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盗賊が来る前に…… 異世界生活3年、引っ越しますけど…… 色々持って行く


「いやぁ! うぇ~ん! おうちがいいの!」


盗賊が近くに迫り、この地を去る準備を始めたら…… 子犬な妹ルーが泣き出した。


「ルー…… 此処を出てるけど、お家を置いてくとは言ってないだろ?」


「うぅ…… おうち…… でないの?」


「此処の地からは去るけど…… 折角、ロボが作り上げた家を残す理由は無いだろ?」


実は…… ハンナが来てからは、希少鉱石の塊をくり抜いて作り上げた洞窟の家の回りも壁1枚分を残し、全て採掘済みで……


見付からない様…… 土で隠していたのだった。


「お家は、にぃちゃんが魔法で持つからな。ルーは、急いで〝馬車〟に乗りなさい」


「うん♪」


この日までに…… ロボが削り出した鉱石を空間魔法で収納しては、ハンナに渡すを繰り返していたら……


空間魔法のLvが跳ね上がりして、転移魔法も覚えてしまった……


無論、収納力も増えて…… ロボが拡張し外見がお屋敷風になった洞窟の家…… 改め岩壁の家を収納しても余裕な程にLvアップしていた。


「やっと、〝こいつ達〟の出番だな♪」


ハンナに渡した希少鉱石は…… ロボの擬装用フルメイル甲冑、そして……〝馬と馬車〟になりました。


俺のユニークスキル〝生活保護〟が支給したロボの段ボール箱に入っていたのは……


俺が前にいた世界の知識が閲覧出来る〝タブレット型の魔導具〟でした。


『マスター…… これは何ですか?』


そのタブレットで色々見ては、俺に聞くを繰り返すロボの行動を気にしたハンナ達も参加して……


次々に前世の道具を魔導具として、再現を開始した。


「すげぇな…… ロボが作る魔導具は、魔力消費が極端に少ない」


『私が作られた時代の最新技術だったのですが…… 失われた様ですね』


どうやら…… ロボは、超古代文明の最新ロボット兵だった様です。


こうして、俺の前世の知識とこの世界の古代技術にドワーフの生産力が合わさり……


「できた……〝ゴーレム馬車〟だ」


ロボの時代には、車輪を使う乗り物が存在して無くて…… 自動車をそのまま再現すると目立つ為に、ロボとハンナが魔導具の馬も作り、タブレットの知識を参考に馬車型の魔導自動車を完成させた。


「忘れ物は…… 無いね?」


「「「「『はい』」」」」「きゅん♪」


3階建てに地下2階まで増築されていた岩壁の家を…… 空間魔法で収納。


ズザザザザザ……

『マスター、危ないですよ』


支えを失い崩れ始めた崖から、俺を抱き上げたロボがゴーレム馬車に乗り込む。


「よし、出発♪」


崩れる住み家跡地を見ながら、俺はロボに呟く。


「次は庭付きに増築して、庭で家庭菜園をしようね」


『了解です。マスター』


異世界に転生して…… 3年。


俺達は、家を持って旅立った。




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後……


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