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森の中で一人ぼっちな二人ぼっち



「マヘンコウ?」


マヘンコウっぽいものが落ちている。


トレントからドロップしたアイテムは鉱石、魔石、剣だった。


こいつも変異種なんかに該当するのだろうか?


ハウンドの件を思い出すと少し弱い気もする。


だがこいつはどう見たってゴーレムじゃない。


マヘンコウかどうかも正確にはわからないから結局考えても仕方ないのだが。


ドロップした魔石自体はかなり大きいものだった。


それよりも気になるのは一緒にドロップした剣だ。


これも鑑定がないせいで何もわからない。


「まあ剣だろう。」


何を言っているんだろうか?


テンションが上がりすぎて意味不明だ。


いいアイテムだったらかなりうれしいが、まあ、そこまで強かったわけではないが、込み上げてくるものがある。


鞘から剣を抜くと刀身は青白く艶めいている。


剣の刀身は短く40cm程度でかなり軽いがメインで使えるかと言われれば少し微妙だ。


何気なく魔力を込めてみるも特に何も変わっていないように感じる。


まあ、短剣のストックができたしいいだろう。



トレントは多くはいないという言葉を信じて森を再度抜けることにする。


きっと2、3日で抜けるだろう。



だがその日はトレント以外のモンスターには遭遇することはなかった。


実はマヘンコウはどのモンスターでもドロップするんじゃないだろうか?


まあ、カリスたちが驚いていたためそうではないのだろうが...。


マヘンコウって魔変鉱だろうか?磨?鋼?...。


字が無数に浮かんでくるが、鑑定でも手に入れた時にわかるだろう。


俺が鑑定を習得できるかは知らないが。


あるスキルを複数習得すれば解放などないだろうか?


あったとしても情報が今のところはないためどうしようもない。


いまスキルポイントがかなりある。


何か習得しておきたいが、情報を集めてから習得したいという思いも強い。




少し暗くなり始めたためキャンプを行う。キャンプと言っても高い木に体を固定するだけなのだが。


進む方向にある木に短剣で印をつけ木に登る。


鎧もかなりボロボロだ。


トレントのおかげで黒く汚れだらけな上、傷だらけだ。


まあ、これのおかげで何度も命拾いしている。


剣の簡単な手入れをして食事をとり荷物を確認した後、少し仮眠をとる。



まあ、起きたら朝だったんですけどね。


いくら疲れていたとしても無警戒が過ぎる。



慎重に木から降り周囲を確認する。


特に変化はない。


昨日つけた印に従いまっすぐ進む。


どのくらい歩いたかはわからないが結構進んだ気もする。


少しだけ登りだ。ただただきつい。


周囲がずっと木でおかしくなりそうだ。


印をつけつつ進むことも考えたのだが、深くなると様々な木に印が大量につけてあったため辞めた。


バックパックを持った、白骨体を見つけた。


体の部位はところどころ持っていかれている。


周囲を確認した後、手を合わせ、それから荷物を漁る。


銀貨が3枚と大銅貨が1枚銅貨が8枚(16800エン)あった。


他にはボロボロになった地図、同じくボロボロなペンダント、サリュのリラ宛の手紙、ボロボロの剣とランクタグとドロップアイテムくらいだろうか?


と言っても少し大きな魔石以外は持っていなかった。


迷ったため途中で捨てたのだろうか?


俺も生きてこの森を抜けれたらいいな。


地図はほとんど同じだったため拾わず、剣も置いて行こうと思ったのだが持っていくことにする。


サリュのリラとはサリュの村でいいのだろうか?違えば捨てていくだけだ。


手紙の内容は確認せず、できるだけまっすぐに進む。


森はより深くなった特にめぼしいアイテムもない。


あるのかもしれないがわからない。


大きい足跡を見つけた。


少しだけ震えたが忘れることにしようと思う。


少し暗くなってきたため再度キャンプを行う。


同じように木に登った。


周囲の木が高かったため村が見えないかと登ってみる


村は見えないが、今進んでいる方向で煙が上がっていた。


引き返すべきかもしれないが、まだ少し物資には余裕があるし煙の方向に進んでみようと思う。


剣をよく見るとこれも傷だらけだ。


できるならまだ持って欲しいものだ。





夜に目が覚めた。


物音が聞こえたとかではないが、なにか悪い夢を見ていたような気もする。


思い出せないが冷汗までかいている。


気持ち悪いが、木の上で鎧を脱いで体を拭こうとは思えない。


今俺はすごく臭そうだ。



魔物と今日もあっていない。


強いモンスターでもいるのだろうか?


足跡?知らない話だ。



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