世界観と日常
~理想の幸福世界~
東京オリンピックから数十年後の今、僕たちの国はほぼ平和と呼ぶにふさわしい場所になった。
例えば酒やタバコに溺れる愚か者はいなくなり、殺人などの犯罪歴のある奴はみんな掃除された。
真に平和を愛する者だけがこの空間にいられるただ幸福な世界に
~日常~
「オハヨウゴザイマス」アラームをセットした時間ぴったり、その声と一緒に目を覚ます。
「今日ノ健康指数ハ82.4ポイントデス。昨日ヨリモ3ポイントアップデス。今日ノ最適摂取カロリーハ…」ヘルスナビのヘルシンがいつもと同じように淡々と話す。
「わかったよ、ヘルシン。もう、情報は頭に入ったから大丈夫だよ。」
話の途中で僕は朝食のことを考えながらヘルシンの話を遮る
「了解シマシタ。デハ、ゴーグル二情報ヲ送信シテオキマス」
ヘルシンを停止させリビングへ向かう
「おはようツトム。朝ごはんサプリメントにする?」
「おはよう母さん。いや、今日はリアルフードにするよ」
「わかったわ」
運ばれてきた朝食を食べつつ何気なくテレビをつける
「今日の平和指数は97.3ですメンタル的に過ごしやすい1日となるでしょう。幸福指数は99.2でいつもと同じく幸福な日々を送れるでしょう。」
いつもと同じような指数だ
「次はニュースです。昨日新宿区でNOT BRAINの集団を警察が発見数人射殺しました。」
あぁ、また社会が平和に近づいたのか。
この世界がほぼ平和な状態にとどまってしまっている奴らだ。反社会的な集団で窃盗から殺人まで働いてる組織だ。現在は窃盗以上の行いは皆法律により殺されるのに。




