第三話 婚約者たちの報告会
遅れてしまい、申し訳ありませんでした。
今回もちょっと長めです。
茶会がお開きになり、フローラは馬車に揺られて王都の屋敷へと向かっていた。
王太子の誕生日パーティーの影響で殆どの貴族が王都に集まっている。それはフローラの家、エーデルワイス家も同じである。
『最も安全な場所』を合言葉に王城周辺に集められた屋敷群、通称貴族街と呼ばれる場所。その豪奢な建築物をぼんやりと眺めながら、フローラは一つ溜息を零す。
「……アイリーン様は、何故あれほどまでに恋愛話が好きなのでしょう?」
いや、気持ちは分からないでもない。が、一国の王女としてはもう少し慎みを持ってもらいたいものだ。
しかしあの王女の場合、問題はそこではない。
アイリーンは少々、同性愛の気がある――らしい。前世で読んだ、ファンブックの情報である。
別に誰彼構わず取って食う訳ではない。他者に恋慕している娘を愛で、応援するように寄り添いつつじわじわと取り込んでいくのが好みらしい。何とも恐ろしいことだ。
「まったく、趣味が悪いと言いますか……」
「王女様はストレスでも溜まっているのでしょう。その発散ではないでしょうか?」
独り言気味に呟いていたフローラの言葉に返事をしたのは、フローラの専属侍女であるミナヅキだ。カザマキの国人特有の黒曜石のような輝きを持つ黒髪を馬車の振動で揺らす彼女に、フローラは少し悩んでから口を開く。
「どう、でしょう。確かにストレスの溜まる立場でしょうが……アレは発散というより完全に趣味だったような気がします」
アイリーンがフローラを見て「食べちゃいたい」と言った時、目が本気だった。つまりそれはただ日々のストレスを解消するための発散行動ではなく、楽しみとして行っている質の悪い趣味という事である。
「……まぁ、何でも良いです。いざとなれば何を使ってでも逃げれば良いんですし」
魔術、武術、その他諸々。一国の王女相手に本気で逃げ切らねばならない状況ならば、箱庭で培った技術を惜しげなく披露してみせようではないか。
そんな事を半ば本気で考えていたフローラに、内心の溜息を隠しつつミナヅキが言ってくる。
「夜逃げの際は、せめて旦那様にはご連絡下さいませ」
「家にパニックを招くのは本意ではありませんからね、きちんと直前に伝えますよ。あとリオン様も連れて行くので、スプリンディア家にも連絡しないといけませんね」
「やめて下さい、流石に洒落になりません。というか、リオン様がついてきて下さるとは限りませんが?」
「その時はその時、首の裏でも叩けばおーけーですよ」
「誘拐じゃないですかソレ……重罪ですよ完全に」
「程度の差はあれど、王女様から逃げてる時点で同じですよ」
そんな訳ないでしょう……というミナヅキの呆れ混じりの言葉は、車輪の音に掻き消されてしまった。
それから、他愛のない話を続けること十分。
王都に置く、ということで領にある本邸よりも幾分か豪奢に作られた屋敷に到着し、フローラはようやく馬車から降りて地に足を付けた。
「ん、うぅ……やっぱり、馬車は腰が痛くなりますね」
「年寄り臭いので止めて下さい、フローラ様」
「……ミナヅキ、貴女ってもの凄く正直に言いますよね」
「それが長所だと認識しております。……もっとも、使い所は考えておりますが」
それはつまり、フローラの傍では正直のままで良いと思われているという事か。信頼関係が良好と見るべきか、舐められていると考えるべきか悩みどころである。
あくまで涼しい顔のミナヅキにジト目を向けつつ、フローラは屋敷の中へ。使用人たちの綺麗に整ったお辞儀を横目に通り過ぎ、自身の部屋に向かう。
と、その途中で、思い出したようにミナヅキが口を開いた。
「ああ、そういえばフローラ様」
「何ですか?」
「リオン様がお待ちのようです。場所は、いつもの庭園だそうで」
「……そういうのは先に言って下さいよ」
◆ ◆ ◆
リオン=スプリンディアは悩んでいた。
傍から見れば氷晶の如き冷たい美貌を惜しげもなく披露しつつ優雅に紅茶を啜るという非常に絵になる光景ではあるが、内心では毒沼に沈んでいくような困惑が渦巻いている。
原因は彼の婚約者、フローラ=エーデルワイスにあった。
(……あいつは、何を抱えている?)
十四歳になって顔立ちは大人っぽく変化し、肉体は必死の鍛錬のお陰で九歳の時とは比べ物にならないほど引き締まっている。精神は元々前世のモノと合わさって大人びていたが、この世界で更に年月を重ねたことで更に成長していた。
けれど、五つ六つ年上の男にも張り合える筋力を得て、更に異性を翻弄する魅惑的な美貌を持っていても、婚約者の少女のことを知ることすら、出来ていない。
分かる情報は巷に流れるような有名な噂や、同じ貴族として知っていて当然のものばかり。仮にも婚約者だというのに、リオンは彼女の深い所を知らなかった。
(あいつは前世、何があった?)
双方ともに、前世の事を深く語り合った訳ではないから、何も分からない。そも、深く前世の自分の事を語ったとして面白いものでもないし、現世を生きている以上関係ないと考えていたから、必要ないと思っていた。
だが状況が変わった。
発端は五年前――スプリンディア公爵邸襲撃事件。
フローラに魔術結界の解除に向かわせ、リオンが襲撃者・サイラス=オルドナスとの一騎討ちを繰り広げていた時の事だった。
数発の打ち合いの後。互いの力量をある程度見切った頃、突然サイラスが言った。
『ふむふむ……やはり貴方は良い。――リオン=スプリンディア。ギルガメシュの使徒となり、私と共に来ませんか?』
『誰が行くか、狂人』
強く睨み付けそう返したリオンに、しかしサイラスは笑う。
『まぁそうでしょう。そしてそれは正しい。実際、仲間に引き入れるならば――フローラ=エーデルワイスの方でしょうねぇ』
『……、なに?』
『彼女ならば、きっと絶望を分かってくれる。修復を願ってくれる。救済を祈ってくれる。――アレの眼は、闇を知っている者の眼だから』
聞いた時は無視して忘れていた言葉。だが数年間婚約者を続けているうちに、ふとした拍子に思い出してしまうようになった。
それは彼女の本心が読み切れないからか、それとも偶に見せる遠くを見るような眼が引っかかったからか、または異常なほどに高度な魔術技能や武術知識をさも当然とばかりに持っていることが不気味に感じたからか、或いはその全てか。
じわじわ、じわじわと。気付けばもう、無視できないほどに心を埋め尽くしていた。
それは浸食。広い容器に絵の具を垂らしていくように、少しずつ底から犯していく。
何度も訊こうと思った。フローラに直接、前世の事を尋ねようと思った。
けれども、できなかった。毎度毎度、彼女の顔を見、声を聞き、微笑みを目にする度に、それらを破壊する言葉が喉の奥に引っ込んで、口を噤んでしまう。
(……いい加減、覚悟を決めるべきか)
もう五年経った。頃合いだろう。
あと五年――フローラが学園を卒業する歳になれば、婚約者という関係から夫婦というワンランク上のものへ変化するのだ。円満な結婚生活の為にも、そろそろ腹を割って話す必要がある。
僅かの間、目を閉じる。そして次に開いた時には、青の瞳には強い決意が宿っていた。
「……よし」
周りの使用人たちに聞こえないほど小さく呟き、ほぼ機械的に啜っていた紅茶をソーサーに置く。
と、丁度そのタイミングで、庭園にフローラが姿を現した。
「遅くなってしまい申し訳ありませんでした、リオン様」
「ん、いや、大丈夫だ。俺の方こそ、突然で悪いな」
実はフローラに事前に知らせずリオンはここに居る。勿論、屋敷の方に連絡は入れていたのでエーデルワイス公爵は知っているが。
「いえ、大丈夫です。……それで、用件は」
単刀直入に切り込むフローラ。貴族同士の対談では問題だが、二人の間では今更関係ない。
だからリオンも普段の調子のまま、端的に述べる。先ほどの決意とは関係なく、ここへ赴いた本来の目的を。
「いつもの『報告』だ」
「了解です」
言葉と同時、フローラが魔術を発動させた。
防音簡易結界――庭園に居る使用人たちに、そして可能性は低いが魔術による盗聴や他家の隠密などに万が一にも話の内容を聞かれないようにする為の配慮だ。すぐ傍に居るリオンでも事前にやると知っていなければ殆ど気づけないほど巧く隠して魔術を使っており、傍から見てもフローラが何かをしたとは誰も考えないだろう。
相変わらずの高度な技術力に密かに冷や汗をかきつつ、リオンは表面上平静を保って報告を始める。
「まずメルウィン様だが……まぁ、いつも通りだな。目立った変化も無く、特に奴らが接触した様子も無い」
「レティーシャ様に対して、劣等感を懐いていませんでしたか?」
「無い無い、あの人の口から出るのは惚気だけだよ」
「そうですか、なら良いです。レティーシャ様の方も良好でしたよ。砂糖吐きそうでした」
「なるほど」
『報告』――それは、月に二、三回行う、ゲームの攻略対象者達の同行を二人で話し合う会議のようなものの事だ。
積極的に干渉するつもりはない。けれどワイズレット王国の貴族である以上、彼ら高位貴族たちとは嫌でも関わっていかなければならないのだ。だからひたすら情報を集め、ゲーム情報と照らし合わせて問題点を洗い出しているのである。
フローラが生き残ったことで新たに現れる問題は、修正力でも働いているのかと疑うほど少ない。けれど、完全に無い訳ではないのだ。
例えばリオン。彼は本来、学園入学時には婚約者はいない筈だ。
けれどもその座には今、フローラが居る。その影響で、ヴァネッサは決闘を挑むほど暴走したし、リオンの義妹との関係にも異常を来してしまった。
それらの問題を解消、或いは回避する為の行動を決めるのが、この報告会の目的である。
とは言っても、シナリオに影響を出したくないため、あまり堂々とは動けないのだが。
「ルドルフやアルフリード、フェリックスも問題無し。ヴィンス先生も大丈夫だ。グラハムも……特に動きはないな、不気味なほどに」
リオンの口から出た名は、全員乙女ゲーム版である『世界を愛で救う為に True Love // World End』の攻略対象者である。
ただし、グラハムだけは毛色が違う。
グラハム=ラルディオ。ラルディオ子爵家の次男で、乙女ゲーム版の隠しキャラでありながら、ラスボスを務める少年だ。
世界の崩壊、そして再構築を望むギルガメシュの使徒のリーダーとして活動している。年齢はフローラと同じだというのに、圧倒的な戦闘の才能で狂人集団を率いる最悪の天才だ。
流石に現在はまだトップではないだろう。ギルガメシュの使徒にはどうしても接触できなかったため詳しい事は分からないが、年齢的に無理がある。
「グラハム=ラルディオ……ですか。接触できたのですか?」
「いんや、あいつ次男坊で妾の子だから近づき難い。だから奴の周辺に監視をつけておくしかなかった」
「そう、ですか」
ルドルフとアルフリードへの接触は容易だ。リオンとは歳が近く同性、しかも家柄も同じ公爵なので、普通に友人関係を持てば良い。というか自然に親同士に引き合わされた。
逆にフェリックスは伯爵家なので二人よりも難しかったが、家柄が上のリオンから接触すれば容易だった。相手は嫡男だし、公爵家のリオンとの縁を持つことは向こうにとっても益があることなので。
しかし次男のグラハムに接触するのは難しい。家に掛け合った場合、普通、長男の方が先に来るからだ。別に長男と少し話してからグラハムに接触すれば良いのだろうが、ラルディオ家では妾の子であるグラハムは疎まれているので、簡単に接触を許すとは思い辛い。
だが彼は将来の最大の障壁になるであろうラスボスだ、同行は常にチェックしなければならない。なので、リオン直属の信頼できる隠密を数人つけておいたのだ。
が、上手く隠しているのか、今のところまだ『恐らくギルガメシュの使徒と接触しているだろう』という推測の域を出ない。
疑うは罰せよの論理で早めに潰してしまうことはできない。そうすれば物語は大幅に狂うだろうし、今潰したところで結局のところギルガメシュの使徒のトップがゲーム開始時の人間と変わるだけで、根本的な解決には繋がらないのだから。
ならばギルガメシュの使徒という集団自体を潰してしまえば良い。そういう考えもあるが、しかしそれができるならば苦労はしない。
奴らは隠れるのが非常に上手い。例え王国兵を動かそうと、近隣諸国の力を借りようと、殺し尽くす事はできないだろう。そして一人でも生き残ってしまえば、彼らは洗脳でも薬品でも魔術でも何でも使って仲間を調達し、再び世界の修正という名の破滅を願うだろう。
ならどうすれば良いのか。
答えは、フローラもリオンも知っている。
乙女ゲーム版でも美少女ゲーム版でもアニメ版でも、ノベル版でない限り何でも良い。トゥルーエンドのシナリオを辿りさえすれば、ギルガメシュの使徒たちは一人残らず殲滅できる。――ゲームやアニメは、そういうストーリーなのだ。
どのキャラのトゥルーエンドルートでも、必ずエピローグで『ギルガメシュの使徒たちは全て捕まり、王国は平和を取り戻した』の一文が語られている。それを目指せばギルガメシュの使徒などという危険な思想の集団は淘汰されるのではなかろうか。
美少女ゲーム版のエンドは無理だ。ラスボス役であるサイラスが既に亡いのだから。
ならば目指すは、乙女ゲーム版エンドかアニメ版エンドか、である。
その為にも二人は、今はギルガメシュの使徒に必要以上に手を出さず、情報を集めるのに専念していた。
「では、次はわたしの報告ですね。ヴァネッサもレティーシャ様もアイリーン様も、奴らとの接触は無さそうです」
「まぁそっちは無いだろうな。ゲームスタートまでにギルガメシュの使徒が関係するのって、リオンとアルフリードだけだし」
「でも……絶対とは、言い切れません」
「そりゃあそうだけど」
言葉を切り、リオンは紅茶を啜って舌を湿らせる。その表情は、僅かに歪んでいた。
(絶対とは言い切れない、ねぇ。……こいつ、自分がゲームのシナリオなんて不確かなものを妄信しているって、気付いてないのか?)
絶対は無い。――そう言いながら、フローラはゲームのシナリオをあまりに信じすぎている。
そして気付いていないから、彼女の行動理念は方向性がズレている。
そもそもの話、前提条件が崩れているのだから、既にゲームのシナリオなど成立しないのだ。それに気付かない限り、フローラもリオンも、間違いばかりを選ぶことになる。
しかしまぁ、彼らはまだ気付けないだろう。
人は失ってから大切なものに気付くと言うのだし、となれば人は大きな失敗が無ければ間違いに気付けないのかも知れない。それこそ絶対ではないが、現状、その可能性が高いだろう。
ともあれ、まだ何も気付いていない少女は微笑んで会話に興じる。
「じゃあ、あとは……クリスちゃんですね。奴らとの接触がないことはリオン様が最初に報告しないことから分かりますが、リオン様との関係は大丈夫ですか?」
「ぐぉ、クリスか……」
フローラの口から出てきた名前に、リオンは頬を引き攣らせた。
クリス――クリステル=スプリンディア。その家名の通り、リオンの妹である。……ただし、義理のであるが。
美少女ゲーム版最後の攻略対象、属性は妹。リオンの父・ロデリックが再婚した相手の連れ子で、身長が低く金髪ツインテールに猫目、性格はツンデレというある意味決まりきった定番属性のキャラクターだ。
母を愛していたあの父が再婚などするのかと当時リオンは疑っていたのだが、本当に再婚してしまい驚愕したのは良い思い出である。
別に後ろ暗いことが有る訳でもないのに何となく話し辛い義妹の話題に、リオンは意味も無く紅茶のカップを揺らしながら、
「んまぁ……クリスとは……うん、至ってりょーこーだよ、うん、りょーこー」
二度同じことを言うくらいには良好だった、という事にするリオン。
そんな彼の心境を読み取ったフローラは、若干の呆れを含んだ溜息を漏らしつつ、
「一体あの子の何が苦手なんですか? あんなに可愛いのに……」
「そりゃお前の前じゃそうだけどな、俺の前じゃいっつもツンケンしてんだよあいつは。まったく、ツンデレのデレはどこに行ったんだよ!」
「さぁ……わたしの前だけかも知れませんね」
「やべぇ否定できないのが超悔しい! 畜生、前世の妹カムバーック!」
遠いどこかで、せっかくの『セカアイ』の妹キャラなんだからちゃんとゲットしなよお兄ちゃん! と笑い混じりで言うような声が聞こえた気がした。
「んー……でもゲーム開始時には、クリスちゃんとは仲良しでしたよね?」
「そりゃゲームではな。俺には無理だ」
「まぁ、今のリオン様、そんなにクールキャラじゃないですしね……」
「……俺に原作リオンは無理だ。絶対に笑っちまう」
秋里春斗の人格が混ざった今のリオンとしては、クールキャラを演じるのは無理がある。性格が全く合っていないし、そもそもあれほど冷たい雰囲気を昼夜纏わりつかせるのは疲れる以前にアホらしい。
美少女ゲーム版では若干性格が緩和されてクールキャラはそのまま雰囲気がやや柔らかくなっていたが、そちらも無理そうだ。今のままだと完全に外見詐欺だが、もう仕方ないという事にしておく。
「……そのうち、解決しておくよ」
「あーこれ無理なやつですね分かります」
「オイちょっとは俺のコミュ力信じてくれても良いんじゃねぇの⁉」
「コミュニケーション能力が高いなら既に仲良しでしょうに」
「ぐふっ」
「というかそのうちなんて言っていたら一生できませんよ。もしかしてリオン様って、後回しにして結局何もできないタイプですか?」
「ぐおぁっ」
「……あーこれ、本当に駄目なやつですね」
最後にフローラの憐みの視線を受けて、報告会はお開きとなった。
――彼女の言う通り、やり難いことを後回しにして最後には全てを取り零してしまう人間だから、また彼は彼女の過去を、聞くことができなかった。
キャラの名前が一気に出てきたので、少しだけ補足を。
・フローラ=エーデルワイス
エーデルワイス公爵家長女。ゲーム未登場(名前は出ていないが、存在は確認できる)。婚約者はリオン。
・リオン=スプリンディア
スプリンディア公爵家長男。乙女ゲー攻略対象、クール系。婚約者はフローラ(ゲームではいない)。クリステルの義兄。
・メルウィン=フォン=ワイズレット
ワイズレット王国第一王子。乙女ゲー攻略対象、優しい系王子。婚約者はレティーシャ。
・ルドルフ=セルディオン
セルディオン公爵家長男。乙女ゲー攻略対象、爽やか完璧君。レティーシャの兄。
・アルフリード=アルヴェンド
アルヴェンド公爵家長男。乙女ゲー攻略対象、俺様系。
・フェリックス=ドルシード
ドルシード伯爵家長男。乙女ゲー攻略対象、子犬系。
・ヴィンス=オルドナス
オルドナス子爵家(サイラスの所為で侯爵位から降格)次男。乙女ゲー隠し攻略対象、ヤンデレ系先生。サイラスの弟。
・グラハム=ラルディオ
ラルディオ子爵家次男(妾の子)。乙女ゲー隠し攻略対象、小悪魔系。乙女ゲーラスボス。
・レティーシャ=セルディオン
セルディオン公爵家長女。乙女ゲー悪役令嬢(ライバル寄り)。ギャルゲー攻略対象、一途系。婚約者はメルウィン(ギャルゲー版ではメルウィンとは婚約していない)。
・アイリーン=フィリア=ワイズレット
ワイズレット王国第一王女。ギャルゲー攻略対象、お姉さん系。
・ヴァネッサ=ユースフォード
ユースフォード伯爵家長女。ギャルゲー攻略対象、女騎士系。
・クリステル=スプリンディア
スプリンディア公爵家長女。ギャルゲー攻略対象、ツンデレ系妹。リオンの義妹。
・ミナヅキ
フローラの専属侍女。ゲーム未登場。
ここには一部、婚約者などの情報を書いていない人もいます。そこはいずれ、本編で。
次回も宜しくお願いします。




