第十九話
恭介「これでいいかな…」
俺は二日後の準備をしていた(自分の部屋で)
取り敢えず、医療セットと手袋(指の部分がないヤツ)あと携帯食料を用意した
恭介「あとは明日菊野と特訓してからでいいか」
俺はベットに横になって寝た
朝、まぁいつものように茜の襲撃にあった
それから朝食を食べて俺と茜は昨日の空き地にむかった
恭介「菊野は…まだ来てないな」
流石に早すぎた
予定してたよりも20分前に来てしまった
恭介「しょうがない、茜軽くやるぞ」
茜「わかった」
俺は小型ナイフ二本、茜は拳銃を二丁(どちらもサプレッサー付き)取り出した
そして少しの沈黙の後、互いに接近して
俺は茜の銃の銃口をずらしながらナイフで茜を攻撃して、茜は俺の攻撃を銃で防ぐか避けながら俺に銃口をむけて撃っていた
そしてそのやり取りを5分間してから今度は格闘技も加えてやっていた
菊野「すまん遅れた……てお前ら何殺り合ってんだ?」
恭介「ん?菊野か」
俺は茜の蹴りと銃撃を避けながら菊野が来たことに気づいた
恭介「茜、ストップ」
茜「もう終わり?」
恭介「そう残念がるな、菊野が来たぞ」
茜「あ、菊野さんいたんですか」
菊野「何気に妹さんは痛いことを言う」
恭介「こっちの準備運動は済んだが、お前は大丈夫か?」
菊野「今のが準備運動かよ…俺なら大丈夫だ」
そう言って菊野は手に持っていたバッグからグローブ(手の甲と指の部分に装甲がある)を取り出した
菊野「それじゃあ始めるか」
菊野は俺に一気に接近して殴りかかった
俺はそれを避けてナイフで反撃した
そしてお互いに避けたり攻撃したりであった
恭介「ちょっと本気だすぞ」
俺は後ろに跳びながら両手のナイフを捨てて
少し長めの木刀を取り出した
菊野「じゃあ俺も少し本気だすぞ」
菊野の動きはさっきより速くなっていた
それから再び避けたり攻撃したりしてたが
恭介「ぐっ」
菊野「くっ」
お互いの攻撃が当たり始めていた
俺は少し距離を置いて
恭介「こっから先は本気でやろう」
菊野「明日にひびかない程度にな」
そっから先は気を抜けなかった
少しでも気を抜いたら菊野の本気の攻撃が当たりそうだったからだ
それは菊野も同様のようで表情に余裕がなかった
激しい攻防の中で俺は何故かこの状態を楽しんでた
そして俺が横に一閃すると菊野は防ぎきれず体制を崩した
恭介「これで終わりだ」
俺は木刀を菊野の顔の前に突き出した
菊野「あぁ俺の負けだ、それよりお前その顔…怖いぞ」
恭介「え!?」
菊野「途中からまるで楽しんでいたようだったぞ、さっきは木刀だったから良かったけど…刀だったら今ごろ俺は真っ二つだぞ」
恭介「あっ、すまん」
菊野「少し休憩しとけ、その間妹さんと特訓してるから」
恭介「わかった、茜、交代だ」
茜「恭兄、わかった」
俺は茜と入れ替わりで休憩をとった
そして一抹の不安を感じたもし俺が人と殺り合う時にまたあの感情が出てくるか不安でしょうがなかった