メモ帳。※
少しだけ歩いた。
結構歩いたのかも知れない。
街道沿いに歩いた。
まあ、方向はあっているからしばらく歩けば村が見えるだろう。
木の上に上りロープで体を固定する。
2人以上ならテントを立てるだろうがあいにく俺は一人だ。
寝るつもりはないが少し休みたい。
気をそらさないと気がおかしくなりそうだ。
情報を今のうちに整理しようと思う。
------------------------------------------------------------------
LV 4
EXP 277/500
SP 70
HP 30/32
MP 11/20
STR 19
ATK 19
VIT 16
DEF 12
INT 11
RES 7
DEX 10
AGI 17
LUK 5
スキル
地属性の適正Ⅰ LV2
獲得経験値増加 LV1
------------------------------------------------------------------
レベルは伸びていないが前回よりMPやSTR、AGIは伸びた。
まあレベルの上昇とは比べられないが積み重ねは大事だろう。
スキルは獲得経験値増加を習得している。迷ったが習得は早いうちがいいだろう。
他のスキルの習得必要ポイントは200になった。
新しいスキル習得ごとに50ポイント増加。また、スキルごとにレベル上昇のポイントがあるんだろ
う。
これはほぼ確定だとは思う。
ただSP獲得方法が明確にはわかっていないため、とりあえずいろいろ習得するか、貯めておくか、
一つに振るかは決めあぐねている。
これからの方針も決まっていないが、冒険者になりたいとは思う。
危険だろうがステータスはある程度高い。
何よりその...憧れる。
わかっていることもまとめておくべきだろうか?
この世界では綺麗な分類であろうが、牛乳パックで作った紙を彷彿とさせるような紙で作られたガ
サガサなメモ帳を取り出す。
書けるだけでもありがたい。
・エンデ王国
四つの王国に囲まれている。現王はアルノヴァ・エンデ
・お金の単位は「エン」
エンデ王国からきているそうだ。わかりやすくて助かった。
種類は 白金貨、大金貨、金貨、大銀貨、銀貨、大銅貨、銅貨、小銅貨、雑貨で
上から 100万、 50万、 5万、 1万、 5千、1千、 100、 50、 1 だと思われる。
小銅貨は雑貨50枚。などの情報から勝手に当てはめているだけで金銭価値などはわからない。
確か金貨一枚は成人男性が1か月で稼ぐ金額だったはずだ。
・時間は「オリ」分は「メル」
これは二つともエンデ国の初代王と王妃の名前からだったはずだ。
この初代王は非常に円満だったそうで今でも幸せの象徴につかわれるそうだ。
・魔法
基礎属性は火、水、風、雷、土、聖、闇、無
魔素という物質があると考えられており、魔力のみを扱い魔法を行使するわけではないこと。
魔法には単純に自身の魔力と魔素を使うものと、魔素以外の外的な力を行使し行うものの二つがある。
なんでもありってことだろうと解釈している。
・正教会
神は自身を模した人間を作った。獣人亜人魔人はその過程の失敗作。
ヒールは神聖な魔法で教祖クラスの人間が神様から授けられる。
魔物は堕落した(穢れた)人間や獣の成れの果て。
・亜人や獣人
欲望のために人を襲う獣?
エンデ王国では人権が認められていない。
ステータスが人より高い。
・SPの習得条件?
レベルの上昇
一定数以上の魔物を倒したとき
上位種や変異種などの魔物を倒したとき
神からの恩恵
・モンスター
魔力を持つ人間に敵意のある生き物だと解釈している。
倒すとアイテムをドロップする。モンスターごとに絶対にドロップするアイテムがあるとか?
・ダンジョン
立て札が存在し破壊不能。神が書くとか?笑えるな。
ダンジョン内のアイテムや出現モンスター名が表記される。
ダンジョンレベルは危険度を指す。数字が増えるにつれ危険。
・ステータス
平均総合値は60から80くらいだろうか?
・王族はなぜか勇者を殺害している?
シルヴァ先生が言うことを聞いていたからおそらくはエンデ王だろう。
なぜだろうか?わからない。
忘れないように名前を書いておこうと思う。
---------------------------
芦田翔
浅沼礼二
木ノ下圭太
宮田剛
アイーネ・ツヴィア
---------------------------
マレスやクロレ二と会うことはあるだろうか?
もし会うことがあったらその時は死んでいないとわかるのだ。
そんな危険は冒せない。
マレス、クロレ二については記載しない。
とりあえず書いておきたい情報はこれくらいだろうか?
記憶はいずれ薄れる。
母の顔が完全に思い出せなくなる日もいずれ来るのだろうか?
もっと元の世界で優しく、顔を見て、隠さずたくさん話しておけばよかった。
また話したい。一緒に食事をして、それから...。
親孝行はもうできないかもしれない。
もう記憶に霧がかかったようにぼやけている。
この世界にも似顔絵師のような人はいるだろうか?
できるだけ早めに描いてもらいたいな。
思い出は色あせない。
その通りだ。
だが鮮明ではない。
きっと、これからもずっと、俺は後悔を繰り返し引きずっていくのだ。
読んでいただきありがとうございます。
加筆、修正、変更の可能性が高いです。
ご了承ください。




