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見張りは不在。あるのは油断  ※


ダンジョンのマッピングはかなり順調に進んでいる。


実際の時間はわからないが、キャンプは疲れが出始める前に行う。


冒険者たちの話ではあと半分ほどで終わるそうだ。


現在は全員でキャンプの準備をしている。


キャンプと言っても簡易的なものだ。


今回一日で倒したモンスターはスライム×8、ゴブリン×11、コボルト×0だ。


おそらく、スライムの経験値は1~6?ゴブリンは12だろう。


経験値が1の場合はどのようにわりふられるのだろうか?


宮田


LV1→2

EXP 39/50

SP 98 →123

HP 34/34 →40/40

MP 9/9 →8/15

STR21 →24

ATK21 →24

VIT15 →18

DEF15 →18

INT5  →10

RES3  →8

DEX6  →9

AGI7  →11

LUK6


STRに関しては3、筋トレで伸びていたが、今回のレベルアップで3上がった。


このくらい自身のステータスが簡単に上昇するのなら、筋トレをする人もかなり少ないだろう。


あと11でまたレベルが上がる。


今はそれよりもスキルだろう。


まあ、ステータスを見ているだけでご飯3杯は行けるが...現在まで白米は見ていない、今後見つか


るだろうか...。


スキルは何を習得しておくべきだろうか?


ステータス増加系は効果こそ高くはないが、継続的に恩恵がある。


技能系だろうか?


一人で異世界を回る都合上、調合?採取?探索系だろうか...?


スキル自体はかなり細分化してあり、非常に迷う。


三人で話していた時は、やはり獲得経験値上昇ではないのか?


という話になっていたが、実際のところどうなのだろうか?


・取得経験値上昇   取得経験値が101%に上昇する。

 

1パーセント、か...。


まあ、100体倒せば1体多く倒したことになるのだ...。


おそらく取得経験値上昇というスキルもレベルアップできるだろうが...。


今のところスキル習得には限界がある。


今の弱い自分の状態で攻撃なり防御スキルを習得しなくても問題ないだろうか?


それに獲得経験値上昇のレベルアップ時の上昇率も分からない。


レベル3くらいになれば突然獲得経験値が110%になったりするだろうか?


しないのなら獲得経験値を2倍にするためにはスキルレベルを200にしないといけないのだろう


か...。


だとしたらかなりのはずれスキルではないだろうか?


誰かが習得してから習得するのがいいのではないだろうか?


いや、はずれスキルにこそチートがあるのがよくある展開ンゴ...。


獲得経験値上昇を習得する。


と脳内にアナウンスが流れた。


どうやらこのスキルはレベル1のようだ。


獲得経験値上昇のスキルレベルアップに必要なスキルポイントは500で上昇率が5%になるよう


だ。


「いまレベル1なのに、5にするために500ポイントいるンゴか...。やはりはずれスキルンゴ


か...。」


一人愚痴る。


残り五人はステータスを発表したり、スキルについて話し合っている。


今回は見張りを後退して休むそうだ。


なので俺はもう先に寝ることにする。


レベルアップの高揚感と二日寝ていないところからくる眠気で頭がおかしくなりそうだ。


上手く寝れるだろうか。


転がっていると、


「あのデブも同じだけ経験値が入ってるとかうざくない?」


という声とそれに同調する声が聞こえてきた。


最初の戦闘で自分が前に出ていたせいで、後ろの人たちが戦闘に参加できなかったため、少し下がっ


て、近づいてきた敵を後退させ、魔法型のステータスの二人を援護していたのだが、そういう風にと


られてしまうンゴか...。


談笑している奴らの話はだんだん自慢大会になっていった。


「ゴブリンを真っ二つに切り裂いた。」


「骨まで残らないように燃やし尽くした。」


など、様々だったが一様に自身を称賛していた。


どんな形であれ、浮き足立つとはこういうことだろう。





気づいたら眠っていたらしい。


起き上がると全員眠っていた。


本当にどうなっているのだろうか ?


何かの魔法にかかったのだろうか?


騎士と冒険者たちは起きていて、他愛のない話をしている。


きっとあの人たちが警戒してくれていたのだろう。


「本当にすみません、警戒ありがとうございます」


騎士たちに近づきお礼を言うと冒険者がガハハと渋い声で笑い、騎士が


「魔物の襲撃はなかったが、気を付けるんだよ。」


「勇者様はみんな礼も言わないような奴ばっかだがお前は言うんだな」


と冒険者が目を細めて言った。


正直本気で怖いンゴ。


「止めろよ、怖がってるだろ?」


笑いながらそういい、騎士が冒険者をたしなめる。


騎士と冒険者も交互に寝ているみたいで、さっき見張りを交代したばかりだそうだ。


今寝ている二人が起きたらお礼を言おうと思う。


「ミヤタだっけ?」


「はい」


「君残りの5人と比べて明らかに強いよね?」


「それは...。そのわからないンゴ。」


「ンゴ?謙遜は不要だけど、やっぱりシルヴァ先生から指導とか受けているんだよね?」


「ンゴは、その語尾ンゴ。シルヴァ先生から指導を受けているンゴ」


「はー、いいなぁ」


「シルヴァってあのシルヴァ?」


「シルヴァ・ローレンスだよ」


「なるほどなぁ。でも残りの5人も指導を受けているんだろ?なあミヤタ?」


「受けているンゴ」


「なのにあれとか笑えるな」


「おい、勇者様に聞かれたらどうするんだ。」


「もうミヤタに聞かれてんじゃねえか」


そういいまたガハハハッと笑う。


「それは、そうだが...。」


「言わないンゴよ」


「それは助かるな」


冒険者はずっと笑っていた。


「あの。」


「どうしたんだ?」


「剣の型を見てもらうことってお願いできるンゴか?」


「俺に?いいよ」


騎士は驚いていて、その様子をみて冒険者がまた笑っていた。


冒険者と騎士はあまり仲が良くない。


がこの人たちは別のようだった。


今寝ているバカ5人は結局朝まで起きてはこなかったが、かなり今回の時間は有意義だった。


気づいたら天上の裂け目から朝日が差していた。


「ミヤタはかなり筋がいいよ。」


気づいたら、型ではなく試合形式でしていたがとても分かりやすかった。


「ありがとうございました。」


「いいってことよ」


「勇者様の指導を俺なんかができて本当に光栄だよ。」


寝ている騎士と冒険者が、練習で剣をぶつけた瞬間に飛び起きてしまって非常に申し訳なかった。




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