神社と火の海~いつかの時代
いつかの時代のどこかのお社。
その頃の自分は男性で、口寄せをしていた。
平安よりは後の時代だけれどもそれは定かではない。
女性の場合は巫女と呼ばれるその職は、男性の場合は神凪と称されていた。
素戔男尊の祀られている神社にいて、神事の際には言葉を降ろしてたと思う。
近くに天照大神を祀る神社もあり、そこに仕えていた巫女や宮司とも交流はあったようだ。
私のいた神社は荘厳ではなく、質素な佇まいだった。
しかし、私はその神社がとても好きであったみたいで、とても愛着があったようだ。
もしかすると家族は無く、その神社に身を寄せたのかもしれない。
とある日、皆が寝静まった頃だっただろうか。何故か目が覚めて月を眺めていると、
どこからか火のはぜる音が聞こえてきた。火事だった。
皆が逃げ惑う中、私は急いで御神体の場所へと向かった。
御神体は剣だったように思う。
社が崩れ落ちる中、御神体を護りながら出口まで向かおうとしたが、
火の勢いが凄まじく、中々辿り付けなかった。
天照の神社からも救援の者が来ていたようで、
見知った者の「危ない!」との声が聞こえたのだが、
降ってきた燃えている木材を避ける事が出来なかった。
何とか這いずり出て、御神体を守り通した事で気を失ってしまった。
木材が落ちてきた時に大火傷を負ってしまった私は、
怪我の経過が良くなかったのかもしれない。
そこから先の記憶がどうしても見えない。だから恐らくは…。
恐らく安土桃山辺りの時代。
普段はミッドナイトノベルズでAIを駆使したR18な長編小説を書いています。
興味ある方は「みらると」で探してみてください。




