第十五話
俺は麻奈のことは茜には話さなかった
話せば今の関係が崩れそうで怖かったからだ
そして自分の部屋に入り
恭介「麻奈聞きたいことがあるから出て来て」
麻奈「なんでしょマスター?」
恭介「前より小さくない?」
出て来た麻奈は前に見た時は長い黒髪の成人女性だったけど、今目の前にいる麻奈は見た目は変わらないが小さい、目測で30㎝といったところの姿だ
麻奈「あの姿は結構疲れるんですの」
恭介「成る程…」
麻奈「聞きたいことってなんでしょマスター?」
恭介「あぁそうだった、力を俺に貸すって言ってたけど具体的にどうやって?」
麻奈「簡単ですわ、私がマスターと同化するんですの」
恭介「同化って、もうしてるんじゃ…」
麻奈「今はただマスターの中に居させてもらってるだけですわ、同化はしてませんの」
恭介「そうか…わかったありがとう」
麻奈「でわこれにて」
そして麻奈は俺の中に戻った俺は立ち上がり風呂に入った
そしてベッドに横になって寝た
朝、いつものように茜が鍵を解除(破壊)して入って来た
そしていつものように登校して席に着いていた
美紅「恭介君おはよう♪」
恭介「おはよう美紅」
美紅が後ろから話し掛けてきたので振り替えると
美紅「夜叉が出た時は私も行くからね」
小声で言ってきた
恭介「…それはダメ、そうすると茜も言い出して正体がバレやすくなる」
美紅「茜ちゃんを説得したらいいの?」
恭介「もし仮に出来たとしても毎回はダメ、変な噂を言い出すやつが出てくるから」
美紅「わかった…毎回一緒に戦うのは止めるけど時々私も行くからね」
恭介「わかった」
美紅はそれを聞くと笑顔で立ち上がり茜の所に行ったおそらく茜を説得しているのだろう
恭介「そういえばもうじきテストか…」
ちなみに俺と茜は二人とも夜叉から学校の生徒を守っていれば無条件で進級可能である(俺が校長を説得した)
恭介「俺には関係無いけど…」
健太「よぉ恭介、もうじきテストなのに余裕やな〜」
恭介「まぁな」
美紅「恭介君、茜ちゃんを説得できました」
恭介「マジで…」
美紅「マジです」
健太「どうゆうこと?俺にも説明して」
恭介「お前には関係無い」
美紅「磯谷君には関係無いことです」
健太「二人とも酷い!?」
健太はそのまま固まっていた
教室のドアが開き先生が来た…そして席に着いてない健太に先生が生徒名簿で叩いた
健太「うご!?」
先生「磯谷、とっとと席に着け」
健太「はい…すいません」
朝からおもしろい光景を見たと思って笑っていた