case1 魔王皇女セントラル
思い付きで書いてます。すみません
日本より転生召喚された若者達4人
こちらに来た時は14歳だった彼らも、既に18歳だ
そして王様より純血の武具と呼ばれる装備を手に魔王と戦う使命を与えられた彼らは
その報酬のために戦っていた
報酬とは、この世界にある四つの大国の美姫と結婚できる権利だ
そんな下衆なと言わないで欲しい
何故ならば魔王を倒すには純血ー、つまり童貞である事が条件でもあるんだから
今まで色んな村を救い感謝されてきた。
その度に村娘や、時には領主の娘を差し出されたりもした
だが断る度に欲がないと言われていたのだが
しかし実際は、思春期真っ只中の彼らは悶々とした気持ちを胸に溜め込んでいったのだ
そりゃもう脳内じゃ人間からエルフ、獣人、魔族に至るまでが彼等の思うがままされていた!
「糞がっ!さっさと倒れろクソ魔王!早くヤリたい!」
彼は白き鎧を纏い、輝く聖剣を振りかざす
その顔からは血が流れてかなりの負傷が伺える
だがしかし、止まらない
「ヒーリングライト!!イサム!行けっ!俺もヤリたい!」
白き杖より生み出されるのは溢れ出る欲望の光…いや、癒しの光はイサムの傷を癒していく
「すまんタカシ!ヨシミツ!今だ!ヤリたい!」
「おうよ…喰らえ…ダークフレアボム!続けダイキ!!待っててくれノース姫ぇ!ヤリてえぞおぐへへ」
その指に嵌められた指輪から赤黒く燃える欲望の炎が生み出され、魔王へと直撃する
ズシンっ
堅牢な魔王城の壁が揺れる
「ダイキ、行けっ!」
「さあ、トドメだよ!貫け!僕のグングニル!兵士長ドッゴ!大好きだあ!」
ちなみに兵士長ドッゴさんは齢33歳の大柄で毛むくじゃらのオッサンである
純血を守り抜いた4人の欲望は魔王ゼンを穿ち、切り裂き…
遂に、遂に勝利をもぎ取る
[きさ、ま、ら、みたいな、……変態にまさか……この…わしが…]
そう言い残した魔王も無理はない、何故ならば4人は股間をもっこりさせたまま戦っていたのだ
それも48時間ずっと…
「な、何とか倒せた……これでヤリ放題だ……」
そうして、4人の勇者は無事に魔王を討った
ひとまずは体力を回復させてから魔王城から退去し、魔王城の前に作られたテントに4人は戻った
テントは連合国軍の物で、王様を中心に多数の兵士等も詰めている
早速王様達に報告をすると、すぐさま褒美を要求するが流石にこんな所に姫は居ないので、代わりの侍女が宛てがわれる
とりあえず童貞なんで練習しとけと言うことの様だ
だがダイキだけは、本命のドッゴを手に入れる事が出来た。ドッゴも満更ではない顔をしていたのを他の勇者3人は唾を飲んで見守った
ちなみに本来ダイキにはサウス姫が嫁ぐ予定であったのだが、ダイキのその性癖によりノース姫、ウエスト姫、イースト姫の何れかが産む予定の嫡男と結婚する事になって落ち着いた
各国の王達も強き勇者の血を取り込めるとあって、喜んで姫を差し出したのだった
そこで、一晩開けた翌日
「ふああ、ねむ…」
「イサムも寝不足か…昨夜何回ヤった?俺は30回で、5人だよ」
「は、お盛んだなタカシ。あんな戦いの後寝ずにかよ。まあ、俺も15回はヤッたかな?15人と」
「ふざけんなよ!俺なんて…俺なんて…回数はともかく1人だ…あの女、すげえ性欲の塊でさあ…他の女とかわらないんだよ」
「はいはい、ご愁傷さま、ヨシミツ。僕はドッゴ一筋だからね。ウホりウホられ…楽しかったなあ」
「「「…お、おう。良かったなダイキ」」」
4人は顔を見合わせてから、改めて魔王を倒したことを喜んだ
朝日を見上げながら思うのはこれから始まるのはきっと彼等のハーレム伝説だと信じて疑いもない爽やかで下衆な笑顔だった
そんな朝、魔王城へ捜索へと入っていた兵士が慌てて勇者の元へとやって来る
財宝等には興味が無かった4人は、魔王が溜め込んだとする物の捜索は兵士に任せて情事にあけくれていたのだが、その捜索していた兵士がとんでもない物を見つけてしまったらしい
4人は再び純血装備で魔王城の奥深く、地下へと赴いた
そこには、すやすやと眠る美しき魔王の娘ーセントラルが居た
長い髪の毛から、つま先に至るまで全てが白い
全裸で眠る姫の年齢は13.4と見えるがなんせ魔族だ。本当の年齢は分からない
ただ分かること、それは
「う、美しい…」
「ああ、凄まじい美人だ」
「信じられない…魔王の娘だってさ」
「そ、そんなまさか、この僕が女なんかに!?」
4人は再びもっこりとしていた
「よし、じゃんけんでどうだ?」
イサムが言うと、4人は頷く
「だーれがヤるか、ジャンケンポン!」
「あいこでー」
最低の4人組である
しかし、それを遮れる人間はここには居ない
また、止める魔族ももういないのだ
美しき魔王の娘セントラルの純血は此処で散るー
「なんだ、うるさいな」
セントラルがむくりと起き上がる
見ると全裸になって、アソコを盛り上がらせじゃんけんをして居る男が4人いる
普通の女の子であれば、ここで悲鳴をあげるか気絶をするとかの反応があるものだが
「おっと、俺の勝ちだな。姫さんの最初は俺が頂くよ」
勝者イサム
彼は今とてつもなくツイていたのだ
この時までは
「はぁ、お前ら何してんだ?」
およそ姫の言いそうにないもの言いに4人は一瞬ドキリとするが、気の所為だろうと無視をしてイサムは姫に近寄る
「はぁはぁ、最初は俺だぜ、大人しくしろよ」
もはや山賊でも言わないような古語を言い放ちながら姫に覆い被さる
「チッ」
姫が舌打ちをする
「さあ、股を開けよ……ウゴォ!?」
グルンと白目を向いてイサムはそのまま吹き飛んだ
流石は歴戦の勇者達である
他の3人は今の一瞬で頭を戦闘モードに切り替えて装備をつける
「イサム!!パーフェクトヒール!」
タカシはイサムに最上級回復魔法を瞬時にかけた
スムーズなものである
コレでは魔族は太刀打ちできないだろう
「はっ!!クソ!コイツ、きん〇ま蹴りあげやがったな!もう優しくしてやんねえぞ!ギッタギタのグチョグチョにしてやんよ!」
イサムも中々な者であるから、勿論装備をー
「え?…お、おい?お前…」
セントラル姫が、純血の鎧を装備している
遍く不浄の攻撃を打ち払う鎧を
「な、何でテメーがそれを…装備してんだよ」
姫は自身の体を見て
「ふん、知らん。勝手に鎧が飛んできたからな」
「てめぇ…」
「それにしてもイサム…コイツにお前にてめぇか…よくそんな口きけるな?ああ?」
姫の白い髪、瞳、鎧がますます美しさを掻き立てるのに、その口調だけが何かおかしい
「な、何だお前、俺を知ってんのか?」
イサムは一瞬困惑する。その口調は何処かに覚えがあるから
「知ってるも何も…この糞ガキ、イサム!てめぇ実の父親になんて口を聞きやがんだ!」
「は?ち、父親?」
「ああ?わからんのか?田中勇の父親の、田中勇気だろうが!」
「え?あ?な、何故俺様の真名を知ってる!まさか俺の記憶を読んだのか!?」
「そっちの顔も見覚えがあるな。たしかイサムの同級生の…イノウエタカシ、サナダヨシミツ、ウエツキダイキだったか?」
「え、まさか、本当に…?そ、そんなバカな…親父はこの世界に来る前に死んだはずだ!トラックに引かれ…て…」
まて、確か俺達も…
「トラックに引かれて…気が付いたら異世界に…」
さあっ、と、血の気が引く
「あ、あれ!?俺の純血のリングが!」
「僕のグングニルも!」
「純血の杖がない!」
「何だこりゃ?」
セントラルが、田中勇気が装備しているソレは…
純血のフル装備だ
純血装備は童貞、または、処女にしか力を貸さない
そう、今この場で純血を守ろうとして
魔王皇女セントラルに力を貸したのだ
「ちょ、まて、親父?話せばわかる」
ジリジリと後退するイサム達4人組
「なあお前ら、もしかしてだけどよ、この俺を犯そうとしたのか?」
「え、いや、その、そんな気はもうないと言いますか」
「ダイキてめぇ!裏切るのか!」
「もう?もうない?じゃあやっぱりさっきまではその気だったんだな?」
「い、いや、イサムのお父さんだとは知らなかったので」
「ああ?知らなかった?仮にそうだとして…お前らいつからそんなクズになりやがった!」
ばたばたと、背を向けて駆け出す4人
全裸だと言うことも忘れて必死に駆ける!
「スピードブースト!エクストラスキル!」
「疾風迅雷!」
今まで覚えた魔法を駆使して身体能力を強化し、瞬時に魔王城の外まで走る
今までで一番の速度だ
だが
「お前ら、逃げんな。仕置きしてやるから、な?」
目の前にフワリと浮いている
4人の顔に絶望が浮かび上がる
純白の純血の魔王皇女セントラルー
前世で勇者田中勇の父だった男がそこにいた
魔王を倒したらスゲーきれいな娘がいて、手篭めにしようとしたら実は親父が転生してたって言うなんだか悪夢ですね。