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王記  作者: 剛田たける
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自衛隊とか、たくさんの人に守られてます日本人

真国との戦争、領土争いに巻き込まれることになってやるべきこと。

目の前にいるハガンという男をどうにかして満足させなければいけない。

到底1日では満足させることはできないだろう、戦争がいつ激化するかわからない以上ノンビリやっていられないのはこの国で見た兵士たちを見たらわかる。

忙しそうに動く兵士たち、その兵士たちが時折足を止めてハガンに吹っ飛ばされて身動きが取れない自分を見ている。

「どうした、一発もらっただけでもう立ち上がれないのか?」

「あ、あんた本当に人間か?あんた一人いたら戦争できるんじゃないか?」

「戦争ってのはそんなに簡単じゃないぞ、兵器が出るし弓が降ってくる、槍も飛んでくるし一人じゃ戦争は無理だな。なにより真国の将軍さまは妖魔を手懐けてるらしい。」

「妖魔…それは化け物?水魔と同じような…」

ほう、そう言って脇腹を抑えながら座っている自分を見つめた。

「お前とは違うもっと実態をもって攻撃してくる野獣だとも聞くしお前のように武器に取り付いているとも聞く。」

どうしてそれを知っている、軍人に話したことはなかった。

「自分の武器…この剣に取り付いている…手懐けたりはしてないんだけど」

「あはは、こりゃ面白い。じゃあ何もわからないけどとりあえず使ってるのか?不気味だとは思わなかったか?」

「そりゃ青く光ってるし切れ味がやけに良い…それに」

話すべきだろうか。

「それに自分以外が手に取ると水を出して人を襲う」

「水魔はな、かなり気難しい、細かいことはわからんが人を試す。試されてそれに耐え続けることができなければ飲み込まれると聞いた。」

何も試された覚えはない。

「何も試されたりしちゃいないぞ」

「気がついてないんだな、「水魔」は別名で「睡魔」ともいう。よくできたシャレだな。眠っているときや自分の気持ちが高ぶったとき以外はほとんど姿を現さない。」

そうか、そういうことだったのか。

あの鬱陶しい幻影、日本人の貴重な睡眠時間を奪うぼやぼやしたのは水魔だったのか。

でも水魔に試されるというのはそんなことだろうか。

「確かに寝てるとき幻影をみる、けれどもそれが試されているとは思えない。」

「化け物は殺意と苦悩をもって人の身を試すと聞く、水魔だけは特殊でそれが眠っているときまで及ぶらしい。詳しいことは戦争中にわかるだろう。おれもよくは知らん、使ったことはないし使わなくても戦えるからな。」

たしかにこの人は並外れた身体能力だ、キャブテンア@リカならぬキャプテンオウコクといってもいい。

「さて続きを始めよう、立ち上がれ」

「わ、わかった」

この日は夜遅くまで殴られ続けた。

宿に戻るとあざだらけの自分を見てクスクスと笑うジョウユウがいた。

「なんだよその顔は、ボコボコにされたか?」

「武官の方に会った、訓練をこれから戦争までの間することになった。」

「武官!?お前はドンドン顔が広くなっていくな!武官といったら戦争の指揮をすると同時に城の警備も担当している人だぞ」

たしかに偉そうな人だった。

それにめちゃくちゃ強い。

いうこともめちゃくちゃだが確かな経験がある人間だと感じた。

「へー、文官長とは仲がいいのか?文官長の紹介だったんだが…」

「文官長と武官は仲がいいのかって?文官長と武官は仲がいい。ただし勘違いするなよ?文官達は武官とめちゃくちゃ仲が悪い。文官長は変わり者だから武官達にも人気があるが、文官長の下にいる文官達にはあまりよく思われていない。」

「どうして仲が悪い?」

「どうしてか?簡単なことだよ。文官は少ない犠牲で事を済ませようと必死だが武官は一人の犠牲も出すつもりはない。ちなみに作戦を考慮するのは文官達と武官達が行う。会議では野次が飛び交うしっちゃかめっちゃかだそうだ。」

あーなんだかわかる気がする。

リスクを抑えようとした結果最小のリスクで済ませる人たち、その集まりが文官で根性でなんとかなると思っている人の集まりが武官だ。

とはいえ武官の強さは折り紙つきであれだけ強ければ多少の常識は通用しないため難しいところではあるだろうが。

「なるほど。そういうことか。今日はボロボロだ、ゆっくり眠れそうだよ。」

そういうと部屋に戻りベッドに横になり目を閉じる。

身体中に殴られたあとがある。

日本の自衛隊の方々もこんな風に必死なのだろうか、今まで見向きもしなかった戦争という言葉。

日本の自衛隊の方々や警察官の方々に感謝しつつ深い眠りへと落ちていく。

努力って大切

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