徒花の檻~江戸の頃
どこかの廓町
いつの世の終わり頃
基本は男女平等に優しくしてたんだろう。
ただし、表向きだけ。
言葉だけは好きとでも何とでも、どんな美辞麗句も並べていた。
だが、全て建前。本音は何とも思っていない。
ただの暇つぶし、自分が寂しいのを癒してもらえれば、
一時凌ぎならば甘い言葉の一つや二つ容易い事。
自分本位でしか生きていない。
表向きだけ見ていれば、決して悪くはない。
中身は知られないようにしていた。
だから、本音が出る前に縁は自らが切っていた。
本音が出始めたら、吉原全体に伝わるのは早い。
それならば、先に切ってしまえばまだ格好はつく。
体裁を取り繕うのだけは得意だった。
だから、商売も上手く行っていたのだろう。
金にはとにかく困っていなかった。
いつだって気にいった遊女がいれば、引き取る事が出来た。
だけど、それをしていなかったのは遊びばかりだったからだ。
何故寂しかったか。華やかな江戸の街において
金もありつつ、
女にも苦労していなく、端から見たら恵まれてそうなのに。
恐らくそれは理解者がいなかったからだ。
何を理解して欲しいわけでもない。
ただ、外だけではなく、中を。
金だ美貌だはいずれは廃れる。
だから内側を見て欲しかった。
要はそんな相手は殆どいなかったというだけのこと。
実は江戸の頃の人は一人の人です。
色んな人がオムニバスで出てきてます。
※普段はミッドナイトノベルズでAIを駆使したR18な長編小説を書いています。
興味ある方は「みらると」で探してみてください。




