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30話:箸は万能器具ですか?






ジェイド率いるテロリスト集団からの強襲を何とか負傷者ゼロに収めたあの事件から1週間が経った。



あの事件のあった週はまるまる休校。事件の対処にあたった俺ら生徒会メンバーと風紀委員、1部生徒は事情聴取を受けた。特に俺とエル、マギーは数時間の事情聴取を受け、念入りに当時のことを聞かれた。



俺らはあの日、人を殺した。だがテロリストに対する法律により罪に問われることはなく、むしろ警察から褒められた。この世界において、テロリストの命は軽いのだ。



無事無所暮らしは避けられたが、その代わりに精神科の通院を義務付けられた。理由は簡単。人を殺したことによる精神的ショックだ。常人では耐えられない罪の意識に対する医療的対処といったところだろう。



マギーは人殺しに対して特に病むことはなく、俺と3日ぶりに会った時は笑顔まで見せてくれた。エルについては眠れていないのかクマが目立つ。自分が人殺しをさせたくせになんとも図々しい話ではあるが、申し訳ないことをしたと思う。



「結局、私がしたことは正しかったのだろうか。」



俺らが人殺しをしたことについては世間に公表されておらず、それを知っている生徒は生徒会メンバーと一部の人間のみ。だから人殺しをした人間を見る目では見られることは無い。



「正しかったかどうかはわからないが、あれを指示したのは俺だ。もし正しくなかったのならその時は俺を責めたらいい。」



「師匠を責められるわけが無いだろう。だが、そう言ってくれて助かる。ありがとう。」



「感謝される義理はないが、助かったなら良かった。」



素直な彼女に十字架を背負わせてしまった。それに対し、実際何かあった時は使えるなと冷静に考えてしまう自分が憎い。どこまで行ってもやはり俺は『勇者』なのだろう。



「エルは大丈夫だろうか。前会った時凄いクマだったぞ。」



「大丈夫、とは言えないだろうな。とは言っても俺に出来ることはスリープで強制的に眠らせることぐらいだが。」



「荒業が過ぎるだろう。それは。」



ちなみに俺はそれで人殺し処女を乗り越えた。睡眠は大切だ。睡眠不足は判断を鈍らせるし、病ませる。



噂をすれば、御本人の登場だ。



「優希殿にゴールディア殿。もしかして某、結構飯食べるのを待たせてしまったでござるか?」



「いいや、丁度今食べようとしていたところだ。それより、クマは取れたようだな。よく眠れたようで良かった。」



「ゴールディア殿こそよく眠れたようで何よりである。やはり、優希殿はともかくゴールディア殿は強いでござるな。あれほどの事があったのにまるで気にしている様子がない。」



「気にしてはいる。だが、師匠がいるから大丈夫なだけだ。」



「優希殿はモテモテであるな。羨ましい限りでござる。」



「……なんかエルから余裕を感じるな。」



クマが晴れ、自信に満ち溢れている。わかりやすく言うなら、男になっている。



「そうであるか?某にはわからん。」



「何はともあれ、元気そうで良かったよ。」



俺らは今、保健室にいる。心的負担を考えた経過観察処置による保健室登校だ。保健室登校は3日間するらしい。俺とマギーはただ時間を過ぎるのを待つだけだが、エルは精神科でカウンセリングを受けてからの登校だ。



「そういえば、エルに女の子の生徒が会いに来てたぞ。名前はユキ。知っているか?」



「あっ、あー。某の幼なじみであるな。何か言ってたでござるか?」



「特に何も。」



「そうであったか。そんなことより、飯にしようでござる。今日の昼飯は、サバの味噌煮定食であるな!」



保健室登校の間は学食が支給される。もちろん無料だ。貧乏生活堪能中の俺は保健室登校が大好きになった。



それにしても、エルははぐらかすのが下手だ。



「魚料理は好かん。やはり食べやすい肉料理が1番だ。」



「何を言うゴールディア殿。魚料理は慣れれば食べやすい。ゴールディアは箸が使えない為にそう思うであろうが、箸さえ使えたら骨を取るのは容易でござるよ?」



「その箸自体が問題だ。何故誰にでも使えるよう設計されていない。これはバリアフリーの観点が掛けている。」



「木の棒2本にそこまで求めないでくれ。」



マギーの出身地であるアングロ・ドミニオンには箸の文化が泣く。スプーンとフォーク、またはナイフが主流。そんな人間に箸を使えだなんて言うのは酷だろう。



「優希の育ての親はニンホア教の牧師なのだろう?なのに箸が使えるとは不思議だ。今更な話なのだが、そもそも優希はどこ出身なんだ?」



「出身は大和国だよ。言ってなかったか?」



「言っていないな。ルイビルは聞いてるか?」



「聞いていない。知らなかったでござる。」



「箸が使えるのは育ての親から習ったからだよ。慣れるまで大変だけど、慣れたら便利になるから箸おすすめだぞ。」



「師匠が言うなら、実践してみよう。」



フォークを手放し、箸を持つ。慣れていないと自ら言っているだけあって、持ち方が不格好だ。



「教えてやるよ。まず、箸一本を鉛筆持つみたいに持ってみて。」



「こうか?」



「そうそう。そのまま親指の付け根と人差し指の間に入れて。」



マギーの後ろに回り、箸を1本取ってマギーの手に入れ込み、手のひらを被せる。



「試しに動かしてくれ。どうだ?正しいもち方だと簡単だろ?」



「その、なんと言うかだな。絶対に私以外の誰かに箸を教えないでくれ。」



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