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第二十四話

茜「恭兄…それはどうゆうこと…」


茜は驚いた様子で聞いてきた


茜「恭兄と私の力は同じだから私も該当するんじゃ…」


恭介「茜…俺が出来て茜が出来ないことは?」


茜「夜叉の気配を感じることだよね」


恭介「何で出来るか解るか?」


茜「それは…解らないけど…」


恭介「それはだな…」


葉山「待ってください、夜叉の気配を感じることに関しては菊野君も出来ますよ、なら菊野君も該当するんじゃないんですか?」


俺は苦虫を噛んだきぶんだった

まさか葉山さんが感ずくのがあまりにもはやかったからだ


恭介「いいや、あいつは俺とは違う…はずだ」


葉山「そう…ですか…」


恭介「じゃあ本題に移るぞ」


葉山「はい」


俺は最初に茜たちには聞こえないように


恭介「麻奈、茜たちにお前の姿は見えるのか?」


麻奈「可能よ」


確認した俺は


恭介「麻奈、出てきてくれ」


麻奈「ここにいるわよ」


麻奈は俺の後ろから出てきて、そして俺に抱きついた


茜「恭兄…その人誰?」


葉山「さっきまでいませんでしたよね…」


茜は殺気を出しながら、葉山さんは驚いた様子で聞いてきた


麻奈「顔を合わせるのは初めてだったわね、マスターの中に住んでる夜叉の麻奈よ」


茜はそれを聞いた途端に銃を取り出し、麻奈を撃った


麻奈「小娘…マスターに感謝した方がいいわよ」


茜「え?」


茜は自分に何が起こったのか理解していなかった


麻奈「小娘…次は殺すから、私に攻撃しない方が身のためよ」


茜「何にを言って…」


茜が言い終わる前に、茜が持っていた銃がバラバラに砕け散った

おそらく麻奈が銃弾を銃口に弾き返したのだろう


麻奈「次は頭に返ってくるから、その玩具の弾」


茜はその場に崩れ落ちた

どうやらどうやっても勝てないことを自覚したのだろう


恭介「麻奈、茜を殺したら許さないからな」


麻奈「だってそこの小娘がいきなり撃ってきたんだもの、このくらいしないと黙らないわよきっと」


恭介「はぁ、茜大丈夫か?」


茜「あ、うん大丈夫…」


そう言って茜は立ち上がった


葉山「その人って本当に夜叉なんですか?」


麻奈「そうよ、でもそこら辺の雑魚と一緒にはしない方がいいわよ」


茜「何で恭兄の中にいるの…」


麻奈「気に入ったから」


茜&葉山「え!?」


麻奈「何に驚いた顔してんのよ、私が恭介を気に入ったから中に入って力を貸してあげてるただそれだけよ」


恭介「麻奈…そろそろ離れてくれると嬉しいんだが…」


麻奈「何で?」


そう麻奈は出てきてからずっと俺に抱きついている

茜に撃たれそうになったときも離れずに弾き返していたのだ

そして、胸が背にあたっていた


恭介「えっとだな…あたってるんだよ…さっきから…」


麻奈「何が?」


恭介「む、胸が…」


麻奈「だから?」


そう言って麻奈はワザとらしく胸をさらに押し付けた


恭介「麻奈…ワザとやってるだろ」


麻奈「マスターはこうゆうのが嫌いなのか?」


恭介「麻奈…俺の背中をよく見ろ」


麻奈は不思議そうな顔をして俺から離れて俺の背中を見た瞬間、その顔は驚いた顔になった

その原因はずっと俺の背中にしがみついていた遥である

そして俺にあたっていた胸は麻奈のではなく遥の発展途上なのか小さい胸だった

最初はあたってなかったが麻奈が抱きついたことによりあたっていた


麻奈「…マスターってロリ…」


恭介「違うからな、これは遥がしがみついて離れないからだ」


麻奈「でも、その子の胸があたって興奮したんでしょ?」


恭介「…」


反論出来なかった

実際に遥の胸があたっていたことに少し喜んでいたからだ


遥「く、苦しかったよ、お兄ちゃん」


麻奈「…マスターまさか本当に…」


恭介「違うからな、これは遥からいろいろ聞くのに都合がいいと思ったからだ」


麻奈「さっき暴走してた子よね」


恭介「そうだが…」


麻奈「…その子、多分無理矢理夜叉を体の中に入れられてるわ」


恭介「…それは本当か?」


麻奈「間違いないわ、でも変ね」


恭介「何が?」


麻奈「第三者によって無理矢理夜叉を体の中に入れると宿主の体と夜叉が互いに拒絶するのよ、けどこの子にはその様子がない」


恭介「多分それは遥の中に入れられる前に、遥と入れられた夜叉は仲が良かったんじゃないのか?」


麻奈「確かにそれなら拒絶はしないわね…でも」


恭介「力を使えば暴走するのか…」


麻奈「ええ、そうよ」


恭介「なんとなく見えてきたな、あの部屋で何が起こったのか」


茜「どうゆうこと?」


恭介「あの部屋で死んだ研究者たちが遥に夜叉を入れて、少し日を空けて力を使う実験をして、遥が暴走、そしてあの部屋にいた全員が殺された」


俺たちは少し沈黙していた


恭介「先に進むぞ」


そして俺たちは先に進みはじめた

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