あなたのもとへ
これは、大切な人との別れを経験した後の、消えない想いや未練を抱えながらも前に進もうとする主人公の心情を綴ったものです。
失恋は誰にとっても辛く苦しいものですが、その中で気づく自分の弱さや愛の深さが、時には人を成長させてくれます。これは、そんな「痛みと共に生きる強さ」をテーマにした物語です。
静かな夜が明けていく
窓辺に揺れる風の音
手を伸ばしても掴めない
もう戻らない、あの日々が
君の声がまだ響いてる
胸の奥で、離れずに
「さよなら」さえ言えなかった
弱い私が憎くて
君の元へ行けるのなら
何度だって迷わずに
全てを捨ててもいいと
今でもそう思っている
涙の意味もわからずに
ただ君を求めてた
消えない痛みが教えてくれる
これが愛だったと
光る街に背を向けて
心を閉ざす夜の中
君の笑顔も触れた手も
夢の中でしか会えない
君の元へ行けるのなら
何度だって叫ぶから
愛している、愛していた
言葉にすれば消えないように
途切れた時間を紡いでも
もう二度と交わらない
それでもきっと君が好きで
前に進めない私がいる
君の元へ行けるのなら
全てをやり直せるなら
弱さも痛みも抱えたまま
もう一度君を愛したい
夜明けの光に染まる空
新しい風が吹き抜ける
君のいない世界の中で
私は強く生きていく
それでも君を忘れない
ずっと心の中で生きてる
「さよなら」さえ言えないけど
今でも、君を愛している
「あなたのもとへ」は、一見すると未練や後悔に満ちているかもしれません。しかし、そこには「愛したからこそ手放さなければならない」という矛盾を受け入れようとする主人公の強さも隠されています。
失った愛の記憶は消えないかもしれませんが、それが生きる力になることもある。そう信じて、一歩ずつ前へ進む姿を想像していただけたら幸いです。同じような経験を持つ誰かの心にそっと寄り添うものであれば嬉しいです。