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第八話

目が覚めると、まず天井が見えた

そして薬品の匂いが漂っていた


恭介「ここはどこだ?保健室?」


俺は体を起こすと少し痛みが走った

そして体には包帯が巻かれてた


茜「恭兄!」


茜が閉まってたカーテンを開けて出てきた


恭介「茜か、どうした?」


茜「どうした?じゃないですよ恭兄!助けに行ったら傷だらけで、しかも倒れたと思ったら気絶しているからかなり心配したんですよ!」


恭介「そうか…悪かったな心配させて…」


茜「いえ…合図に遅れて気づいた私が悪いんです」


恭介「遅れて?じゃあどうやって気づいたんだ?」


茜「磯谷君が騒いでたんです、あいつこっちに銃で二発撃ってきたぞって」


恭介「やっぱり窓際は騒がしかったのか」


茜「はい、そのせいで合図に気づきませんでした」


茜は悔やんでるのか険しい顔をした


恭介「茜あまり自分を責めるなよ、別に茜が悪いわけではない」


茜「ですが!」


恭介「茜、俺は気にしてないし、茜を責めるつもりもない」


茜「わかりました」


茜はこれ以上何も言わなかった


恭介「そう言えば俺の制服は?」


茜「それならここにあります」


そう言って茜は真新しい制服を取り出した


茜「恭兄が着ていたのはボロボロだったから、保健の先生が新しく用意してくれました」


恭介「保健室に制服の代えがあるのかよ…」


そう呟きながら渡された制服を着た


恭介「よし、教室に戻るか」


茜「今は授業中ですからまだダメです」


恭介「そうか…ところで今何限目?」


茜「確か四限目です」


確か俺が教室を出たのは一限目だったはず…


恭介「そうか、なら昼休みに教室に戻ろう」


茜「はい、わかりました」


何故か茜は笑顔である

背筋に寒気が走った


恭介「茜…変な気起こすなよ」


茜「恭兄〜何のことかな〜」


そう言って茜は保健室の鍵を閉めた

そして振り返ってこっちにゆっくりと歩き始めた


恭介「茜何をしている?」


茜「恭兄が逃げないように鍵を掛けたの〜」


恭介「はぁ…」


これはダメだ、奥の手を使おう


恭介「茜どちらか選べ、一つ目、このまま俺を襲って俺に嫌われる、二つ目、俺を襲うのを諦めて一日だけ俺と一緒に寝るの、どっちがいい?」


すると茜の動きが止まりプルプル震えて


茜「恭兄ごめんなさい、もう悪いことはしないから今日一緒に寝てください」


すごい勢いで土下座したかと思うと顔を上げて言ってきた

茜…そんなに一緒に寝たいのか


恭介「今日一日だけだからな」


茜「毎日は?」


恭介「ダメ!」


茜「恭兄のけち〜」


恭介「はぁ〜仕方ない、今日俺が寝ている間何もしなかったら…三日一緒に寝てやる」


茜「毎日は?」


恭介「茜が隠し撮りした俺の写真を全部燃やしすのと俺が寝ている間に襲わないと約束できるなら考えてやる」


茜「恭兄の鬼!」


恭介「やっぱりあるのか隠し撮りした写真…」


まさかと思ったが流石に驚いた

そんなやりとりをしているとチャイムが鳴り俺と茜は教室に戻った


教室に戻って弁当を茜と食べていると


美紅「恭介君もう大丈夫なの?」


恭介「ん?あぁ大丈夫だぞ」


美紅「なら一緒にお昼食べていい?」


恭介「俺は構わないけど…茜いいか?」


茜「はい、いいですよ」


そしてさらに


西条「私もご一緒にいいですか?」


真依「私も一緒にいい?」


健太「俺もいいか?」


恭介「茜…」


茜「わかってます、みなさん許可します」


そして俺たちは食べ始めた

恭介「そう言えば西条さん昨日会ったとき制服着てたよね?なんで?」


西条「それは…秘密です」


健太「なになに俺にも教えてくれよ〜」


恭介「お前には関係ない」


健太「茜ちゃ〜ん恭介が冷たい〜」


茜「恭兄いくら磯谷君がうざくて面倒だからってちゃんとしないとダメですよ」


健太「何気に茜ちゃん…痛いことを言う…」


美紅「気になってたけど二人は兄妹?」


西条「それ私気になってました」


恭介「ん?茜と俺は義兄妹だが」


茜「そして従兄妹でもあるんです」


美紅「なんかすごいね恭介君と茜ちゃんの関係…」


西条「はい、私もそう思いました」


茜「でも一緒に住むのは私にとっていいことです」


恭介「何故か背筋に寒気が…」


そうして昼休みはすぎていった


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