第三話
俺は学校に登校中に考え事をしていた
もちろんそれは自室の扉の鍵をどうするかだ
単純に数を増やしても茜は解除(破壊)して部屋に入って来るからだ
「ん〜どうしよう」
横に目を向ければ茜は笑顔だし…
よしこうなったら健太に相談でもするか、あまり頼りないけど…
「よっお二人さん」
いいタイミングに出てくるやつだと思いながら健太の方を見て茜に聞こえないように小声で
「健太、実は相談がある」健太もあわせて小声で
「どうした?お前から相談とか珍しいな」
「それほど困ってるんだよ、茜のことで」
「お前シスコンに目覚めたか」
とりあえず一発ジョブ
「グブッ!?」
おぉこいつちゃんと踏ん張った
「殴らんでもいいやん、イテテ違うのか?」
「あたりまえだ、逆だ逆」「逆って茜ちゃんがブラコンってこと?」
そう言うと健太は茜を見たちなみに茜は俺たちより少し前を歩いている
なので健太に放ったジョブは見えてないはず…
「ウソ〜茜ちゃんが〜」
そして疑っている目をこちらに向けた
まっ当然の反応だ
茜は人前ではそうゆう行動をとらないから当然と言えば当然だ
仕方ないので家での茜の行動を教えてやった
「ウソだ、茜ちゃんはそんな子やない」
「ウソじゃない、本当だ」「例えそれが本当なら、そんな羨ましいことが悩みだなんて贅沢だ!!」
ダメだこいつと思い、ため息をついて一発ジョブをいれて道を進んだ
結局何も思い付かないまま学校についた
茜のことは諦めて席についていると
「私のことちゃんと覚えてくれた?」
えぇ〜と確か神北さん(だったけ?)が横にいた
「あぁ覚えているよ……神北さんだよね」
「その間はなに…まぁいいわ、で下の名前は?」
ん?名前は確か……
「真琴?」
「違う!!」
「じゃあ真弓?」
「惜しいけど違う!!」
本当は知ってるんだけど、反応が意外とおもしろくてふざけすぎた
「真依だよね、ちゃんと覚えてるよ」
「正解、ふざけてたの?」「まさか〜」
視線を反らすと珍しいものを見るような視線がクラス全員(茜と健太を除く)からむけられていたのに気づいた
授業中も視線を感じたが無視して授業を聞いていた
「今来るのかよ」
呟きながら気配を探り多分グランドだろうと思った俺は先生に小声で
「仕事に行きます」
先生は少し驚いたがすぐに頷き扉を指さし
「気分が悪いなら保健室に行ってこい」
と言った
ちなみに先生たちは一部を除いて俺や茜の力を知っている
だらか授業中に夜叉が出ても行くことが可能
そして学校での戦闘は最初は保健室に行く
理由は生徒にバレないように変装するからだ
生徒にバレないようにする理由はいずれ話そう
「さて行くか」
俺は保健室を出て真っ先にグランドにむかった
体育の授業中だったのか生徒がちらほらいた
まだ夜叉に襲われてないがいつ襲いかかるかわからないので逃げて欲しいものだ(ん?今回は獣型か)
目の前にいる夜叉は狼のような姿をしていた
ここで夜叉について少し説明しよう
夜叉には三種類のタイプがある
人型、獣型、そして混合型
人型は名の通り人の形をした夜叉で一応武器らしき物を持っている
獣型は肉食動物の姿をしていていて人型より強い
混合型は簡単に言えば人型と獣型を混ぜた姿をしている
夜叉の中では混合型が一番強いがめったに出てこないまぁできれば一人の時に戦闘はしたくない相手だ
戦闘をすれば確実に深手を負うからだ
とりあえず右手に刀、左手に拳銃を装備して夜叉との戦闘を開始した