第1話 スライムは神様に出会う
俺はスライム、魔物の中で最弱とよばれている。
でもそれは事実だし今更変わらない。
最弱でも俺には夢がある、《魔王》になることだ!
理由は簡単、かっこいいからだ。
しかし、なりたいからなれる物ではない、俺はスライムだしなおさら無理だ。
今まで冒険者から何回逃げて来たことか。
いつか魔王になって冒険者を返り討ちにしてやりたい………
そんなことを考えていると、また討伐しに冒険者たちがくる。
はぁ、また来たかあの冒険者、いつまでスライム狩りやってんだよ、仲良くしようぜ、
俺は岩陰にかくれて冒険者の様子を見る、冒険者は俺に気づいていないようだ。
よし、今のうちに逃げよう、俺は急いでその場を離れた。
ここまでくれば大丈夫だろう、はぁ、いつまでこんな生活を送らないといけないのかな~………
急いで逃げて来たので今どこにいるのかがわからなくなっていた。
ここどこだろう、初めてくる場所だな~こんな所あったんだ。
初めてといったら探検するしかないだろう!
奥に進むことにした。
探検~♪ 探検~♪
探検は好きだ洞窟は初めてだからワクワクする。
怖い魔物いないといいな~
俺はどんどん奥に進んでいく。
奥に進んで行くのはいいが何かおかしい、洞窟の中に魔物が1匹もいないのだ。
洞窟って魔物いないのかな?
そんなに悪くないのにな~
どんどん奥に進んでいく、すると光輝く場所を見つけた。
わぁ~
ピカピカだ~
なんでここだけピカピカなんだろ~
光輝く場所に近づいてみたけど何も起こらない
俺は好奇心で光輝く真ん中に行ってみた。
『スライムちゃん可愛い~』
ん??何か声がしたような……
『スライムちゃん何しに来たの~?』
声が聞こえる、誰?
『あぁそっかちょっと待っててね~♪』
周りに誰もいないのに声が聞こえた、いったい何だったんだろう?
周りに誰もいない、いや、誰かいる!!!!!
俺の前には美少女がいた、羽がある、誰だ?
『スライムちゃん何しに来たの?』
え……誰?
『神アイリスだよ、よろしくね!』
神って神様ってことか!?
『そうだよ~♪』
な、なんで神様がここにいるの?
『なんでって言われてもな~』
俺に何か用?それとも、とうとう冒険者に殺されたのか?
『スライムちゃん可愛いいから遊びにきたの!』
『もちろん死んだわけじゃないよ!』
でも、神様が見えてるし死んだようにしか思えないんだけど………
『来たばかりだけど、私はそろそろ戻らないといけないの……』
そうなんだ……
俺は今何が起きているか理解できていない。
目の前に神様がいるなんて、想像したこともないし夢でもみてるのかな?
『スライムちゃんごめんね、時間がないから遊べないの……』
そ、そうなんだ…ざんねんだね、
俺は神様と話をしている。
『遊べない代わりに、スライムちゃんにすごい能力を使えるようにしてあげるわ』
すごい能力?いいの?何もしてないのに、
『いいよ!今度あったときは遊びましょうね!』
そう言ってアイリスは消えていった……
その時目の前は真っ白になり俺はどうしたらいいかわからなかった。