3
前話見て思ったんですが、移動だけで一話使うっていう…。そして主人公は喋ってないという。
まあ、今話もほぼ無言の予定ですが。
無装備なりに無力さをアピールしてたら相手は援軍を呼びました。剣は下げてくれたが、こんどは複数人で可哀想な人を見る目をこちらに向けています。
キャンプ場でコスプレしてる人たちにそんな目で見られたくはない。
というか、この人たちが何言ってるかさっぱりわからない。
つまり、どうやらこの人たちは日本人じゃないようである。
ちなみに僕は英語なんて喋れません。そして彼らも喋っているのは英語ではないっぽい。
ドイツとかロシアの人だろうか、火に照らされている肌が白いし。
関係ないけどドイツ語ってかっこいいよね。くーげるしゅらんばー。
ロシア語は知らん。
そんなわけで、現在はお互い肉体言語(殴り合いとかではない)で意思疎通をはかっています。
と、彼らの一人が親切にも服を持ってきてくれた。コスプレのだけど。まだ可哀想な人を見る目だけど。
だがまあ、文句は言うまい。そして言ったところで伝わるまい。
しかし、服の作りは見た感じかなりしっかりしている。安っぽいものみたいにテカテカしていない。
うけとってみると、割と生地が厚くて頑丈そうだし、肌触りも悪くはない。
自作したのだろうか?もしそうなら並々でない情熱がうかがえる。
そして着てみたが、着心地も悪くない。想像より動きやすい。
コスプレだからって馬鹿にはできないな…いや、もともと馬鹿にしてたわけではないけども。
ボディランゲージで感謝を伝える。といっても頭を下げるだけなんだが。
あちらさんも笑って気にするなみたいに手を振ってくれた。この人すごい良い人だ。
今度なんか恩返ししたいな。今は何もないけど。貞操ぐらいしかないけど。いらなそうだけど。
で、助けてもらったついでに道を聞いた。といっても一本道だからどっちにいけば人がいる場所か、遠いかということだけ。
どうやら聞いた感じだとそこまで遠くはないようだ。
遠くじゃないということで、出発することにする。これ以上お世話になるわけにいかないしね。
なんかすまなそうな、心配そうな顔をしてたあちらさんにお礼を告げて再び歩き出す。
服は今度会ったときに洗って返そう。会えたら。
どんどん隙間が減っていく…
他の人みたいに間隔をあける感じがわからない。
たぶんまた書き足します