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熱持ってンだよ

短めです



「おう美羽ちゃん。」


その日の夜、龍の容態が心配だった健は龍の家へと赴いた。


「あ……健くん……」


心なしか元気のなさそうな美羽。

声のトーンが低いのが感じ取れる。


「龍……居る?」


「居るけど……部屋から出て来ない。」


「……上がってもいいかな?」


「いいよ……。」


美羽は健を相変わらず低いトーンで喋り続ける。

家の中は殆ど電気が着いておらず、龍のお母さんはいないようだ。


「龍、俺だ入るぞ。」


龍の部屋を開けた健の目に飛び込んできたのは真っ暗な部屋だった。


電気を点けず、真っ暗な部屋の中で龍の気配だけがする。


「電気点けるぞ。」


手探りで壁にあるスイッチを探し部屋の明かりを点ける。


明るくなった部屋のベッドに、龍が背を向けて寝ていた。


「龍……大丈夫か?」


健が声をかけるとのっそりとした動きで龍が体を起こした。

パンツ一枚で寝ていた龍は体が露わになり、至る所に青あざができ、包帯が巻かれていた。


「……顔が……熱チィ……。」


「まぁ熱持ってンからな。」


ベッドから降りた龍は部屋の時計を見た後体をゆっくりと伸ばし、タバコをくわえる。


ライターを捜していると健が自分のジッポで龍のタバコに火を着けた。


「……忍びねェな。」


「構わんよ。」



二人で笑い合い、健は買ってきたばかりの凍ったアクエリアスを差し出す。


「あ〜悪ィな……ヤッベ気持ちい〜。」


「やっぱ龍キレてる?」


「当たり前だろ。」


龍がアクエリアスを顔に当て冷やしながら答える。


「じゃあ……闘り合うしかねェな。」


「そうなるな。」


別段闘り合う事には何の躊躇いもない龍を見て健は少し驚いたが、これが龍だということで納得はした。


「言っとっけど俺はまだ負けた訳じゃねェからな。オメェに負けたら負けを認めてやンよ。」


「じゃあ俺が勝ったら龍、俺の下に着け。俺はテメェが来るのを待ってっからよ。」


「はっ!!じょーとーじょーとー!!つぅわけで、開戦ってことでいいよな?」


「そうなるな。」


龍と健はお互いのタバコの先を擦り付け合い火を消す。

これが二人の開戦の合図であった。






この後傷が治る二週間、龍が学校にくることは無かったが龍が怪我をした一週間後、龍をフクロにした裕二を含む十三人が病院送りにされた。





『みぃとサリーの後書き無駄使いコーナー』



み「短ッ!?」


サ「まぁ繋ぎみたいなもんですから。作者はたった今からテストですから後書き無駄使いコーナー終了です」


み「短ッ!?」



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