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いざなわれた少女たち  作者: おじぃ
北国の旅

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肉弾戦用変身衣装

 肉弾戦といえば、変身美少女。


 ということで私は羽心音ちゃんが眠る部屋、鏡のある小さなテーブルでタブレット端末を操作していた。暗い部屋に煌々とブルーライト。


 沙雪が夜なべをして衣装をつくってあげた。


 これまで武器は既製品頼りで、ロケットランチャーもそれに少々手を加えた程度だったけれど、戦闘少女の衣装で実際の戦闘に使えるものは見つからず、コスプレ用ばかり。もふもふライフカンパニーでもポップカルチャーは重んじているため、そういったものも扱っている。


 滅ぼすべきブレイブマンカンパニーの商品も閲覧してみたけれど、やはりコスプレ用ばかり。高評価レビューばかりだったのが妙に怪しい。粗悪品の匂いがプンプンする。


 ガタガタガタガタ。


 やや大きな縦揺れがあった。


 これもきっと、ブレイブマンカンパニーによるエネルギーの過剰使用に起因する地震だ。


 すっかりご無沙汰、運営のボビーにも問い合わせてみたが、何が起きるかわからない世界で存在意義を見出だすのがキサマらのミッションだと、教えてくれなかった。


 そこでいくらゴネても賄賂を贈っても仕方ない。あの男にそういう手は通じない。


 自らの住む土地は、自ら衛る。


 虫や動物の住む森、豊かな海、賑やかな街、人々の営み。


 それをどこぞの傲慢な輩に侵されるわけには行かない。


 ほかに土地の防衛に意欲的な団体や個人がいないか探してみたが、裏切りが発生するリスクを鑑み連携には踏み込まなかった。


 ブレイブマンカンパニーの所在地は、私たちが住む陸地のずっと向こう、海の向こうのかなり内陸にあるとわかった。


 そこの地盤が強固であれば、多少エネルギーを使い過ぎても沈下しないという算段だろう。


 しかしそうは行かない。


 地が沈まぬなら上空から襲撃、地底魚雷も開発している。


 あっちのボスが便所で喫煙でもしている隙を突いてピンポイントで攻撃できるほどのミサイルだってある。


 ただ、そのボスの居場所が特定できていない。


 さてさて、衣装の完成。


 変身には一定の時間を要するため、その間の敵襲は羽心音ちゃん以外のメンバーで対応しなければならないが、何の戦力にもならないより遥かにマシだ。


 さっそく明日から衣装の性能テストをしよう。

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