1-6
「結果から話すわ。彼女の死因は、老衰じゃない」
「え?」
外傷はなく、服毒でもないのならば、老衰死しか考えられない。まさか、僕の読んでいる探偵漫画のように、未知の薬が開発されたなんてこともないはずだ。
「それなら、この人はどうして亡くなったんですか?」
「その前に、老衰死じゃない根拠から」
それもそうか。まずは、彼女がなぜ老衰死ではないと判断したのか、それを確認するのが先だ。その中に、リレンのミスがあるかもしれない。
「ゴミ箱の中は見た?」
「はい、見ました。スナック菓子の袋が入ってましたね」
「ええ、『おいしいスティック』って名前の、棒状スナック菓子ね。引き出しの中にも入っていたわ」
さっきの行動を遡ってみると、引き出しの中に入っていたのは、写真、眼鏡、お菓子や化粧具、その中のお菓子はあのスナック菓子だった。
「そのことから、彼女はスナック菓子を常日頃から食べていたと考えられるの。でも、スナック菓子は、食べれば口内の水分が取られて喉が渇くのが自然だわ。つまり、彼女は体内の水分処理がまだできる状態だと予想できるわね」
確かにその予想はできる。だが、根拠としてはまだ弱いのではないだろうか。
「同じく引き出しの中に入っていた写真ですが、これは家族写真で、夫婦と子どもが写っていました。もしかしたら、子どもにあげるためのお菓子だったかもしれないじゃないですか」
写真の子どもは中学生くらいだった。スナック菓子が好きだとしても、違和感はない。
「まず、彼女が介護施設にいる理由を考えて? 彼女がここにいる原因は、きっと足が動かなくなったから。ベッド横にあった松葉杖や、バスルームにあった車椅子でわかるわよね?」
それらは僕も確認した。考えてみても、反論はない。僕は無言で首を縦に振り肯定した。
「だとしたら、家族と一緒に暮らしている場合、その家で家族が介護すればいい。でも、そうしないということは、このお婆さんと家族は別々の場所で暮らしていた。それで、彼女はここに入ることになった。ここまでは大丈夫?」
自然な流れだ。推理するまでもなく、リレンの言うとおりだと思う。老婆は他の家族と離れて暮らしていたため、介護施設でお世話になったのだろう。
「でも、それがどうしたんですか?」
だからと言って、子どもがお見舞いに来ないとは言い切れない。
「私が、彼女を軽く検死したときのことを憶えているかしら? この人は、死後数時間が経っていると言ったわ」
確かにそう言っていた。今は夜中の二十時頃だ。今日中に死んだのは間違いない。
「あの写真の時点で、子どもは中学生。今は高校生になっている可能性もあるわね。
もし、中学生や高校生がここへお見舞いにくるとして、何時頃になると思う? 少なくとも、昼は過ぎるわよね。家が近ければ、大体四時くらいかしら? 部活に入っていれば、もっと遅くなるわね。
でも、それだと彼女の死亡時間と合わなくなるの。彼女は死後数時間が経過している。同時に、死後硬直も始まっていたわ。
死後硬直が始まるのは、大体二、三時間程度。ただ、小さい子やお年寄りになると、青壮年に比べれば発現が遅くなるの。
今から時間を遡ってみると、彼女の孫が来ていたら、ほぼ確実にその子は死体と対面しているのよ」
なんとも恐ろしいことだ。さすがに、寝息も立てず、返事もしなければ、本当に生きているのか不思議には思うはずだ。
気づかなければ、死体の真横でスナック菓子を食べていたと、そういうことになる。しかし、寝ている人の横でお菓子を食べるというのは、それも不自然さがある。ないことはないのかもしれないが。ただ、スナック菓子を食べたのがこの老婆である、という可能性は上がった。
「だから、スナック菓子は彼女が食べたと推測できて、そのことから水分の処理が可能であるとわかり、老衰死ではないと証明できるわけね」
息継ぎを繰り返し、リレンは言い切った。僕には及ばない考えだ。この場にいたのが僕だけであり、かつ老衰死のことを知っていれば、老婆の死因は老衰だと決めつけていただろう。
「そうなると、死因はなんなんですか?」
外傷がない。薬や毒も使っていない。そして老衰死でもない。他に一体、なにがあるというのか。
「残された答えは一つだけなの」
彼女は人差し指を立てながら、目を伏せた。黒く長い睫毛に、月の雫が流れるように見えた。
「彼女の直接的な死因は、老衰死と同じく脱水症状。ただ、原因が老衰ではないの。答えは、熱中症よ」
単語には熱という言葉を持っているのに、人に死をもたらした原因として聞くと、雨に打たれるような冷たさを感じた。
なぜ熱中症だと判断したのか、それを聞こうと思ったが、一度自分の力で考えてみる。
まず、気温はどうだろう。今日の昼、気温はかなり高かった。それは蜂の話からも印象的だ。コンビニから出たときも、今日の暑さは確かめていた。これなら、熱中症の危険性は十分にある。
リレンは、このことから熱中症だと判断したのだろうか。
「昼間の気温が高かったから熱中症なんですか?」
「ええ、その通りよ。よく憶えていたわね」
リレンもそのことを記憶していた前提で話しているからか、悪い気はしないが嬉しくも思えない。
「でも、熱中症なら、ただの事故だったんですね。老衰死と、そう変わらなくて良かったです」
「全然良くないわ」
リレンが言った言葉には、斬れ味があった。物理的なものではなく、だが生物を殺すこともできそうな、殺気に近いものだ。そして、その奥底には怒りという感情がひしめいている。
「どういうことですか?」
聞いてから迂闊だったと気づく。この部屋にある最大の不自然な点を、解決できていないことを察したからだ。
彼女は目線だけで告げる。やはり、それだ。
「練炭が置いてある理由ですか」
「正解。この練炭がなんのために置いてあるのか、君にはわかる?」
どうせわからないのでしょう?という一文が隠されているように思うのは、僕の思い込みだろうか。
なぜ、練炭が置いてあるのか。部屋で炭火焼をしていたとか、一酸化中毒を起こしたかったとか、そんな理由でないことは、この状況からして自明の理だ。
異物、異質、そう言う他ないこの練炭が、ここにある理由。
「すみません。わからないです」
「だと思ったわ。部屋の中をよく見て。なにかが足りないのよ。これを置いた犯人は、きっとそれを隠したかったのね」
リレンの言葉が刺々しい。僕は今、彼女に臆している。彼女の苛立ちが空気感から伝播してくるのだ。今までは穏やかだった彼女の口調が変わっていく。怒りがそうさせている。僕への怒りでないことはわかった。練炭を置いた犯人に向けた怒りだ。
僕は部屋を見回した。なにかが足りない。きっと熱中症に関係していることだろうと思い、気づいた。
「扇風機やエアコン、クーラーのように、室温を下げる家電がありませんね」
「そうね。空調設備は施設が整えるべき。だから、この部屋にその設備が無いことと、部屋の中央にこれ見よがしに設置された練炭との関連性を考えれば、その事実を隠蔽しにかかったことに気づけたわ。
規模がどの程度なのかは想像できないわ。この部屋の担当者だけかもしれないし、最悪、この介護施設の全員が関わっているかもしれない。それは、あまりないとは思うけれどね。知る人が多ければ多いほど、口封じも大変だから」
世界の裏側を見たような気がしてしまう。善良な人しかいなさそうな介護施設で、そんなことが行われていたという事実が。僕の中にある世界への僅かばかりの猜疑心が、タイヤへ空気を入れるように膨れ固くなる。
もちろん、全ての施設がそうだとは思わない。そう信じたい。だが、グループに属する中の一つが疑われれば、同じグループに属する他も疑われるのは世の常だ。
「私は死を許せない。でも、死をもたらす者はもっと許せない。そして、死を改竄する者も許せない。
死は平等に死。アイドルが死ぬのも、一般人が死ぬのも、死という事象で見れば同じものよ。与える影響力に差異があるだけ。
その死を隠そうとするなんて、認識を変えようとするなんて、人に対する冒涜よ。死は等しく死として正しく認識されるべきなの。そこに善悪は存在しない。
……君がお兄さんを殺した犯人を殺すことに、善悪の判断はしないわ。でも、許すことはしない。だからといって、君になにかをするわけでもない。ただ、君の罪は私の中で記憶される。それだけよ」
リレンはそこまで言うと、電源が切れたように、首をダランと垂らした。思ったことを出し切ったようだ。艶のある黒い長髪が、彼女の顔を隠した。
彼女は死を嫌っている。かつて自殺を繰り返したという彼女が、今となっては死を憎んでいるとまで言ってもいい。
死というものが与えるのは、果たして安らぎなのだろうか。本当は、苦しみなのではなかろうか。リレンを見ていると、そんなことを考えてしまう。
「僕は、わからなくなりました」
決心がついた気がした。道が固まったような気がした。だから、このまま兄を殺した犯人を殺せる気がした。
だが、犯人の死は、僕に安らぎを与えるとは思えなくなってきた。犯人を殺せば、兄の復讐を達成したと、一瞬は満足できるかもしれない。そこまでは想像できた。
問題はその後だ。犯人を殺した僕は、警察に追われる身となるだろう。そして、人を殺したことに心を苛まれるだろう。そして、逃げるつもりだった。逃げ切るつもりだった。果たして、それができるのか?
僕は正常な精神状態を保ったまま、死ぬことができるのか?
「よく、考えてみるといいわ。死に関する選択は、長い時を掛けて考えるべきだから」
リレンは顔を上げた。髪を掻き上げた彼女の表情は、どこか疲れて見えた。彼女も、なにか選択を間違えたことがあったのだろうか。
「そう……ですね」
今一度、考え直してみるべきだ。僕には道がまだ残されている。選択肢があるうちは、考えられる。
これからどうするのか、リレンに尋ねようとしたところで、足音が聞こえた。静かだからこそ聞こえたのだろうが、これは部屋の外からの音だ。外といっても窓の外ではなく、おそらく、介護施設の廊下を誰かが歩いているのだろう。
「リレンさん、早く出ましょう」
「歩いている人がここへ来るなら、練炭を置いた犯人の可能性が大きいわ。夕食の呼び出しはあるはずなのに、騒ぎになった様子がないことからね」
「でも、それなら、早く逃げないと」
「私は、ここで待つわ」
帰りたいとは言えなかった。僕は、この顛末が気になる。リレンがここで待つというのなら、僕も待とう。最後まで、見届ける。
「わかりました。僕も付き合います」
「ありがとう。君は依頼主だから、嫌だと言ったらやめるつもりだったのだけど」
リレンは悪戯めいた表情で言うが、僕の答えには予想がついていたのだろう。長く話し、心情を吐き出したことで少しは落ち着いたのか、さっきまでの怒りは薄まったように見える。
ノブの回る音がした。ゆっくりと扉が開き、誰かが現れる。背の高い影。男性だ。
その誰かは僕らがいることに気づかず、こちらの方まで歩いてくる。
「お、お前らは誰だ!」
先に声を上げたのは、相手だった。やはり、男性の声。声質は若そうだ。おそらく、二十代ではないだろうか。
「練炭を置いたのは、あなたね」
男性に動揺が走る。腕をあたふたと曲げ、壊れたロボットのようだった。いるはずのない人間がいるのだから、僕らが何者なのか、その動揺もあるだろう。
「そ、そうか。お前らがそこの婆さんを殺したんだな! 練炭で殺したんだ! そうだ、そうに違いない! い、今すぐ警察に通報してやるから、観念しろ」
年上に抱く感想ではないと理解しながらも、男性が哀れだとしか思えなかった。
「なぜ見てもいないのに、あの人が死んでいるとわかるのかしら?」
男性は脅迫することで、少しでもこちらを動揺させようとしたのだろう。そして優位に立とうとした。だが、真相を推理したリレンを動揺させることはできない。むしろ、冷静な彼女と対峙することで、男性はますます動揺を強めている。
「あなたは馬鹿ね。愚かよ。練炭自殺の正しい自殺方法も知らないくせに、熱中症の責任逃れをしようと見せかけを作る。
そんな誤魔化しを加えなければ、老衰死と思われる可能性もあったのに、一体なにを考えているのかしら? あなたの脳は、ちゃんと機能している?」
犯人を彼だと認識したリレンは、容赦無く言葉の暴力を振るう。辛辣な言葉を食らい、男性は頭が正常に働かなくなったのか、激昂することもなく膝から崩れ落ちる。
「なぜ、こんなことをしたの? 私に教えてくれないかしら?」
そんな彼に、リレンは打って変わって甘い声を囁く。私はあなたの味方よ。そんなことは言っていないのに、そんな言葉が聞こえた。さっきまで、あんなに責め立てていたのに。
「お、俺は、そいつが嫌いなんだよ。足が動かないからって、いつもいつも俺を呼びやがって! 死んだときはせいせいした。ああ、こんなやつ、死んで当然だ。すごく嬉しかったよ!
けど、も、もし死んだことがバレれば、俺にも責任追求がくるかもしれない。だ、だから、俺はこいつを自殺に見せることにしたんだ! わ、悪くないよな。俺は悪くない。そうだよな?」
男性は懺悔をするようだった。そして、許しを請うようだった。両膝を床につき、体を震わせ、両手を組み合わせ、神に祈るように話し続けた。しかし、話の内容からは、反省の気持ちを読み取れなかった。あくまでも彼は、自分を正当化しようとしているだけ。
リレンは椅子から立ち上がり、一歩一歩、男性の元へと近づいていく。僕からは、リレンの表情が見られない。だけど、次第に口元が緩んでいく男性の様子を見れば、想像はできた。
そして、男性の手がギリギリ届かないところでリレンは立ち止まり、強く言い放つ。
「あなたが悪いわ」
男性の顔がひび割れた。
彼は泣き喚くような奇声を発して立ち上がる。走り出す。逃げるのかと思ったが、違った。男は武器を手に入れようとしていたのだ。
「リレンさん!」
僕の体は反応しなくて、声だけが飛び出た。呼び掛けの後すぐ、黒い塊がいつの間にか男性の近くにいた。
「おやすみなさい」
微かな声を耳が捉えると同時に、奇声が止んで男性の倒れる音がした。
「一体、なにが……」
一瞬のことで、なにが起きたのか把握できなかった。
「失血性貧血よ。調整は難しいのだけど、気絶する程度に血を抜いたの」
「……そうでしたか」
男性の手は、あと少しで松葉杖に届いていた。彼はそれを手にして、僕とリレンを殴り殺すつもりだったのだろう。しかし、まさか、リレンが不老不死の吸血鬼だとは思わない。それが、彼のミスだ。
「ただ、危ない状況なのは間違いないから、救急車を呼んでくれる? 警察は、ひとまずいいわ。知り合いがいるから、その人に頼んでおくから」
「わかりました。では、警察の方はお願いします」
この場で僕にできることは、リレンの指示に従って救急車を呼ぶことだけだ。
「呼びました」
「じゃあ、私たちは逃げましょうか。不法侵入罪は、困るからね」
僕とリレンは窓から外に出た。男性の口振りから、犯人は彼一人だけだったようだし、ここでできることは終わったのだろう。
次はなにが起きるのかは、予めわかっていた。羞恥心はあったものの仕方なしと思い、おとなしくお姫様抱っこをされる。
救急車のサイレンが鳴る夜を切り裂いて、僕とリレンはコンビニの前へと戻った。
「ごめんなさいね。いろいろと巻き込んじゃって」
「気にしないでください。僕が巻き込まれにいったんですから。それより、この後、彼はどうなるんですか?」
人を殺したわけではないが、死んだ人の死因を変えようとしていた。なにかの罪に当たるのだろうか。
「どうでしょうね。私、法律については詳しくないから。ただ、彼は悪だと思っただけ」
「リレンさんの言う善悪っていうのは、どういうものなんですか?」
リレンは死に善悪はないと言っていた。だが、男性を悪だと言う。
「それは、個人の価値観よ。私は、それ相応の事情があれば仕方ないと思うの。因果応報って言うのかしら。もちろん、これに反対する人はいるでしょうね。でも、私は吸血鬼。人の道徳に縛られるつもりはないわ。
人殺しが必ずしも悪だとは、私は思わない。動機のない殺人は論外だけど、動機のある殺人は考える。少し前、日本では尊属殺人が死刑だった時代もあるけど、今は変わっているしね」
尊属殺人というのは、確か親を殺すことだったはずだ。それが、必ず死刑だったのか。
「介護士、看護師は、現代では疲れやストレスが溜まる仕事ね。自分のために働くのではなく、人に奉仕することが自分のためになる仕事。聖人でもない限り、なんの不満も抱かずにはいられないでしょう。
でも、彼の行為を許せはしない。熱中症と練炭自殺だと、汲み取る側の認識が変わるわ。熱中症なら仕方ないと思えても、自殺だとすれば遺族は責任を感じる。私は、遺される者の味方なのだと思う。……なんとなく、気持ちがわかるから」
遺族の味方。その方が、僕には理解しやすいかもしれない。リレンの匙加減ではあるのだが、それでは解釈が人任せのような気がするから。それに、僕が兄殺しの犯人を殺すつもりなのに止めないのは、遺族の味方であるからと考えれば納得もいく。
リレンは四百年も生きてきた。人間はもちろん、四百年も生きていられない。人間社会の中で生きてきた吸血鬼は、何人もの人間と別れを繰り返したのだろう。だからこそ、別れを経験した遺族には、同情してしまうのかもしれない。
「それじゃあ、ようやく家まで送れるわね」
「叔父さんが、心配してるかもしれませんね。まあ、僕も高校生ですから、大丈夫だと思いますが」
「それなら、一応、急いで行きましょ」
「リレンさんが急いだら追いつけないので、ゆっくりでいいですよ」
リレンが鷹揚に頷いた。僕と吸血鬼は並んで歩く。疲れてはいるのだが、自転車の重さが苦にならない。
「そういえば、犯人を吸血して気絶させるなんて、機転が利いていましたね」
介護施設での最後の場面を思い出して、賞賛してみた。
「ああ、あれは、よくやっているのよ。抵抗されたら、あれが一番手っ取り早いからね」
「それって……」
悠の話していた都市伝説。それには自殺判断の他に、吸血鬼の通り魔がいるというものもあった。
それはもしかして、探偵として活躍したリレンが、犯人を吸血していたというのが真相なのではないだろうか。
そう思ったが、口には出さないことにした。言ったところで、変わることはなさそうだから。それに、それが僕を救ったのだし。
充電が少なくなってきたスマホを見ると、時間はもう遅いようだ。叔父には謝った方がいいだろう。簡単な帰宅後のシミュレーションをしながらスマホの光を消すと、密度の濃い闇が広がった。
真実までは、まだ一歩。
一章終了です。良ければ、連載中の他作品をどうぞ。
人を蘇らせる力を持った少女が、幸せになるためにあがく物語です。
「蘇術少女のリヴォルト」
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