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星屑クラブ  作者: 氷月 蓮
其の一
33/37

第三十話  ライブ会場。父

 そして最後。

 俺の親父だった。

 天乃の顔から、、先ほどあ出会った笑顔が消えていく。

「これは、何のつもりだ」

「何だって、ライブに決まっているだろ」

 俺は、強い口調で言い返した。

「そうか。こんなもので私が満足するとでも思ったのか」

「そういうことは、見てから言って!」

天乃が、叫ぶのに近い声で親父に言った。

「はっ。せいぜいもがくんだな」

「いい加減にしろよ」

 お互いに、にらみ合う。

「椎名。そのあたりにしておけ」

 叶先輩が、会場の中から出てきた。

「長らくお待たせして申し訳ありません。私がご案内します。どうぞこちらへ」

 俺からパンフレットを取ると、先導して親父を誘導していった。

「天乃。急いで会場の所定の位置に行ってくれ。もう始まる時間だ」

「うん」

 二人、走って会場に入る。


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