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ちょっとダンジョン多くない?


Dクラスはほかのクラスと比較すると人数が7人ほど少ない。


また、S、A、B、C、Ⅾクラスの生徒は移動があったのだが、E、Fクラスは一切変わらなかった。


まあ、そういうことだとは思っている。


EとFクラスに分けられた人間はそもそも戦力として見られていないのではないだろう。


もしかしたら...。


ないとは思うが、魔物使いやそれに近い反正教会的なスキルなどを持つ人間も含まれているのだろう


か?


そうだとしたら俺が上の人間、王族や有力貴族ならどうするだろうか?


なぜ有能な人間から外に出していく?


残っているのはいらない人間になるだろう。


殺すか?


ならなぜ清田たちを襲ったのだろうか?


転移は貴重なスキルのはずだ。


清田たちの死への関与は確定ではない。


もう相談相手の三人や翔はいない。


考えるだけ無駄だろう。


もし殺すと決まっているのならシルヴァ先生はそもそもこんなに気をかけてはくれないだろう。


わからないことは多い。


ただ、もう時間もないのは事実だ。


Cクラスはもう帰ってきた。


今はⅮクラスが遠征中だ。


時間が過ぎるのは早い。


三人がいなくなってから不安は大きくなった。


つらいことも増えた。


自身より強い人間がいなくなった人間は肥大化していく。


いじめのようなものもひどくなった。


まあ、殺そうとはしてこないだけマシだ。




そういえば転移のペンダントでの勇者の招集は強制ではなかったはずだ。


何なら辺鄙な土地で死ぬまで過ごそうか。


俺のステータスは普通の人間と比べればやはり高いものだ。


そう簡単には死なないだろう。


そういうのも一つの手かもしれないと思っている。


ただ、元の世界はどうなっているのだろうか?


俺たちは存在自体が消えたのか、それとも失踪したような状態なのか。


魔王を倒せば帰れるのだろうか?


母は...。


こんなことを考えても仕方ないが、何も考えないようにしようと思えばおもう程考えてしまう。


思考が逸れれば逸れるほど剣筋がブレる。


まあ、真面目に武器を振っている人はいないが今は講習中だ。


武器を選択したところまではよかったのだが、しばらくするとまた元通りになった。


槍についても興味があったため講習は受けた。


様々な作品で出てくるような豪快な使い方はハルバードのような武器でしか行わず、その斧槍にでさ


え斧を振り回すというよりは引っ掻けるに近い使い方が主だそうだ。


当然と言えば当然だが、少し残念だ。



と思っていた時期もあったが今はそうは思わない。


まず、魔物用の槍は持ち手まで金属で作られるため純粋に重い。


遠心力の関係もあるうえ、そもそもの持ち運びもしづらい。


人対人の魔力を持たない農民などが主で構成される部隊の戦闘ではやはり大活躍のようだが。



まあ、シルヴァ先生相手では手も足もでなっかったが持つ場所を切り替えることで様々な間合いに対


応できることや剣などよりも敵との距離が広いなど利点も多い。


まあ、知っているのと知らないのは大きく違うだろう。


言い忘れたがCクラスの被害は公開されなかったが死人は出ていないそうだ。


が、Cクラスはすぐに出発した。


なんでも近くにダンジョンができたとかどうとか。


ここは王都だ。


王都にいる冒険者だけでは攻略できないようなダンジョンが王都付近にあるのに王国が放置するだろ


うか?


まあ、あるのかもしれないが。


うちのクラスの対人技術は一向に上がらない。


魔力を雑に使ってスキルを押し付けたり、ステータスで圧倒したりを相変わらず繰り返している。


授業の最後に


「大きなダンジョンが少し離れたところにできた。いま動かせる王国兵が少ないため、E、Fクラス


合同で向かいダンジョンを鎮圧する。明日、大まかな確認、班分け、作戦を立てる。」


嫌な予感は昔から当たるんだ。





王都周辺はよく大きなダンジョンができるんだんなぁ...。



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