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始まりの扉
タッタッタッタッタッタッ
先の見えないような長い廊下を
男女2人が慌てた様子で走っている。
「もう!あれだけ皆から言われていたのに
部屋で寝てるってどういうこと!?」
「そんなに怒んなよ、さっきからごめんって
言ってるじゃねぇか」
男が大きなあくびをしながら言った。
「ごめんじゃないわよ!私があと少し遅かったら
絶対に間に合ってないわよ!今でも間に合うか
不安なのに…」
はぁ。と女はため息をつきながら、さらに走る速度を上げた
「ふぅここね」
「じゃあ早速…」
「待って!」
がしっ!女は男の手を握った。
「何すんだよ!?」
男は驚いた猫のように少し跳ねた。
「逆にそっちが何をしてるのよ。
部屋に入る時はノックをするのが
あたりまえでしょう?」
「そんな事も知らないの?"脳筋"さん?」
「ふぐっ!!」
女は煽るように言った後、軽くコンコンと
ノックをたてた。中から返事があったのを確認すると
男女2人は部屋に入って行った
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