異世界の街で…… 初めての冒険者ギルド
「此処が、ロンの街だ」
『かなり大きい街の様だが?』
「旅の人ならば知らないかもね。ロンの街は、100年前に作られた貿易の要所なの」
「ロンって言う冒険者が開拓した街でな。別名に冒険者の街と呼ぶくらいに、冒険者の欲しい店や施設が充実しているんだ」
「だから、この街を起点に活動する冒険者も多い。まあ、俺達もそうだが」
街の入口の門で、入る順番待ちをしていると…… この街について、冒険者達が教えてくれた。
「すごい馬車だな…… あんた何者だ?」
『旅の者だが…… この街の冒険者に頼まれた』
「冒険者だぁ?」
「俺達だ」
「あれ? お前らは、街道の調査に行った冒険者達か?」
「そうだよ。その報告に急いで戻ったんだけど、通って良い?」
「急ぎか…… お前らには悪いが…… この馬車に乗ってる連中はプレートを触って貰うぞ」
『プレート?』
「知らんのか? 犯罪者を見分ける【審判のプレート】の事だ。このプレートを持ってくれ…… よし、問題無い。馬車の中の者達も順番に持ってくれ」
子供でも持てるくらいの金属板を持つと…… うっすらと青く光る。
「身分を示す物は? 無いなら大人は銀貨1枚、子供は銅貨3枚だな」
「それは俺達が払うぜ」
「そうか? では、確かに…… 通って良いぞ」
入場料を冒険者達が払ってくれて、街の中入った。
「この街は広いから、門の近くに冒険者ギルドの支部がある。あれだ」
冒険者のリーダーが指差す処に、それぞれ思い思いの武装をした連中が出入口してる建物が見えた。
「あんた等が倒した魔物の報告するから、すまないが来てくれ」
『了解した…… ライ、来るか?』
「うん♪」
俺達は…… 情報収集の為、事前に話した通りにロボと俺の二人で、ロボに肩車して貰って冒険者ギルドに入った。
冒険者ギルドの中は…… 銀行や役所と酒場が一緒になった様な雰囲気で、冒険者のリーダーが窓口の一人に話し掛ける。
「すまないが……」
「あれ? ジェフさん、街道の調査依頼に行ったはずですよね?」
「それなんだが…… どうやら、不味い事になった様だ」
「どう言う事ですか?」
「ボアに乗ったゴブリンの集団が出た」
「まさか!? あの辺りにゴブリンの巣が出来たのですか?」
「向かう途中で会ったこの人達が、何回も襲撃を受けたらしい」
『一応、討伐証明の耳を切り取って来たが?』
「確認しますので、こちらにどうぞ」
『これだけだが……』
「そんな…… ゴブリンライダーの耳が24に、ボブゴブリンライダーの耳が6…… 直ぐにギルマスに連絡を!」
どうやら…… 大事になりそうだ。
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後……
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