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恋愛詩集  作者: 枯葉
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風の悪戯

失恋はまるで季節の変わり目。予期せぬ別れに心は冷たい風に吹かれ、立ち止まってしまうこともあるだろう。しかしその風は、ただの痛みを運ぶだけではなく、前へ進む力を与えてくれるものでもある。傷ついた心が少しずつ癒され、新たな一歩を踏み出す姿を描く。誰しも経験する心の揺れ動きを風に例えながら、未来への希望を紡ぐ。

静かな街角で 一人佇む午後

記憶のかけらたち 舞い上がる風の中

君の声も 君の笑顔も

今は遠い蜃気楼のようで



涙に濡れた心の窓

少しずつ乾いていく

風がそっと背中を押す

前を向けと囁くように



風の悪戯が 心を乱しても

それはきっと新しい始まりの合図

過去をほどくように 吹き抜ける空気が

未来へ続く道を 描いていくよ



見慣れた景色さえ 色を変えてゆく

君の影を追ってた頃には気付けなかった

小さな花も 揺れる木々も

今はこんなにも美しい



迷い込んだ暗い森の中

抜け出せる日が来るなんて

風が教えてくれたこと

全てが意味を持つんだって



風の悪戯が 涙さらっても

それはきっと心に残る優しい証

傷ついた日々さえ 笑える日が来る

その時を待ちながら 歩いていくよ



別れはいつも痛みをくれるけど

それが未来への扉を開く鍵

風に導かれ 新しい夢を見つけるよ



風の悪戯が 頬を撫でるたび

それはきっと誰かの愛に出会う予感

過去を包むように 柔らかな光が

心にもう一度灯を ともしてくれる



風の悪戯に 感謝できる日まで

僕は前を向いて 生きていくよ

笑顔で。



恋の終わりは決して簡単なものではない。しかし、その経験があるからこそ、人は成長し、また新しい出会いを迎える準備ができるのだ。「風の悪戯」を書きながら、自分自身も過去の出来事を思い出し、そこから学んだことに改めて感謝を。この風が、今まさに立ち直ろうとしている誰かの背中を、そっと押す風のような存在になれれば。どんな風も、いつかは温かな春風に変わる日が来ると信じている。

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