷商とは話がついてるんだよ! 早く娘を出しな!」


「な!? どう言う事ですか!? 契約違反ですよ!?」


「どう言う事も何も、こちらの方が…… 違約金も払って下さるのだよ」


『誰だ?』


「嫌われ者の奴隷商だ…… ミィが売られていた奴隷商でもある」


「事ある事に、この街の冒険者ギルドのギルドマスターに邪魔されましたが…… この度、こちらの方が商品を全てお買い上げ下さいましたので…… この街を去る事にしました。ですから、ミィの権利はこちらの方に移ります」


「そんな…… ですが、ミィちゃんは借金奴隷です! 買い取りには、ミィちゃんの意思が……」


『ユニークスキル〝生活保護〟の発動を確認しました』


揉めるギルドの受付嬢と奴隷商、ならず者達を見ていたら……


俺の頭に…… 生活保護スキルの発動を報せるナビゲーターの声が響いた。




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後……


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