31話:それは告白ですか?
「もう1回やってよ。目の前には太秦のやつがぁのやつ!」
「やりませんやりません。もう二度と演説みたいなことはしません。」
「えー、やってよー。アタシ慰めてくれなきゃトラウマで泣いちゃうよー。」
「あの時の僕は慰めてませんし、アリサ先輩はそんなことじゃもう泣きません。」
「つまり俺がお前のことぜってー泣かせねぇぜってこと?それってつまりプロポーズじゃん!早いよ優希くん。」
「違いますね?そんな意味で言ってなかったですよね?」
保健室登校が終わった次の日の放課後。俺とアリサ先輩はゲームセンターにいた。今はクレーンゲームで取る物を散策している最中だ。
「じゃあどんな意味で言ったのさー。」
「普通に、俺の言葉でトラウマ乗り越えてもらおうかと。」
「つまり、君の言葉ならアタシが頑張れるって確信してたわけだ。」
「……あー、えっとですね。」
まずい。アリサ先輩とのやりとりで、俺がアリサ先輩の思いを知っていて放置し、それを利用したのがバレてしまった。あの無線機でのやりとりの前にジェヘラにアリサ先輩が俺のことをどう思っているかを同じ女としての目線で見てもらい答え合わせをし、アリサ先輩が俺のことを恋愛的に好きだと判断したから行動を起こしたわけだが。その策略を自らの口で話してしまった。墓穴を掘るとはこのこと。
「ふぅーん。そっかぁー。君はアタシが君のこと好きだってわかってて恋心を利用したんだ。悪い男だね。」
「……すいません。」
「仕方ないから、あの猫ちゃん取ったら許してあげる。」
アリサ先輩の指指す先にあるのは大きな黒猫のぬいぐるみ。両手で抱えなければ持てないサイズで、とても手持ちの3000円で取れるとは思えない。最低でも5000円は掛かりそうだ。
「頑張ります。」
千円札を両替して100円玉にする。そして魂を込めて100円玉を機械に入れた。レバーを操作しアームをぬいぐるみまで持っていく。狙いは頭部。
無事頭を持ち上げた。あとはそのまま穴にまで持って行くだけ。勝ちを確信したとき、アームからぬいぐるみが落ちた。
「うーん、もう一回!」
再びアームをぬいぐるみの頭部まで持っていく。そしてまた持ち上げることに成功し、また穴まで運ぶその途中で落ちた。
「もう少しだと思うんですけどね。」
三度目の正直としてぬいぐるみの頭部まで持っていく。そしてまた持ち上げることに成功し、10秒前を再現するみたいに穴まで運ぶその途中で落ちた。
「惜しかったですね。」
「いやそれじゃあ一生終わらないよ。貸してみ。」
アリサ先輩が俺に被さるように身体を預け、右手にアリサ先輩の右手を乗せる。ホワイトムスクと少しのバラの香りが嗅覚を刺激し、服越しに体温を感じさせてくる。
「まず狙うのは頭じゃなくてタグの輪っか。アームの力がすっごく弱いからタグの輪っかに引っ掛けるの。」
レバーを動かしながら解説してくれているが俺の心境はそれどころではない。長い睫毛に金色の瞳。紫色のグラデーションメッシュの髪の毛が俺の頬を擽り、理性を煽る。
「ここかな。そしてこのまま。はい、取れた。どう?アタシうまいでしょ?」
「あっ、はい。めちゃめちゃ上手いですね。」
「ちゃんと見てた?別のことに集中しててアタシのこと見てなかったでしょ?」
「いや、見てたっすよ?めっちゃ。」
ジト目で俺を見てくる。
「確かに、見てはいたか。」
何故か機嫌を戻し、ニヤニヤとした顔に変わった。
「君の代わりにぬいぐるみ取ってあげたんだから、ご褒美がほしいな。」
「と、言いますと?」
「キス、してほしい。」
「キス!?」
キスとは自分の唇と相手の唇を付ける愛情表現の一種の事を言っているのだろうか?
「言っておくけど。アタシは誰彼構わずキスするような女じゃ無いからね。」
「そりゃあわかってますけど、そうじゃなくてですね。」
「もぉーめんどくさいなぁ。」
思考が止まり、呆ける。
「これアタシのファーストキスだから、忘れないでね。」
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