プロローグ
初めまして!
藤咲き 真崎です。
今回が人生で初の投稿となります。
正直不安で不安で仕方ないですが全力を尽くしたいと思います!
「これでやっと二人きりだねーー」
そう告げた少女はこの世で一番では無いかというぐらい可憐で、華やかで、幸せそうに笑った。
だがそれを告げられた当本人の男子学生は手を後ろに突きながら真っ直ぐその少女を捉えながらも全くこの発言を聞いていなかった。
男子学生の体はブルブルと産まれたての子鹿みたく震えている。
「ァ……ゥァ……ッ」
声を出そうとしても喉につっかえて上手く出せない。
ただただ男子学生の心を支配していたのは恐怖だった。
早く逃げ出さないと。早くここから走って逃げないと。じゃないと次は自分がやられる。逃げないと、逃げないと、早く、早く、逃げろ、逃げろ、逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ……
男子学生の思考は完全に真っ白だった。『逃げろ』と心が訴えかけてきても身体は一つも動かせずにいた。
だがそれは当然だ。
少女の顔にはドス黒い赤色をしたーー血がべっとりと付いている。手には刃を真っ赤に染めた包丁。服は血で塗られてしまい、可愛いクマのイラストが大惨事を起こしている。
畳は血で真っ赤っかに染まってしまっている。特に赤い所にはーー人間の死体があるのだ。
しかもそれも二人。
その死体は包丁で刺された痕跡が数えるのが面倒な程、幾つにもわたりあった。
だが男子学生はそんな死体を見る余裕までなかった。
完全に恐怖に蝕われている。何かを考える余裕なんて無いに等しい。
両親が目の前で殺されたのだから……。
何故こんな事になったのか。それは物語を数日前に戻る所から始めよう。
ーー十月初旬、天気は気持ちいいぐらいの快晴だった。
あらためましてこんにちは。
藤咲き 真崎です。
まず最初にここまで読んで下さってありがとうございます。
まだ文章も拙いですが、頑張って精進していきます!
さて、先に申しあげますと、この作品は第四部構成(予定ですが)になると思います。しかしその一つ一つの部がこんな感じで進むわけではなく、どれも雰囲気が変わっていきます。そこの所をご理解いただけたら幸いです。
それではまた……