表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
いざなわれた少女たち  作者: おじぃ
弾薬の街、スカ

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

46/91

弾薬の街‘スカ’

 明日香ちゃんがクエストに精を出すものの、私含む他2名はやる気なし。明日香ちゃん以外はそれなりに稼いでいるから、いまのところ臨時収入が必要なほど困ってはいないのだ。


 シックルウェアの借家から南へ十数キロ。私たちがやって来たのはアメリカンな街、スカ。シックルウェアの武器商が刀剣を中心に扱っているのに対し、スカには銃やミサイル、爆弾などの弾薬系を扱う者が多い。


 噂によれば、闇市ではこの世界で最高性能のロケットランチャーも購入できるのだとか。それは通常軍隊の基地や戦艦に搭載されるそうだけれどそこは闇市。カネさえ払えばなんでもアリ。購入して逮捕されたときの保釈金は大国の国家予算を遥かに超えるけれど、使い方や改造の仕方によってはゲーム自体がシステムエラーを起こし世界そのものが滅びるため、基本的にはお金での解決には応じられず、死刑になるそうだ。


 ふふふふふ、これはおもしろい……。


 命懸けにはなるけれど、これでゲームの運営者を狙撃して全滅させれば世界征服も夢じゃない。


 あ、でもそうなったらシステムメンテナンスをする人がいなくなって自動的に世界が滅亡してしまう。それはまずい。


 しかしそのロケットランチャーの技術を応用して、世界は滅びないが征服は可能なレベルの装置を開発できるかもしれない。


 あぁ、わけのわからないモンスターを討伐するよりそちらの技術を学びたい……。


 そんな意欲を秘めつつ、私たちは客船なら10分の距離をお金がない明日香ちゃんに合わせレンタル手漕ぎボートで2時間かけ、晴れ渡る冬の海を渡った。上陸したのは無人島『モンキーアイランド』。その名の通り猿が多く住んでいて、凶暴化したそれの討伐が今回のクエスト。


 島内には私たちの他にも客船で上陸したプレイヤーが数十名おり、過半数が浮き足立ったおかしなオーラを醸し出している。


「よーし無人島上陸! なんだかRPGらしくなってきたぁー!」


「ふふふ明日香ちゃん、人生そのものがRPGなんだよ……!」


 風祭さんがお姉さんらしく含蓄を垂れるも、明日香ちゃんは「あぁ、うん、そうだね」と受け流し、なんだか気まずい空気が流れた。

 お読みいただき誠にありがとうございます!


 更新遅くなりまして申し訳ございません。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ