第1章義妹のギャップが強すぎる!! 2話 同居生活
俺の名前は桐谷陽翔。
どこにでもいる普通の高校生だ。
ただ一つ、普通じゃないことがある。
俺には好きな人がいる。
同じクラスの、一ノ瀬結衣。
クラスで一番かわいいと噂される女の子だ。
そして今日――
その一ノ瀬結衣が、俺の義妹になるかもしれない。
これは、俺とクラス1かわいい義妹のちょっとおかしくて甘い同居生活の物語だ。
第2話 同居生活
その後俺たちは、父の車で家へ向かった。
父の車の中は不思議な雰囲気が漂っていた。
前の席では父と一ノ瀬さんが楽しそうに再婚の話や同居生活の話をしているようだ。
しかし、後の席に座っている俺と結衣には沈黙が流れていた。
(気まずい)
俺は、お兄ちゃんと言う言葉が頭から離れなかった。
結衣のあの言葉が、何度も頭の中で再生される。
ちらっと隣をみると、結衣は窓の外を見ながら頬を少し赤くしていた。
(しかし、あの時の結衣可愛すぎだろ)
そんなことを考えているうちに車は家の前に止まった。
「着いたぞ。」
父がそう言って車を降りる。
それに続いて、俺たちも車を降りた。
結衣は俺の家を見て、一瞬驚いたような顔をしていた。
そしてそっと口を開いた。
「ここが桐谷くんのお家なんだね!!」
「うん、まぁ普通の家だけど。」
俺がそう答えると、父は笑いながら言った。
「今日からは結衣ちゃんの家でもあるんだぞ。」
結衣は恥ずかしそうに言った。
「これからよろしくお願いします。」
そして俺たちは家の中に入った。
玄関で靴を脱ぎながら父は言った。
「結衣ちゃんの部屋は2階に用意してある。」
「陽翔の隣の部屋を使ってもらう予定だ。」
(隣の部屋!?)
俺の心臓がドクンと大きく鳴った。
結衣は恥ずかしそうな顔で俺を見た。
「桐谷くんの隣の部屋なんだ。」
「そうみたいだな。」
(好きな子が隣の部屋とか、俺の心臓がもたない。)
父と一ノ瀬さんは荷物を整理するために1階に降りていった。
気づけば2階には俺と結衣の2人きりになっていた。
少しの間沈黙が流れる。
すると結衣が耳元で言った。
「これからよろしくね!!お兄ちゃん!!」
結衣は頬を赤くしながら言った。
その瞬間、俺の思考は完全に停止した。
(今、結衣が耳元でお兄ちゃんって言った!?)
目の前には、頬を赤くしながら俺を見ている結衣がいる。
普段学校で見る、一ノ瀬結衣には見えなかった。
(可愛すぎる!!)
そして結衣は少し慌てながら言った。
「 変………かな?」
俺も慌てて言う。
「変じゃない。」
結衣は安心したように笑った。
すると1階から父の声が聞こえてきた。
「陽翔―!結衣ちゃん―!」
「荷物の整理を手伝ってくれ!」
結衣は小さな声で言った。
「呼ばれてるね。」
「 みたいだな。」
俺も小さな声で返答する。
すると結衣は笑いながら言った。
「それじゃ行こっか。お兄ちゃん!」
俺たちは階段を降りてリビングへ行った。
父と一ノ瀬さんは段ボールに入った荷物を整理していた。
「来たか2人とも。」
父が言う。
「そこにまとめてあるのが結衣ちゃんの荷物だから。」
「陽翔運ぶの手伝え。」
「はいはい。」
そう言って俺は段ボールを持ち上げて結衣の部屋に運び始めた。
すると結衣が隣にきて言った。
「私もやるよ。」
「これくらい俺だけでも大丈夫だから。」
そう言うと結衣は少し声を大きくして言った。
「私たちこれから家族なんだから。」
「これくらいはやらせて!!」
「分かった。この小さな段ボール運ぶの手伝って。」
結衣は嬉しそうに言った。
「分かった!!」
(家族か………)
まだ結衣が家族だと実感がわかなかった。
すると結衣が小さく口を開いた。
「ねぇ、お兄ちゃん」
(また言った!!)
「な、なに?」
俺は少し慌てながら返事をした。
結衣は少し楽しそうに言う。
「お兄ちゃんの反応面白い。」
「 からかってるだろ。」
俺がそう言うと結衣は少し笑いながら言った。
「少しだけ!!」
そんな会話をしているうちに段ボール箱を運び終わっていた。
すると父が言った。
「今日はもう遅いから続きはまた今度やろう。」
「今日はこれで終わりだ。」
俺と結衣は部屋の前まで一緒に行った。
結衣はドア前で立ち止まり、振り向いた。
「 おやすみお兄ちゃん!!」
結衣は今日一番の笑顔でそう言った。
「おやすみ!!」
俺はそう言って自分の部屋に入った。
ベッドに倒れ込みながら思う。
(今日の結衣可愛すぎる!!)
こうして俺とクラス一かわいい義妹との同居生活一日目は終わった。
第2話を読んでいただきありがとうございます!
第2話「同居生活」はどうでしたか?
ついに陽翔と結衣の同居生活が始まりました。
家では「お兄ちゃん」と呼んでくる結衣ですが、陽翔はこれから振り回されそうですね。
さてこれから2人の距離はどうなっていくのか。
次回は第3話「学校では?」です。
お楽しみに!




