13 彼の行い
六本木ヒルズにある数ある高層マンションの、一つのマンションの地下に駐車場に車が止まった。
その中に2人の姿があった。誠二だ。
そこから2人は、エレベーターへ向かい、途中防犯ドアがあったので指指を機械に読み込ませて、それをパスしてエレベーターへと乗った。
そして、誠二が42番のボタンを押し少し経ってから小声で問いかける様に言った。
「今日、楽しかった?」
「うん!!」
どうやら2人で娯楽を楽しんできたのだろう。
エレベーターを降りると、誠二が先導して、左へと曲がり又突き当り左へと曲がった。そして、4015と書かれているドアの前に立ち右ポケットからキーを取り出しそれをはめこめた。
中へ入ると、清潔感の漂うような表向き綺麗な部屋だった。そして誠二は、上着をソファーに掛けると相手の女性の上着も肩から手にかけて取り同じくソファーに掛けた。
「ゆっくりしていいよ。」
そう言うと冷蔵庫の方へ向かい言った。
「何が飲みたい?一応コーヒーにアップルティーにビールもあるけど。」
「う~~~んアプルティー。」
「・・・・はい。」
「ありがとう。」
「今から何か作るからチョット待ってて。」
美保は大きな窓ガラスに手をもたれ掛かって全体重を左手にかけた。
すると、耐えきれなくなったので肘がガラスについた・・・。
痛っ・・・・・ここから見える光、全部消えたら人々はどう思ってしまうんだろう。多分
皆、気が沈んで絶望してしまうだろう。私は、そう確信していた。私が今現在そうであるように皆もそうあって欲しい弱いままの人間であって欲しい。私がそう思うように全員同じように、そう思えたなら私の心はホッとするとに違いない。しかし、多少の勇敢な人間たちがいてそれを打ち消すだろう。だから私は、そう思う人間たちは、偽善者なのだろうと感じてしまう。
「ほら出来たよ」
彼が料理を持ってきてテーブルの台にのせた。
そこには、ツヤツヤの真っ白い液が注がれたツルッツルとした麺のパスタが置かれた。
私が
「おいしそう。」
と言うと彼が
「まず食べて見ろよ。」
と言った。そのパスタをフォークで差しクルッと巻いてフーフーと冷まして、口の中に入れた。すると麺と汁が舌の上で絡み合って絶妙な味わいをかもしだした。
「おいしい!?」
私がそう言うと彼が
「だろう。お袋直伝のカルボナーラさ、子供の頃習ったんだ、うまいだろう。なぁ。」
「うん・・・私こんなおいしいパスタ食べたの初めて。」
そのパスタはお世辞じゃなく本当においしかった。今まで食べた事のない味・・・これが本場の味なのだろうか?分からないけど、あまり料理のできない私からして見れば何だか男の人が料理が上手なんて、何か複雑な気持ちだ。
料理を食べ終えた後、これからが本番だった。私は、彼の期待に応えるべく色々な要望に応えた。
彼の性へのネタは尽きることがない、ロープで体を縛られて目隠しをされた。私の
体のあらゆる所を彼は、必死になって、なめていた。
目隠しをされた。私に
彼は一本も手を触れずに彼の舌だけがふれていた、その舌の温度差といつ、なめられるか分からない居心地の悪さに私の体は、びくびくと小刻みに震えた。その
姿を感じて彼は気づいたの、優しい声を掛けつつ更を私を責め続けた。
はっきり言って気持ちが悪い。だが、普段の彼の気遣いの良さと彼の和かさに私は、惹かれていたので、人間は、100%完全じゃないんだと思い聞かせそれらの彼の行いを我慢した。




